George's Blog

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旅行に行った時の思い出を書いていこうと思っています。更新はあまりできませんが・・・

13日目

 

 さてヨーロッパの旅を終えてバンコクに帰ってきた。4日間滞在してその後日本に帰る。

 飛行機は30分ほど遅れてスワンナープ空港に到着。朝っぱらから歩かされてパスポートコントロールに向かう。一瞬混んでいるように見えたが、列を選べば空いているところもある。この時間は他の国からの便も多く、どんどん人が増えている。幸いそのちょっと前に並んだので、10分ほどの待ち時間で入国完了。数分の待ち時間のために他のレーンに移動するとかいう無駄なこと?はしない。

 既に預けた荷物が出てきていた。丁度僕の荷物が出てきたところで、さっさとピックアップした。その後、両替所で1000バーツ札を両替しタクシー代を用意。有料道路代の25バーツと50バーツは前回用意しておいた。

 パブリックタクシー乗り場に行き、待っているタクシーの番号を発行。時々汚くて車内が臭いタクシーが当たる時がある。見た目があまりにもひどい時はパスするのだが、今回は運転手も良さげで、汚くはなかったので、それに乗ることにした。

 運転手にホテルの場所を告げるとお決まりの500バーツの攻撃無しにしっかりメーターを稼働してくれた。空港からのタクシーはきまって500バーツって言ってくるけど、今日は珍しい。乗車したのが8時過ぎだったので、既に大渋滞が始まっており、最初の料金所前でノロノロ運転。運転手もゲートを選んで右に行ったり左に行ったりしているけど、大して進まない。

 その後も結構混雑していたが、ホテルには1時間ほどで到着。料金は300バーツに満たなかったがチップを入れて320バーツを渡すとニッコリしてくれた。どんなに渋滞していても400バーツはかからない。円が安いので100バーツはバカにできない(笑)

 

 さて定宿のCホテル。初めてタイに来てからずっと使っているので、かれこれ20年以上になる。メンテナンスも大してしていないから、色々とガタがきているが、昔からのベルマンがいたりするのと、空港からの説明が楽だし、なんといってもBTS駅から近いのが良い。そしてロビンソンデパートやTOPSスーパーが直結というところもリピートする理由。なんだかんだで、ここに落ち着いてしまう。ただし、ドル建てでの料金設定で、円換算だとかなり高い。円安を実感する。でも朝食もまあまあだし、部屋が広いし、ルームサービスのお兄ちゃんも愛想が良いし。

 

 チェックインをお願いするも12時まで部屋が用意できないというので、荷物を置いて放浪することにした。ホントは部屋なんかたくさん空いているのに。昔は即部屋に入れてくれたんだけどね。

 宿泊客のうち韓国人ファミリーがやたら増えていた。この人達はホントに無礼千万。エレベーターで一緒になっても挨拶はしないし、我先にと出ていく。そういう満足なのかもしれないが、あの偉そうな態度には腹が立つ。子供も含めてだけど。前はロシア人に占拠されていたのに、いつの間にか彼らの寝床になっていた。こればかりはいただけない。

 

 飛行機では到着前に食事が提供されたが、そろそろお腹が減ってきたので、ホテルの近くの有名なお粥屋に行くことに。朝は物凄く混んでいて行列ができていたので、今まで敬遠していたのだが、友達が是非行ってみろと言うので、今回はチャレンジしてみた。店の前には何やらチケットを持ったお客が列を作っていた。お粥が入っている鍋の前で店を仕切っているだろう、オッかないオバはんにお粥を食べたいと言うと、持ち帰るのでなければ店に入るようにと言われる。外の行列はテイクアウトの人で、それに番号札が配られていたのだ。

 儲かっているだろうに店の中はエアコンなし。それでなくともお粥を炊いている熱気で相当な暑さなのに、これは試練かと思いつつ席についた。

 一番シンプルな所謂お粥を注文。鍋から盛るだけなので、さっさとくると思っていると、これが中々こない。さっきの威張っているオバはんが、盛り付けに指示を出しながら采配していて、色々と順番があるようだ。さながら地獄の釜茹で前にいる鬼の形相だった(笑)

