先日、ある海外ロケのバラエティ番組を録画して視聴しました。その土地に興味があったため、3時間という長尺にもかかわらず、番宣に釣られたこともあって期待したためです。
結果として印象に残ったのは、現地の文化や歴史ではなく、「ムッチャ」「メッチャ」「エグッ」「ガチ」「ヤバい」といった、きわめて限られた語彙の反復でした。
何かを食べれば「ムッチャうまい」、景色を見れば「ヤバい」、「ヤバ!の多用は時々殺意を覚えます)動物に出会えば「エグッ」。そしてそれらは、過剰にテロップで補強され、同じ言葉が画面に定着していきます。それは視聴者の理解を助けるわけではありません。視界に嫌な気持ちを植え付けるだけです。
言葉は時代とともに変化するものだとは承知しております。しかしながら、あらゆる感情等が数語に限定されているのではという様子を見ていると、進化ではなく、日本語の衰退と破壊ではなきかと思ってしまいます。
3時間にわたって世界を巡りながら、語彙だけは日本から一歩も外出ていない内容には、呆れる前にある種の完成形すら感じてしまいました。
もちろんバラエティ番組ですから、おふざけや面白さを追求するのは当たり前です。でもせっかく異国の地を訪れるのであれば、言葉くらいは正確に遠くまで連れて行って・・・なんて思うのですがねぇ。