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George's Blog

旅行に行った時の思い出を書いていこうと思っています。更新はあまりできませんが・・・

10日目


 期待はしていなかったが、朝目覚めてカーテンを開けると、外はやはり雨模様で、ダッヒシュタインは見えなかった。


 

 ところで僕が泊まっている部屋はこんな感じ。上や下の景色がバルコニーから見える。晴れていればダッヒシュタインが下のように見える。この景色はホントに心を癒してくれるのだ。



 ついでに部屋は下。決して広くはないが、バスルームも広くて、外から戻ってくると自分の家に帰ってきたかのように気持ちがリラックスする。毎年同じ部屋にしてくれる。




朝食会場は下。

 

 この部屋の逆にももう一つ部屋があり、僕が初めてここにきたときには、そちらしかなかった。こちらは新しく増築したほうだ。このペンションのなぜ20年以上も通うか、わかるでしょう?

 朝はバッファスタイル。そんなに種類はないけど、種類の多い生ハム類をパンに挟んで食べ、ヨーグルトやフルーツを食べればお腹いっぱいになる


 あっ宿泊客は僕を入れて8人ほど。皆さん長期でしかも同じ時期に来られているので、顔馴染みになっている。頑なに?ドイツ語しか話さないので、時々応対に困ってしまうど。

 

 そうそう、ここまで僕の足になってくれているレンタカーは下。







 ニッサンだ欧州のみで売られているはクロスオーバーSUV「キャシュカイ」という車種。エクストレイルとほぼ同じとか。一応燃費の悪いハイブリッドでePowerとかだった。乗り心地は大変よく、スピードを出しても安定していて、メルセデスにも負けていなかった。6日間で1000kmほど走った?

 ということで、旅の中盤でもあるので、ちょこっと話題を変えてみました。

 


 9日目


 毎朝の朝食は8時から。7時過ぎには目を覚ましているが、ベッドに横になって、スマホをチェックしたり、ノコノコ起きて顔を洗ったりしてダラダラとしている。一人旅は時間に縛られないのが良い。ただその地を去るときだけは、飛行機の時間に合わせて早朝に起きなければいけなかったけど。

 この日は登山に行く予定だったが、朝から霧が深く、そのうち雨が降ってきた。そんな中歩くなんてありえない。ホントはそのために登山靴やらリュック、ストックなどを持ってきていたのに。 登山を中止したのは良いのだが、その日の予定がすっかり空いてしまった。明日は疲れを癒すためにバートイシュルのカイザーステルメに行き、温泉療養と決めていた。結局一日前倒しすることにした。昨日バートイシュルに出かけたのに、ほぼ同じ道を行くことになる。片道100キロの道のりをである。

 ペンションを出発してしばらくすると、大雨になった。そんな中、一般道を時速100kmで走るわけで、それはそれは神経を使う運転となる。

 さてバートイシュルは、かつては王侯貴族の温泉保養地であり、今でも温泉で人気の街である。

皇帝ヨーゼフ1世とエリザベートが婚約式を執り行った所としても有名である。

 バートイシュルには昼過ぎに到着したが、その時は土砂降り。運良くテルメに直結している地下駐車場が空いていたので助かった。


カイザーステルメ エントランス


 カイザーステルメには何度も来ているが、メインは38℃ほどの温水プール。そこにジャグジーがあったりするのだが、ザルツカンマーグートだけあって塩っ辛い。そして塩素くさい。入場料は4時間で27ユーロ。1ユーロ160円計算だと4,320円と決して安くない。それでも老若男女、家族連れやら結構な客が来ていて、周りにあるデッキチェアは空きを見つけるのが大変だった。2時間そこにずっと浸かり景色?を堪能して帰ることにした。手のひらがふやけてきたし。でも身体の芯から温まった気はした。全身が塩素くさくなっていたが💦