 10分ほど待つうちにようやくお粥がきた。どんだけ美味しいのかと早速食べてみると「う~~~~ん ウマい」と言いたいところだが、いたって普通のお粥だった。でも普通のというところがよいのかもしれない。でもこちらはクソ暑い中待ったので、それなりに期待をしてしまった分の落胆分がマイナスになってしまう。まあまあのお味で、これならホテルの朝食のお粥も同じだと思いつつ店を出た。それでもあれだけの人気店なので、もう一度食べてみないととは思っている。年末に再調査をしてみる。

 

 

 お粥を食べた後も相当時間があったのと、ロビンソンが11時開店とかやる気のない営業をしていたので、暇つぶしにシーロムに出ることにした。

 サパンクワイ駅からBTSに乗ってサイアム駅に行ってみる。あの界隈だったら何かしらやっているだろうと思ったから。駅直結のスタバをみつけて、そこで粘ることにした。タイの高校生らしき軍団が席を占拠してスマホに夢中になっていた。どこの国でもやることは同じと思いつつ、学校には行かんのかい!って。

 1時間ほど暇つぶしをすることができ、チェックインタイムになったので、ホテルに戻ることにした。フランクフルトからのフライトでは殆ど眠ることができなかったので、少々時差ぼけがきつくなってきていた。


部屋からの眺め

こうしてみるとチャオプラヤ川も綺麗?


 チェックインを済ませ部屋に行く。今回はリバービューの部屋にした。これで昼寝なんかしてしまうと、夜眠ることができないので、なのでアメブロの日記を書いたりしながら、ベッドの上でダラダラと過ごすことに。さてさてここで例のアジアに強いアプリでコメントが来る。どうせMBかと思い適当にあしらっていると。どうもそうではない。しかも相手は至近距離にいて、すぐに会おうと言ってくる。大体このアプリは信用していないので、大分戸惑ったのだが、ホントに数百メートルの地にいるというので、昼間だし、怪しければさっさと逃げれば良いと思い、会うことに。それでも会おうと思ったのは、かなりストライクであったから(笑)

 半信半疑で待ち合わせの場所に向かったのであった。

12日目

 

 ヨーロッパ滞在を終えて今日はバンコクへと旅立つ。飛行機の出発時間は10時30分発なので、宿を8時に出れば間に合う。7時に朝食を食べにレストランに行く。この時間だと客が少なく、僕と1家族のみだった。料理の内容は十分だった。

 部屋に帰って身支度を整え、チェックアウトを済ませ、宿を出発。帰りは別のゲートで、しかも出口専用なので面倒な開け閉めはなし。無事に外界?に出ることができ、空港に向かった。

 宿から空港までは20分ほど。空港エリアにガソリンスタンドがなく、一度幹線道路に出直して近くのスタンドで給油した。結局ここが一番安かった。とは言っても1L=1.65€。円換算すると270円にもなる。ハイブリッド車のおかげで8リッターほどの給油で済んだ。この期間のガソリン代は14000円ほどだった。1000㎞ほど走ったのでそれほどの出費にはならなかった。


 レンタカーの返車は簡単で、標識に従って駐車場に入場してレンタカー会社の表示のスペースに置くだけ。丁度係員がいたので、序にチェックをしてもらい終了。

 荷物を持って航空会社のチェックインカウンターへ行く。さっさと済ませ、セキュリティーを通過し待合室に行く。しかしここには頼りにしていたラウンジ無し。どうも出国前にあったらしいが後の祭り。仕方がないので、出発ゲートにて待つことに。ここから一度フランクフルト空港に行き、その後タイ空港に乗り継いでバンコクに向かう予定。あの無駄にデカいフランクフルトの空港に行くかと思うと憂鬱になる。


ザルツブルグ空港


ホーエンザルツブルグ城と旧市街


 ルフトハンザ航空は定刻に出発した。約1時間で到着。またまた一番端のゲートだった。そこからひたすら30分くらい歩いてパスポートコントロールに向かった。入る時はうるさく質問されたけど、出る時は無言でハンコを押してくれた。まあ一人旅だし仕方ない。


