#54 何もする必要がなくなったときに何をするか | サラリーマン弁護士がたまに書くブログ

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2019年7月にうつ病を発症したことをきっかけにブログを始めたサラリーマン弁護士が、書きたいことをたまに書いています。

このブログを読んでくださっている方はご存知だとは思いますが,僕は現在,何もする必要がありません。

 

誰からも何もさせられていません。

何かを強要されていたり義務付けれらていることも全くありません。

 

何よりも,働く必要がありません。

生きるために必要なお金は,傷病手当として,協会けんぽから支給されているからです。

 

家賃を払って光熱費を払って食費を払って身体のメンテナンスのための整体の費用を払って通院費を払ってその他日用品を買って・・・

 

これくらいを賄うお金は毎月支給されています。

 

僕は,今このブログを書いているこの瞬間も,何もする必要がないのです。

 

こんな期間が7月からずっと続いています。

 

かれこれ半年が過ぎました。

 

僕は,何もする必要がない期間を6ヶ月も過ごしているのです。

 

何もする必要がなくなってなお,何をするか。

 

僕は,この半年を過ごしたおかげで,普通だったら退職した後にしか直面しないような人生の問に29歳で直面し,しかも,この問いに対する回答を得ることができました。

 

まず,僕は,何もする必要がなくなった当初,何もしませんでした。

 

毎日を過ごしてきたわけですから,「何もしなかった」というのはあり得ないのですが,正確に言うと,自分から自発的になにかしたいという意欲がわかなかったので,「何もしなかった」ということです。

 

とはいえ,このブログでも書きましたが,とにかく初期は,怒ったり泣いたりはしていました。

それで大変でした(笑)。

 

怒ったり泣いたりで疲れていましたし,仕事の疲れがどっと表に出てきて,毎日横になっていました。

 

実家に帰ったおかげで,食事も提供されてし,洗濯もしてくれていたので,身の回りの世話もする必要がなく,毎日横になって過ごしていました。

 

ほら,「何もしていない」でしょ(笑)

 

その後,横になるだけでは,夜なかなか眠れなくなってきたので(おそらく,溜まっていた疲れがだんだん減ってきて,その結果,一日中横になっていると疲労感が得られず,眠気が生じにくくなっていたのでしょう。),マッサージへ行って身体をほぐしてもらったり,近くの公園へウオーキングへ行ったり,実家の農業を手伝ったり,米とぎなどの家事を分担したりしていました。

 

このとき,僕は,できた時間を利用して勉強しようと思いました。

破産法を体系的に勉強しようと思い,破産法の本も買いました。

 

でも,できなかった。

 

これが8月くらいでしたが,まだまだ病気が回復途中だったのです。

上司からの電話やラインは,受信すると動悸が止まらなくなるので,着拒していましたが,手紙のやり取りはしていました。

 

その手紙でも動悸が出てきていたのです。

全然治ってませんね(笑)

 

だから,勉強なんてできるはずがなかったのです。今思うと。

全然回復が進んでいないのに,勉強する意欲なんてわいてくるはずがない。

 

だから,結局,「何もする必要がなくなった」ので「何もしていなかった」

 

何もやる気が出ないのが10月頃まで続きました。

(9月末ころまで実家で過ごし,それ以降は,一人暮らしの自宅へ戻りました。)

 

実家で過ごしていたころも,少し家事を分担することはできていました。

農業の手伝いも,少しばかりはできていました。

 

ただ,まだ「やる気」というものが出てくる段階ではなかったと思います。

あくまで,夜眠るための疲労感を得るために,少しだけ家事をしたり,手伝ったり,ウオーキングしたりと,そういった感じでした。

 

自宅へ戻った後も,しばらくこんな感じが続きました。

 

毎日毎日,夜眠れるかわからないという恐怖がありました。

 

一応,よく眠れる日もありました。よく眠れる日が続いたときもありました。

 

そんな日は調子が良いので,気分が良いのですが,またその晩眠れるとは限らないのです。

 

とにかく,僕の症状は,眠れないことへの恐怖・不安が中心です。

 

眠れないと,朝から身体がカチンコチンに凝り固まって(特に首の後ろ),何もやる気が起きません。どこにも行く気が起きず,部屋にこもってしまいます。

 

そうすると悪循環に陥ってしまうと思い,調子が悪くても,なんとか外に出たりします。

かといって,それで必ずしも好転するわけではありません。

 

そうすると,怖くてたまらなくなります。

 

毎日毎日,なんとか眠れるよう,陽の光を浴びたり,散歩したり,夜は早めに電気を消したり,そんな試行錯誤を続けていました。

 

成果が出る日もあったり,出ない日もあったりでした。

 

そんな僕の生活の中心はYou Tubeとドラマでした。

 

好きなドラマ(凪のお暇やノーサイドゲーム)をTVerで見て,その他の時間はYou Tubeを見ていました。

 

毎日毎日You Tubeを見る日々でした。

 

その中で目にとまったのが「毎週キングコング」でした。

もともとカジサックが好きで見ていたら,おすすめに出てきて見たのが始まりと思います。

 

とにかく,西野亮廣さんがおもしろいこと言っているな,すごいなという印象を受けました。

 

もっと2人のトークが聞きたくて,貪るように毎週キングコングの過去動画を見ていました。

 

その端々に現れる西野さんの思想,例えば「信頼が大事」とか「クラウドファンディングは信頼を変換する装置」とかにめちゃくちゃ心惹かれていきました。

 