 雨は激しくなっていたが、クルポテークという老舗の薬屋にトローチを買いにいく。演奏会のときにこれを舐めると上手くいくと信じているので。

 この後は前回と同じくアッターゼーに行くことにした。目的はマーラーの作曲小屋に行って、ピアノを弾くこと。バートイシュルからは一山超えて約18キロほど。相変わらず雨が激しかったが、急カーブ連続の道をを時速80キロ平均で走った。

 フェッティンガーという湖畔の宿にマーラーが宿泊していたことがあって、彼はそこで作曲活動をしていたそうだ。しかしホテルがうるさくて集中できないので、湖のすぐ脇にグランドピアノ1台分が入る程度の小屋を建てたという。それが今も現存している。

 雨が降り続いていたのと、夕方に近かったせいか誰もいなかった。中に入ると、いきなり交響曲第2番が鳴る仕掛けになっている。最初は驚いたっけ。その音楽は無視して、交響曲3番の6楽章のクライマックスを弾くことにした。スコアはアプリで手に入るので便利だ。弾き終わる頃に、2人の来訪者があった。老紳士と女性だ。老紳士が日本語で話しかけてきて、その女性が日本人だという。彼は指揮者で女性はピアニストでウィーンから来たそうだ。何か訳ありの感じで、引き止められたけど、さっさとそこを後にした。有名指揮者だっけ?違うかな。

 その後は来た道を直走り、ペンションへと戻った。その日のディナーはメインがステーキ。デザートはパンケーキ。そろそろ胃がもたれ始めてきた。

 






 

 



8日目


 宿泊するペンションは標高1400メートルに位置する。毎年この時期は昼間でも肌寒いのに今年はえっ?って思うくらい暑い。オーナーに聞くと今日はまだ良い方で、先週は30℃を超えていて、夜も寝れなかったという。彼らにとっては夜に20℃を超えれば暑くてたまらないのだろう。しかし昨夜は外気温18℃ほどまで下がり快適に過ごせ、もちろん熟睡することができた。ここまでの疲れは一気に吹き飛んだ感である。

 さて今日はどこにいくか?昨夜夕飯を食べながら考えてみたが、ガソリンをばら撒いて意味もなくドライブするのもバカらしいのは確か。でも部屋でじっとしているのも芸がない。結局ハルシュタットに行くことにした。ここから約90kmのドライブだ。ただし今日は日曜日なので、世界遺産?は観光客でごった返しているに違いない。駐車場が少ないのが難点。はてさてどうなることやら。

 ハルシュタットへはグラーツへ行く田舎道を40kmほどダッヒシュタインのハズレまで直走る。自動車専用道路とは平均時速100kmで走る。農耕車や自転車が走ったいたり、時折いきなり左折をするために急停車する車を避けながらがの道だ。そして山間部に入っても登りだろうが下りだろうが、制限速度は時速80kmから100kmであって、それに従って走ることになる。しかし街に入るといきなり時速50kmになり、こちらの方は妙にそれを守り急な減速をしてくださるので、それなりに怖い。息つく暇がない、エキサイティング?なドライブとなる。

 ナビのおかげで、山奥の狭い道を案内され、急カーブを80kmほどで走る道を後ろから煽られるつつ、こっちも負けじと煽りながら?まるでカーレースをやるような感じで走り続け、ハルシュタットに1時間半ほどで到着した。狭い山道にかけては日本人だって負けない!ただ多くがエンジンブレーキを使わず、ブレーキを踏んでばかりいてイライラする。

 湖畔を走って、街の中心部に向けて走ると、駐車場がいくつかある。1.5km手前は空車表示だったが、その時点で雨が降り出しそうな天気。おまけに外気温が10℃ほどで寒い。暖かくなるだろうと高をくくって半袖短パンで出かけたので、外を歩く勇気がないので、とにかく近くに駐車したかった。しかーし案の定中心街の駐車場は軒並み満車。同じことを考えてウロウロしている車が多数。中心街を通り過ぎては、引き返すというのを数回やったが埒があかない。