フランクフルト空港へ着陸


フランクフルト国際空港



ラウンジより


 タイ航空のゲートもそこから遠かった。ラウンジの表示がとてもわかりにくく、一番近いだろうと思った、カナダ航空のラウンジに入った。でもこれは正解だったかもしれない。お客さんが少なく、料理も十分あった。それと当然ドイツ生ビールが飲み放題。来るときはザルツに着いたらスグに運転をするために酒は控えたのだが、今日は関係なし。その分?フランツィスカナーの生ビールを大好きなヴァイスヴルストを食べながらガンガン飲んだ。あっという間に搭乗時刻になり、最後にスパークリングワインをかっくらってゲートに向かった。ゲート近くにルフトのラウンジを発見。でもそちらはかなり混雑していたようだ。(外から中をみただけ)大体ラウンジをハシゴする意味がわからない。あっちこっちのラウンジに行って、「ここの料理は・・・」なんて写真を見せられても、貧乏くさいって思ってしまう。ビジネスに乗る客はそんなことは絶対にしないと思っている。

 バンコクまではプレミアムシートとやらをリクエストしておいたので、一応足元は広々としていた。でも機材は古く、大して快適ではなかった。ほぼ満席だったが、幸いにも僕が座った列は誰も来なかった。と言ってもこのシートはひじ掛けをあげられないので、横になることはできない。

 バンコクまでは9時間ちょいの飛行時間だった。現地には早朝着なので、なるべく眠っておきたかっが、出発時間からして無理。映画を何本もみて時間を持て余しながら耐えた。

 日付変わってバンコクには30分ほど遅れての午前7時過ぎに到着した。そしてバンコク滞在が始まる。

オペラの話

 

 ザルツブルグに寄ったのは、翌日の出発が早かったことと、1つくらいはコンサートを聴こうという思いからだった。オペラは避けたかった。というのもここ数年の経験から言って、高い金を出す価値を見出せなかったからだ。最後に観たのは8年くらい前の「フィガロの結婚」。アンナ・ネトレプコがまだ痩身で、声も細く綺麗だったころ。この時もヒドイ読み替え演出で怒りを覚えたのだ。以来コンサートには行くけど、オペラは行かないと決めていた。

 じゃあなんで?今年は日程的にここしかなく、演目としては好きな「ファルスタッフ」、チケットはオペラにしては安価な座席が残っていたという理由。空席があった時点で、人気がないと思えばよかったのだが、コロナの影響で昨年も売り切れの演目が少なかったので今年もそうなのだろうと良い解釈をしてしまったのが過ちだった。

 

 今宵の開演は19時、終演は22時半にはなる。昨年の反省で22時を過ぎる場合はレストランは閉店、夕飯を食べれない。ヒモジイ最終夜を過ごす。ということでホテル近くにあった中華料理に行って、テイクアウトで夕飯を買ってきた。あとスーパーでビールも(汗)これで万全。そして19時開演に間に合わせてホテルを出て祝祭大劇場に向かった。

 

 昨年もそうだったが、入り口での空港よりも厳しい荷物検査なんかされて気分を害す。おまけにその荷物を持っていると、クロークに預けろと居丈高に言ってくる無駄に背が高いスタッフ。オペラが始まる前からこの上なく気分が悪くなる。

 

 今回のチケットはカテゴリーでいうと上から3番目くらい。それでも215€。円が安いから確か33,000円くらいだったかと。座席は一階中央の後ろの方、日本だったら最高料金席だけど。ここのホールは間口がやたらデカいので、オペラは二階か後ろの方が全体を見渡すのに良い。しかし、僕の前に座高の高いオジサンが座ってしまい。視界が大分悪くなった。


ザルツブルグ祝祭大劇場 開演前自分の座席から


  2ベルが鳴り終わったのに、後からダラダラと来るイタリア人オバサンご一行のせいで何度も席を立たなければならなかった。イタリア人はマナーが悪く、当然のように前を通過していく。頭にくる。

 

