元の場所に戻すこと… | lummoxの長い1日

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駄文、散文、写真、絵日記…何を書くかわかりませんが、その日の気分で…

最近改めて、つくづく「大事だなぁ」と思ったこと。

 

それは「整理」をすること。

もっと突き詰めていうと「あるべき場所にしまうこと」かな。

 

人にはいろいろな性格があってさ、きっちりしている人、ズボラな人、おおらかな人、神経質すぎる人…まぁいろいろな表現があるけれど、大きく2つに分けたら「整理ができる人」と「整理ができない人」になるかな。

 

じじいはB型。生理整理(*1)なんかできないに決まっているセクトの住民だ。

 

まだ会社勤めで背広を着て仕事をしていて、更にタバコを吸っていた時代だから四半世紀以上前の話だけれど、背広を着ているとしても、基本会社に着いたらそれは脱いじゃう訳で、それでもヘビースモーカーだったじじいはいつでもどこでもタバコを吸えるようにタバコを常に肌身離さず持っていた。

 

ポケットなんてワイシャツの胸ポケットと、スラックスの前後左右4つしかない訳だし、タバコをスラックスの尻ポケットに入れてしまったら、座った瞬間タバコが折れ曲がってお釈迦になっちゃうし、ライターも尻ポケットではさぞかし座り心地が悪かろう。

 

となれば胸かスラックスの前左右の3箇所何かに絞られるのだけれど、それでもいつも「あれ?ライターどこいった?」と探し回る日々が続いていた。

 

ある日、結構きっちりした性格の上司が「じじいはいつも何をそんなに探しているんだ?」と不思議そうに尋ねてきたので、「たばこは大きいのですぐに見つかるけれど、らいたーがいつも見つからないんですよ」と答えた。そしたら「それはしまう場所を決めていないからじゃないの?」と不思議そうにいった。

 

目から鱗だった

 

そか、普通の(整理できる)人って、しまう場所を決めているんだ…

じじいは何も考えず、持っている手が動いた場所にしまっていた。

どのポケットにしまうかは全く意識していなかった。だから時々しまったつもりでその辺に置いたままになって紛失なんてことも日常茶飯事に近い状況だったんだ。

 

なので、その日から鍵類は左ポケット、タバコは胸、ライターや古銭入れは右ポケットと決めてみた。

それ以来不思議と迷うこと、無くすことがなくなった。

 

いや、それ不思議ちゃう。整理した結果だから!

 

 

それ以来、大事なものに関しては「場所を決める」ことを意識するようになった。

これは今の机の上。Macセットテーブルトレーの上の写真

 

ここにも小さな「しまう場所」がある。

それがこれ。

 

そう、小さくて、置き場所を定めていないとすぐに紛失しそうなイヤホンは必ずこのコルク性コースターの中にしまうようにしている。

 

使ったらここ。絶対ここ。

ここにない時は「外に持ち出している時」と「ケースを充電している時」だけ。

 

なので、ここにない時は、机左端で充電されていないか、外出に使ったバッグのイヤホンをしまう場所に置いたままになっていないかを確認すれば99%見つかる。

残り1%は、そんな癖をつけているにも関わらず、つい他の場所に置いてしまったイレギュラーな時なんだわね。

撲滅運動中ではあるけれど、まだたまにやらかしてしまう。

 

そう、イヤホンケースカバーをあれこれ作っていたのも、結局はバッグの中に入れたのに結局探し回ったり、意図せず落として紛失したりするのが嫌というところからスタートしている。

 

また、美人なお友達にも同じ思いをして欲しくないとケースを作って押し付けている。

 

少なくとも、じじいはこのケースを作った結果「必ずここにある」という安心感が持てるようになった。

また、場所がほぼ固定されてバッグの中で動き回ることもないので見つけやすい。探し回ることもない。

こういう安心感はとても大事だと思ったよ。

 

 

散らかすだけ散らかして「ないないなーい!どこにいったー!」と騒ぐことが多い人は、どうか「使ったら元の場所にしまう」という1動作を必ず行うようにしてみると劇的な効果を得られると思うよ。うん、自分が実感していることだから間違いない。

 

元から整頓できている人には「一体この人何を言っているんだ?」という話だろうけれどな。

まぁ、自分が常に世界の標準じゃないってこと。

自分は何の苦労をしなくても、他の人もそうとは限らないってこと。

 

じじいたちそれを仕事にしている人なら、プログラムを組むことはごく「普通」にできることで、極論「できない人なんていないんじゃない?(だって、できなきゃ仕事になんないじゃん)」だけれど、世の中はプログラム制作に関わっている人ばかりじゃない。16進数や2進数を理解していない人もいるし、スタックだのポインタだの構造体だのという話をしても「はにはに?」となる人も多い。経理屋さんなら「簿記くらい息を吸うように理解できて当たり前」と思うだろうけれど、門外漢には魔法使いの呪文をきした手帳にしか見えないよね。

 

だから、じじいは極力人と話す時は「常識」って思うことを封印している(つもり。思わず出ちゃうこともある。それくらい世界は広いのだ)。

 

もう一度書くけれど、自分が苦労せず息をするように自然とできることであっても、それを皆が同じようにできるとは限らない…いや、できると考える方がおかしい。そして、自分こそ世界の中心(自分はできるのになんであんたは?)と思うことは愚かだ。この考え方はとても重要なんだからね。

 

冒頭にも書いた。世の中を2つに分けたら整理「できる人」「できない人」に分けられる。つまり世の中の半分は「できない人」なんだ。半分も「できない人」がいる中で「できる人が常識だ」っていうのは暴挙だよね。ってこと。

 

だから整理できない我々を温かい目で見守って、詰(なじ)るではなく、できるなら手伝うくらいの気概を見せてほしいものだね。

 

*1:2024/06/16 21:11 誤字訂正