 面倒になったのと3月にもくるので、諦めて隣のゴイセルン湖に行きパーキングに寄った。なにしろトイレにも行きたかったし💦





隣のハルシュタットと違って現地人しかいなく、静かで良かったかも。


 時計を見るとまだ13時半だったが、ペンションに戻り、ゆっくりビールを飲むことにした。やっぱりガソリンを撒き散らしただけとなった。

 ホントは登山をするつもりだったが、1日置いて明日にしたのが間違いだった。だって‥

 ペンションに帰りオーナーに明日はまたホッホゴリンに登ることを告げる。するとオーナーが急に険しい顔になり、明日はやめておけ、天気が悪くなる。雨の中歩きたいなら行ってくれば、って。わざわざ登山のために、登山靴、リュック、ストックなどを持参したのにぃ。(一式は結構重い)でも鞭打って登山をする気はサラサラないから諦めた。さーて明日は何をするべきか?


夕刻のダッヒシュタイン。西から雲が押し寄せてきている。明日の天気を暗示しているのだ。


7日目

 今日はオーストリアはザルツブルグに向けての移動日。ロンドン発8時半なので、一応空港には6時半着がベター。逆算してホテルを6時前に出れば6時半頃のヒースローエキスプレスに乗れる。なんて算段したけど、5時半頃には目を覚まして、ゆっくり支度をして6時前にチェックアウト。

 入念に下見をしておいたルートでキングスクロ駅はサークル線ホームに行く。パディントン駅に到着するまでは順調だった。しかーーし到着したホームにリフト無し!悲鳴をあげそうだった。実際舌打ちの連呼と畜生を何度言ったことか!大体到着ホームまで想定できるはずがないでしょ。仕方がないので、28Kgの荷物を担いで階段の登りのみならず下り。人生谷あり山ありである。

 パディントン駅からは空港までは順調かと思いきや、ターミナル2、3到着直前に電車が急停車。うん?嫌な予感。テクニカルな問題だが5分ほどで解決ひますとの車内放送。ホッとできない。

 まぁ数分遅れて動き出し、何事もなく駅に到着した。ここからチェックインカウンターまでは長い連絡通路を歩く。それでも予定通り6時半を少し回った時に到着。チェックイン後、ゴールドパスを通過できたものの、ロンドンに入るのは超楽だったのに、セキュリティーチェックは厳しいのなんのって。アラブ人みたいなオッサンに股間まで触られまくった。

 出発ゲート近くのルフトハンザラウンジにて、ロンドン初のイングリッシュブレックファーストを食った。貧乏旅行なんで💦

 今日はCクラスを予約なので、普通に優先搭乗。座席は3席だが、真ん中無しの設定で座席が振り分けられている。足元が広いのと、若干前の座席との間が広くなっている。そしてビジネスクラスと表示があった。もちろんウェルカドリンクなんかありゃしない。

 フランクフルトまでは1時間10分のフライト。離陸してすぐに食事の提供。さっきたらふく食べたばっかなのに、今日は夜までロクなものを食えないから、食べれる時にと思い完食。意外に味は良かった。ザルツブルグから車の運転があるので酒は飲まず。

 

軽食とはいえ


 あっという間にフランクフルトに15分ほど遅れての到着。2時間半のトランジットなので、ラウンジでゆっくりしようと高を括っていたが、それからがまたまた山ありナントカの旅。 

 だだっ広い空港として名高いフランクフルト。到着したのはBコンコースの端っこ。ギリギリの乗り継ぎ時間の便らしい人々は殺気だって走っていた。 ザルツ行きの便はAコンコースになっている。パスポートコントロールまでは人気のない通路を歩かされ不安にさせられる移動。20分後くらいにたどり着いた。

 ユーロに入国になるのだが、審査官が意地悪い。僕の前のアメリカ人は結構ヤラれていた。僕はそれよりは軽かったけど、やれeチケットを見せろ、何のためにザルツに行く?クレジットカードを見せろとか煩い。『音楽祭鑑賞する』とキッパリ言ったら、すんなりとハンコを押してくれた。