 さて指揮者がオケピットに入り、オペラが始まると思いきや、一向に音楽が鳴らない。するとスーツを着たデブのオッサンが舞台下手にあるシアターのような座席に座る。そこにわけわからん出演者が出てきて着席。すると映像が映し出され、録音されたフェントンの声が聞こえる。が、本編は始まらない。しばらくするとそのオッサンが舞台の中央に出てきて、それに続いてカメラを持った女性?がその姿を映すような格好をすると、ようやく冒頭の音楽が始まった。あとは読み替え甚だしい、何を意図しているのかわからないシーンが続いて、進行していった。

 ツッコミたいところは多いけれど2点に絞って書く。一つは第2幕第2場の最後で、ファルスタッフが洗濯篭ごとどぶに放り投げられるシーン。1幕から一切変わらない舞台装置の中で、上手にあった意味不明なスイミングプール。おそらくこのシーンで使われるのだろうとは思ったけど。ホントだったらファルスタッフがそこに投げ入れられるところだけど、1幕の最初から舞台に出続けていたデブのオッサンが誰かに押されてその中に落ちて行った。それを眺めるファルスタッフ!まあファルスタッフを客観的に見ている存在にしたかったのかもしれない。でも観客は勿論笑うことなく終わってもパラパラの拍手。当たり前。


カーテンコール 上手に見えるのがプール 

練習ではありません。本番の舞台。衣装もです。


 もう一点は最後のアンサンブルでジェネラルパウゼのあと、ファルスタッフが歌う「tutti gabbati」ではあらぬことか、目障りなファルスタッフの化身?が歌ったのだ。歌手ではないから素人の声。これにはあきれ果てて何も言えなかった。『すべて馬鹿者』って!!

 舞台は吹き抜けにしてしまい、ただでさえ響かないのに、反響がないので歌手の声が抜けてしまい、オケがフルで演奏すると声がかき消されてしまったり、ホントに気の毒だった。ウィーンフィルは素晴らしかったけれど、指揮者のテンポが早すぎるところもあって、アンサンブルでズレていた。

 幕が下りたものの、パラパラ拍手。最初に演出家陣が出てきたものの、パラパラ。というか終わった途端に観客が一斉に帰りだしたのには笑えた。1幕の途中でも6人くらいの客が急に席を立って退場したこともあった。

 読み替え演出が絶対に悪いとは思わない。でも昨今のは演出家のマスターベーションそのもので、音楽を無視してオペラの本質が何なのかがわからないただの芝居のようだ。オペラの醍醐味はない。

 こんな思いをするためにわざわざザルツに寄ったのではないのに。ブツブツ言いながら石畳を歩きながらホテルに戻り、ビールを飲みながら中華弁当を食べて就寝したのだった。 


間口が広い吹き抜けにしている舞台


 

 

 

12日目

 

 霧は立ち込めていなかったが、まだ天気は悪い。こんなに晴天に恵まれなかったのは初めてだ。何かやったかな・・・?

 今日はザルツブルグに移動するだけ。ホテルにチェックインできるのは午後3時過ぎ。早くても街には昼過ぎに着けば良い。オーナーに相談すると、だったら近くの山の頂上までケーブルカーで行けばと言う。何でもそこからの眺めは最高らしい。

 チェックアウトをして、ゴッドマザーに挨拶をし、ペンションを後にした。そこから15分ほどのところにケーブルカーの駅がある。行ってみると結構な人がいた。しかし皆さんしっかりと登山靴を履き、それ相応の支度をしてきている。こっちは短パンに普通の靴。ケーブルカーで上に行くのみでも、チト舐めた格好だ。最近外国人の富士山への軽装登山が問題になっている。それが頭を過り、こんな格好で行ったら、他の人から奇異の目で見られるのは必至。しかも山の上は曇っていてコンディションはよくない。ということで乗るのを止めてさっさとザルツに行くことにした。来年は快晴を願う。

