仏説 | 宇宙の知恵☆人生を歩む地図

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仏説
摩訶般若波羅蜜多心経
観自在菩薩
行深般若波羅蜜多時
照見五蘊皆空
度一切苦厄


「般若心経」のスタートです。
ここで、最初に仏説とつく般若心経と
仏説のつかない般若心経が世の中には出回ってますが、
素朴な疑問。

どうして、何故?

般若心経、その流れ
↑では玄奘
訳として仏説をつけておりますが、
これは一般的な般若心経として出回っているものです。


 玄奘「般若心経」の霊力に救われる
↑ここでは、般若波羅蜜多心經 唐三藏法師玄奘奉 詔訳
とスタートに刻んであり、仏説はついておりません。 


空海によって書かれた『般若心経』の注釈書、

「般若心経秘鍵」を読んでみたいと思う。

数年前、私の叔父が亡くなりまして、

その時に真言宗のお坊さんが参列者に 

「般若心経」の小冊子をくばり、全員でお経を唱えました。
その時唱えた 「般若心経」には仏説がついておりました。

唱え終わった後、お坊さんの解説がありまして、

最初に仏説とつけるのは真言宗だけだと解説されましたが、

私はそうなのかな?って感じがしました。

何でも、

空海が最初に仏説をつけて唱えたのだと言われてましたけど。

色々な、お経のスタート部分には仏説がつけられておりまして、
仏陀(お釈迦様)の説いてくださったお経という意味です。

しかし、私の理解しているところの 「般若心経」は、
初期仏教の教えを途中ですべて「無」 で否定しているので、 
お釈迦様の説法された内容ではないでしょう。

そこで私は  「般若心経」 の編纂者は誰だったのだ? 
というどなたにも分からない疑問の回答を考えてみました。

仏教は釈尊の説かれた説法から、

その教えを広めようと始まった宗教です。
その流れは、初期仏教((小乗仏教)から始まり、

大乗の教えに広がっていきました。
この拡大期に大乗の教えである、

般若経群が編纂されていった。
ですが、玄奘がインドから持ち帰った

「大般若教600巻」の中に「般若心経」は
無かったのでしょう。

玄奘が「般若心経」を漢訳したとされてますけど、

その300年ほど前に
鳩摩羅什訳「摩訶般若波羅蜜大明呪経」というのがあったわけで、
それを参考にして、

より分かりやすく玄奘が再編したのだろうと私は考えております。

では鳩摩羅什の漢訳したサンスクリット語の「般若心経」は

誰が編纂したのか?


これもサンスクリット語の「般若心経」で
現存する最古の般若心経サンスクリット本(梵本)は
東京国立博物館所蔵(法隆寺献納宝物)
の貝葉本(東京国立博物館によれば後グプタ時代・7~8世紀の写本)

であり、これを法隆寺本(もしくは法隆寺貝葉心経)と称する。

ですので、ホントに鳩摩羅什が漢訳したサンスクリット語の

「般若心経」があったのかどうかって、

仏教学者の探求するところでしょう。

わかりませんネ。
私は、釈尊の死後400年くらい経ってから、

自分の説いた説法が時代に合わず
誤解されながら仏教が広まっていく時代、多分その頃、

紀元元年位の頃、釈尊は再びこの世に生まれ変わった。
そして彼が「般若心経」を編纂したのだろうと、

そんなに想像するととても価値のある「般若心経」であると、

それこそ 「仏説摩訶般若波羅蜜多心経」  

なのだと信じるわけです。