 その後はセキュリティチェック。こちらもファストトラックなのに、やたら厳しいので結構な時間がかかった。

 結局ラウンジに着いたのが搭乗案内時刻の30分前。チケットを買う際、ロンドン発が1時間後の9時半というのもあったが、トランジット時間が少なく、荷物を置いてかれたら困るという理由で、やめたのだが、理由はともあれ正解だったようだ。

 ラウンジでコーヒーを飲みながら、インフォを見るとゲートまで10分という表示。信用できないから一気に飲んで休む間もなくすぐに向かった。結局早歩きで20分弱かかりほどなく搭乗時刻となっていた。

 ゲートからは747が待機しているのが見える。フライト時間30分程度なのに?って思ったけど、沖止めかいって思い直す。


バスから見た747


 優先搭乗で先にバスに乗り込むのは良いけど、飛行機に着いたら降りるのは最後って。まあ座席は前なので、その方が効率は良いか?

 動き出したバスが航空機に着くまで15分もかかり、定刻はとっくに過ぎていた。


無駄に?広すぎるフランクフルト空港








この図柄の機材は初めてだ。ここに着いてからもしばらく待たされた。ザルツに行けるの?


 沖止めなん何年前だったっけ?因みに座席についた途端に、搭乗完了のアナウンスがあった。


 正味30分の飛行なのにまたまた食事がでた。卑しいのでもちろん完食。


ワインを飲みたかった!


 ザルツに到着。ゲートなんかない小さい空港である。


ランディング直前


ザルツブルグ空港。降りたら勝手に歩いて行け!って😳






 荷物をピックアップ後、レンタカーのカウンターへ行く。親切な受付のおばちゃんが丁寧に説明してくれて、難なくチェックイン完了。

 予約はメルセデス180だったが、ニッサン車だった。でも欧州仕様でしかも新車。ベンツなんかよりもずっと良い。日本車は外車だからね。

 ここから心の故郷までは80kmほど。途中反対車線はトンネル事故で通行止めになっていて焦る。サービングエリアで水を買うが、オーストリアの物価は優しくてホッとした。

 16時過ぎには宿に到着したのだった。




 オペラ座の怪人について


 His Majesty’s Theatreで上演されているオペラ座の怪人。実はロンドンに来たのはこの作品を観るため。飲み屋で来月ニューヨークに行く友達が、ニューヨークで今上演されてないと言っていて、無性に観たくなり、オーストリアに行く前にロンドンに寄った次第。

 女王陛下在位の時代はずっとHer Majesty ‘sだったっけ。



 レミゼは最前列が取れたものの、こちらは無理でストールの左端で大分後ろの座席だった。前に座高の高い男が座り、それが一々隣の母親に話しかけるために頭を傾けるから、その都度舞台が見えなくて軽く殺意を抱いた。

 この作品が初演されてから、36年が経つ。もうクラシックミュージカルの域かも。それでもウェッバーの音楽は素晴らしく、未だに世界中で上演されているわけだ。ロンドンでも毎日上演されているのに、例え観光業の一部とはいえ満席になるのは、いかにこの作品が偉大かということ。

 怪人役は演技といい、歌唱といい素晴らしかった。クリスティーヌ役とラウル役がそれぞれ黒人の歌手で、役柄的に少しだけ違和感があったのは否めない。でもクリスティーヌ役には最後に惜しまない拍手と歓声が送られたいた。











 ロンドンやニューヨークの劇場の規模で観ると、演者の息が伝わってきてとても良いと思う。日本の会場はデカすぎ!

 オペラ座の怪人自体、ナンバーで好きな曲が多いが、中盤で少しだけダレるところがあったりで、僕にとってはレミゼに軍配を上げたい。

 他にも観たい作品がたくさんあるけど、そんなに滞在するには物価が高すぎるロンドン。日本円がもっともっと強くなったら、1週間ほど滞在して観まくってやる。ってそんな時代は訪れないか。