 さてザルツブルグまではここから1時間ちょいで行ける。しかし途中高速に入った途端大渋滞となっていた。来るときに反対車線でトンネル事故があり通行禁止となって、残された車が数キロも立往生になっていたのを思い出した。コンサートは夜だからまだまだ十分に時間はあると自分に言い聞かせながら運転を続けた。しかし思ったよりもノロノロながら進んでいる。なんてことはない3車線を1車線に規制している工事渋滞だった。渋滞は30分ほどで抜けることができ、結局1時間半ほどでザルツに到着した。

 車をミラベルプラッツの地下駐車場に停める。その後ミラベルプラッツ公園に行くことにした。実は登山の昼飯のために日本からレトルトごはんと同じくカレーを持ってきていた。登山は中止し残っていたし、重量もあって消費をしたかった。今朝ペンションを出るときに電子レンジで温めてもらって、準備万端。

 さすれば食わないわけにはいかない。公園のなるべく人通りがないベンチに座り、レトルトカレーをご飯にかけて美味しくいただいたのでした。こんなことをやっている日本人ならず、某国の方にもいないかもしれない。で 幸い注目はされなかった。カレーを食べながらのミラベルプラッツもなかなかオツではあった。


カレーベンチ


ミラベル公園








 その後は今日泊まるホテルの下見に行くことにした。ホントは昨年のホテルを利用するはずだったが、駐車場の件で色々とあってそこはキャンセル。旧市街のはずれにある自称?4つ星のホテルに変更した。ただそこへの車の乗り入れ場少々面倒なので、一度見ておくことにした。

 観光客は以前に戻り、旧市街は混み合っていた。それでも某国の方々が少ない分落ち着いてはいた。今回思ったのは韓国人の旅行者が目立っていたことだ。20年くらい前の日本人の団体さんやファミリー旅行ってところ。オバサンが声がやたらデカく目立っていた。



大聖堂


ザルツブルグ祝祭大劇場入り口


ザルツァッハ川


ホテル ザッハー 


大劇場横のカラヤンプラッツ


カラヤン氏健在


 ホテルに駐車場を予約すると、その返信に「ホテルに来るまでにゲートがあって、そこでインターフォンを押す。そこで案内をするので、注意して欲しい」と。レセプションで車で来る方法を聞くと、なるほどそこから200mほど離れたところにゲートがあり、可動式のポールがたっている。インターフォンでホテルのベルを鳴らすとフロントに繋がり、そこで指示があるということが分かった。そんなに難しいことではなかった・・・と思ったが。

 チェックインは午後3時過ぎは変わらないので、そのまま旧市街を散策することにした。何度も来ているので、みるところはないのだが。

 午後3時前に最初の駐車場に行き、そこからホテルに向けて移動した。先ほどのゲートに着くと、既に前に1台いてインターフォンを押している。しかし何かトラブっている。女性が何度もベルをおしたり、車を前後に移動したりとにかくあたふたしているのだ。うん?これは何かある。しばらくしてゲートのポールが下り、その車は前に進み僕の番になった。

 早速ホテルのボタンを押してみる。すると何やら音楽が流れ、ドイツ語でアナウンスあり。とにかく行き先のボタンを押せと言っている。ホテル名のボタンを押すと女性の声がする。姓を言うと、番号を言い出した。最初が聞き取れずもう一度聞き直してとにかくその番号を押してみる。しかしポールは下りない。既に僕の後ろには次の車が待っていて、焦るのだがどうしようもない。もう一度インターフォンを押して開かない旨を言うと、車の前輪がその場所にかいてあった白線を踏んまないといけない。そういうことは大事なことなのだから、看板でも立ててオケ!って思ったけど、白線に前輪を移動し言われた番号を押すと、ようやくポールが下りてくれた。大した時間でなかったけど、胸を撫でおろしたのは言うまでもない。ホテルの前で荷物を下ろし、指定された駐車場に車を移動した。

 4つ星というホテルだったが、部屋が狭く、眺めも悪く、エアコンなし。ザルツブルグの旧市街のホテルだから仕方ないものの、これで1泊2万円以上って気分はへこむ。

 今宵のコンサートまでは時間があったので、狭い部屋でゆっくりすることにした。


外観は立派な四つ星ホテル


 オペラについては次回に書きます。

11日目

 

 朝起きて外を見ると、昨日と同じく霧が立ち込めて、ダッヒシュタインも見えない。僕の日頃の行いが悪いからか?