「西野さんの本が読みたい」

 

そんな気持ちが日に日に強くなり,ついに,10月23日,満を持して,西野さんの本を買いました。

 

初めて買った本は,西野亮廣さんの「魔法のコンパス」です。

 

これがめちゃくちゃおもしろかった。読みやすかった。

言い方がよくないけど,すごく「簡単」だった。あっという間に読めた。

 

それから,たくさんの本を読みました。

おそらく,10月23日から12月末までの間に30冊以上は読んだと思います。

 

西野さんからホリエモンにとんで,ホリエモンの本も読んだし,茂木誠先生の地政学の本もおもしろかったし,橘玲さんの本もとにかくおもしろかった。

 

知らないことを知るのは楽しかった。

知的好奇心が刺激されるのは,とてつもない喜びだった。

 

このような読書体験きっかけで,本を読む喜びを知ってしまいました。

もうやめられません。

世界中の本を読み尽くすには,どれだけ長生きしても足りないからです。

 

それと,これらの本(特にビジネス書)を読んでいくなかで,行動を起こしたいと思いました。

自分の信頼をインターネット上に積み重ねたい。

そのために,自分の意見を書きたい。残したい。さらしたい。

 

このきっかけで始めたのがこのブログです。

これも,読んでくださる皆様のおかげで,やめられません。

アクセスがあるのは,本当に嬉しいからです。

 

中には,僕にLINEで直接連絡くださる方もいて,とても嬉しい限りです。

 

そんなことされると,嬉しくて嬉しくて,地の果てまでも続けたくなっちゃいます。

 

そして,このブログでも書きましたが,担当したある事件をきっかけに,勉強したくなった簿記を,今は毎日勉強しています。これも楽しくて楽しくてしょうがない。

 

以上を踏まえると,僕は,何もする必要がなくなったときに何をするかというと

 

知らなかった知識をくれる読書や勉強をしたり

少ないながらも,僕が培ったものをインターネットで情報発信する。

 

これが,僕の答えです。

 

確かに,お金もあったので,キャバクラ行ったり風俗行ったり,女遊びしたり,そんなこともしたいなと思うこともありました。

お金も時間もあったので,難なくできたはずです。

 

でも,僕はしなかったんですよね。

 

僕の人生の時間は,↑よりも,読書や勉強や情報発信に使いたいと思ったのです。

 

だから,僕は自信をもって,↑のとおりに答えることができます。

 

「何もする必要がないときに,どんなことをしたくなるのか。」

 

これは,僕だけが考える問題ではないと思います。

 

みんな考えなくちゃいけないはずです。

 

このブログでは繰り返しになりますが,この日本では,働かなくても生きていけます。

 

だから,生きるために働く必要はありません。

 

僕は,やりたいことをやり続けることが幸せだと信じています。

 

生きるために一生懸命働き,たくさんお金を稼いでいた僕よりも

 

最低限の生活費を国から支給してもらって,読書して勉強して情報発信している自分のほうが間違いなく幸せだからです。

 

これは紛れもない僕の実体験です。

 

ここで僕が言いたいのは,

「うつ病になったおかげで人生を見つめ直すことができた」というような,「うつ病になってラッキー!」じゃないんです。

 

僕みたいな「うつ病ラッキー」が来ない人であっても,すべからく全員が,人生を見つめ直さなければならないということです。

 

前時代的な価値観に染まりきった学校や親や友達の影響をモロに受けて生きてきたら,幸せになれないからです。

 

僕がそうだったように。

 

正確に言うと,僕は「何もする必要がなくなった」わけではないのかもしれません。

いつまでも年金が支給される退職後の立場や,生活保護受給者とは違いますから。

 

生活保護の受給額は,僕の傷病手当よりも少ないので,生活保護の生活水準に落としたくないという動機で,いつかは社会復帰したいという立場に思われるかもしれません。

 

しかし,僕は,きれいごとに聞こえるかもしれませんが,生活費を稼ぐために働きたくないし,その必要もないと思います。

僕の場合,今は,弁護士という仕事が楽しそうに見えてしょうがないから働きたいのです。

 

ないものねだりに聞こえるかもしれません。

一度復職したら,厳しい現実に直面して,今度こそ本当にやる気を失ってしまうかもしれません。

 

でも,僕は,弁護士という仕事を長く続けたいと心から思っています。

だから,もう無理はしたくありません。

毎日全力を尽くして仕事したいのです。そのためには,毎日の働く時間を限定し,毎日きちんと休息をとることが必要なんです。

だから早く帰ろうと思います。やりたくない仕事をし続けているとストレスがたまってうつ病が再発してしまうかもしれないから早く帰るわけではありません。

 

ちょっと話が復職に逸れましたが,元に戻すと,

 

僕は,何もする必要がなくなったときにやりたくなったことがあって,それを行動に移し,結果的にそれが性に合っていたから,続けています。

 

「それ」というのは,読書と勉強と情報発信です。

 

僕は,自信をもって↑の3つが「やりたいこと」だと断言できます。

何もする必要がなくなったときにやりたくなったことだし,実際に行動に移したら,性に合って楽しいということを知れたからです。

 

誰しも,働いていようが働いていまいが,「何もする必要がなくなったときに何をするか」ということを考えてみてはいかがでしょうか。

 

そして何か思いついたらそれを行動に移してみてください。

この行動が幸せへの近道です。

 

それでは,また明日。

 

 

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古田博大(ふるたひろまさ)

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