 晴れていれば行くところがたくさんあるのだが、天気が悪いとやっぱり限られる。なんといってもトレッキングがたくさんできるところなので、雨降りになるとやることがなくなるのだ。近くの名所は殆ど行ってしまったし。

 ペンションのスタッフのアレックスに相談して近くのADMONTという場所にある古い教会と図書館に行くことにした。アレックスが勧めるからきっと良いところなのだろう。時間潰し?には良いのかもしれない。

 さて午前中はオーナーの妹Mさんのご主人のFさんのお墓参り。彼は病気で2年前に亡くなった。昨年来た時に、Mさんに連れられお墓には行っていたので、大体の場所はわかっていた。しかし実際行ってみると、Fという名前の墓石ばかり。彼の写真と昨年の記憶を頼りに墓地の中をうろうろして墓石をチェックしながら、なんとか探し出した。東洋人がウロウロしていてかなり怪しかったに違いない。

 あちらではお花を墓石前に植えることになったいる。シャベルを持参するのを忘れたので手で掘って植えてきた。そしてお墓に手を合わせてきた。

 墓参りを終え、今度は土産物を買いに街のスーパーに行った。ここは日本のコストコみたいなところで、土産物のお菓子や、自分のための地元産のシュナップス、お気に入りのジャムなどなど気の利いたものが小売りされている。しかも値段が安い。ジャムなんか2㎏入り、シュナップスも1Lなどしこたま買い込んだ。帰りの荷物の重さも考えずに(汗)



 一旦荷物をペンションに置きに帰り、その後Admontoに向けて出発した。ナビに地名を入れると、ぺンションから片道90kmとでた。近所ねぇ?。その頃から雨が強くなり、途中からは激しく降るところもあり、割と大変な運転だった。

 そうそうその時点でのガソリン価格。借りた車はディーゼルでなく所謂普通のガソリン車(Super95という)1L=1.70€となっている。前日は1.65€だったのにいきなり0.05€の値上げ。結構変動が激しいところがあって、いきなり変わる時もある。昨年は入った時点と給油した後値段が高くなっていたこともあった。

 これはチェックしないといけない。おそらく明日のザルツブルグはもっと高いだろうから。そしてこの後ADMONTに近づくにつれ価格は上がり、一番高いところで2€を超えていた。とにかく円安なので少しでも安いところがいいに決まっているから。

 

 さてAdomontについて

 オーストリア中部のシュタイアーマルク州の町。11世紀創設のアドモント修道院があることで知られる。ベネディクト修道会の修道院である。世界最大の修道院図書館がある。。バロック様式の建築であり、 1074 年に設立され、1865 年に火災で焼けるが、その後にオーストリア初のネオ ゴシック様式の神聖な建物として建て直された。


ADMONT 修道院




修道院内




ご遺体?安置


  午後2時過ぎには到着。小さな街で街の中心地に向かうとそこに修道院があった。駐車場に車を置き、修道院の拝観をした。お客も少なく、ゆっくりと内部を観ることができた。その後、図書館に行くべきだったが、そんなにスゴイものだとは思わず、さっさと帰ってきてしまった、なんとしたことか!また来れば良いのだ。

 

 帰り道は相川変わらずの雨模様。それでも1時間半ほどでペンションに到着。その後は食堂でビールを飲み、そのまま夕食の時間となった。今宵のメニューは


クリームスープ これだけでもお腹が膨れる


ローストチキン 半羽 大変美味だったけど、かなりヘビーだった。


シナモンで煮込んだりんご入りクレープ


 お客さんは女性もだけど、高齢者が普通にパクパクとこの料理をビールを飲みながら全て平らげてしまう。昼は甘いパンを1個しか食べていない自分は食べ切るのに苦労したというのに。だからあんなに身体がデカくて、エネルギーがみなぎっているのだ。

 食事後はシュナップスを飲むのは控えて、最終日だったが、部屋に戻り荷物のパッキングをしながらゆっくりと過ごした。

 明日はここをに後にしてザルツブルグに向かう。