都心方面から初めて鎌倉を訪れる人がいるならば、

 

あるいは、外国人を鎌倉へ案内するならば、

 

電車で、まずは北鎌倉に降り立つべきである。

 

 

 

 

 

 

東京や横浜の大都市をくぐり抜けた車窓の景色が

 

北鎌倉の駅に停車した途端一変する

 

あのタイムスリップしたような感覚を

 

ぜひ味わってほしいと思う。

 

 

 

 

 

 

ホームに出れば、古都の圧倒的な雰囲気に包まれて、

 

知らずにたまっていた都会のストレスのようなものが

 

一気に払われるようである。

 

より商業的に発展した大きな鎌倉駅に先に降り立つよりも

 

ここでは純粋な鎌倉らしい趣を楽しめるのではないかと思う。

 

 

 

 

 

 

北鎌倉駅周辺には、大きなお寺が集まっている。

 

一番近い円覚寺は駅のすぐ目の前と言ってもいい。

 

小さな駅舎を出て、踏切を渡れば、もうそこは円覚寺の入り口だ。

 

紅葉の見頃を迎え始めたこの日、午前中の澄みわたった空気の中、

 

境内にたくさん植えられている赤い紅葉が青空に映えて美しかった。

 

 

 

 

 

 

 

広い円覚寺ともう少しだけ北鎌倉を散策した後、

 

再び電車で一駅乗って鎌倉駅に向かう。

 

鎌倉の魅力は古都だけではない。海が近いのも魅力。

 

実はこの日鎌倉に来たのは、海風に吹かれたかったのもある。

 

(つづく)

 

 

 

(11月下旬のある日)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

威勢のいい掛け声や賑わいが満ちる朝や昼の築地のイメージとはかけ離れて、

 

夜の築地は、明かりも少なく驚くほどひっそりしている。

 

ちょっと立ち寄ってみた場外市場も、ほんのわずかのお店が開いている以外は、

 

全体が闇に包まれ、水を打ったように静かだ。

 

 

 

 

 

 

そんな築地市場から夜のお散歩気分で、やはり閉門して沈黙しているかのような

 

築地本願寺の前を通りすぎ、広いもんぜき通りを渡った後、裏路地に入る。

 

車の往来からも解放されて、

 

見上げると、まあるい月が明るく輝いて見えた。

 

中秋の夜気は徘徊には心地良い涼しさで、歩くのが苦にならない。

 

 

 

 

 

 

ほどなくして、そのBARは見つかった。

 

かつて料亭だった建物をうまく生かしている小粋な佇まい。

 

表は塀で覆われているが、入り口付近だけ四角く切り取られて

 

美しい店内が垣間見れるようになっている。

 

 

 

 

 

 

繁華街の夜の喧騒とは別世界のここは、築地5丁目。

 

静かな路地裏で、古風な建物の内側に煌めいている幻惑的な光に

 

心奪われずに通りすぎることができるだろうか。

 

 

 

 

 

 

幸いにして、ここはまさに私の今夜の目的地。

 

躊躇することなく店内に足を運べるのだ。

 

とはいえ、初めての訪問なのだけれど……。ニコニコ

 

 

 

 

 

 

店内は、すでに高揚した私でも期待以上の魅惑的な空間だった。

 

もともとの和の建築美と洋風インテリアが見事に融合。

 

落ち着いた雰囲気の中にも、まばゆいシャンデリアが妖しく光っている。

 

中央にはゴージャスなフラワーアレンジメントが、

 

グランドピアノの上にダイナミックに飾られ、華やかさをいっそう演出している。

 

 

 

 

 

 

そして、お店の目玉のひとつは、この中央に置かれたグランドピアノ。

 

ここは、ピアノの生演奏が聴けるBARでもあるのだ。

 

インテリアの美しさやお酒だけではなく、音でも客を酔わせてくれる。

 

演奏はリクエストも受け付けてくれるのだ。

 

このムードの中でお気に入りの曲に耳を傾けられるとは、なんという至福。

 

お店のスタッフも気取りがなく気安くいられるので、ついつい長居してしまいそうだ。

 

 

 

 

 

 

こんなに素敵なBARだが、実は私のような女性客が気軽に入れるのは

 

土曜日の夜だけ。

 

なぜならここは普段は、ホステスさんが接待をする男性客メインのお店だから。

 

聞けば平日は接待で大繁盛の模様。

 

企業がお休みの土曜日1日だけ、ジャズピアノの生演奏と共に、

 

全く別の空間へと生まれ変わる。

 

土曜日だからこそ、このしっとり落ち着いた雰囲気が味わえると言えそうだ。

 

 

 

 

 

 

ここまで読んでいただけると、このお店の名前を知りたくなるに違いない。ニヤリ

 

しかし、店名は実はすでに登場しています。

 

BAR、ただそれがお店の名前。爆  笑チョキ

 

 

 

 

 

 

ジャズピアノの音色と共に、秋は深まっていく……。

 

 

 

 

 

I  LOVE  TOKYOドキドキ

 

 

 

 

(2017年10月15日)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

青葉の頃の風が1年でもっとも心地がよい

 

と思っていたが、

 

秋風に吹かれてみれば、これが最高と思える。

 

夏のあいだの過剰な熱をしっかりと覚えているからだには、

 

ひんやりした秋風はいとおしいぐらいに感じられるのだ。

 

かと言って、春や初夏の風よりもっと乾いた感じがして、

 

こちらの恋しさを置いてきぼりに、

 

よそよそしくサーッと早足で通り過ぎていく。

 

そんな風は他の季節よりもやはりメランコリックな気分を誘うかもしれない。

 

 

 

 

 

 

ましてや、日が暮れかけた時刻、

 

仕事帰りのオフィスワーカーたちが行き交う青山一丁目界隈。

 

仕事を終えてほっとする人たちの心の隙間にも秋風は染み込んでいくのだろう。

 

 

 

 

 

 

私といえば、青山通り沿いに並ぶ、ツインタワーの店々のショーウィンドウに

 

魅了されながら、ぼんやりと歩いていた。

 

お店の明かりがくっきりしてきて、もう夜のとばりが静かに降りてきていた。

 

 

 

 

 

 

道路の反対側に目をやると、背の高いオレンジ色の街灯が

 

風にあおられるポプラ並木を照らし出していた。

 

その奥には、赤坂御所をとり囲む森の木々が

 

こんな交通量の多い通りにあっても、

 

広い御所の静寂の闇を吸って、厳かに鎮座している。

 

 

 

 

 

 

さて、青山一丁目の交差点に出て、私の本来の目的地は、

 

交差点をホンダのビルのほうに渡って、そのまま左手にいくのだが、

 

広い青山通りを渡る秋の風をもう少し感じてみたくなり、

 

右手の幅広の横断歩道を、子供っぽい遊び心で渡ってみた。

 

 

 

 

 

 

おかしな告白をしてしまえば、私はこの横断歩道を渡るのが好きなのだ。

 

特に、今の方向とは反対に

 

地下鉄青山一丁目の1番出口側からホンダビルに向かって渡るのがいい。

 

もっと言えば、地下鉄の1番出口から地上に出る瞬間から好きだ。

 

なんだかとても開放的な気分で渡れる横断歩道なのだ。

 

 

 

 

 

 

オフィス街ということもあり、外苑や表参道よりも、ゴミゴミしてない感じがいい。

 

東京の交差点といえば、有名なのは渋谷のスクランブル交差点。

 

そのカオス感が外国人にはウケてるようだが、私はまったく足が向かない。

 

しかし、ここ青山一丁目の交差点を渡って、人混みにまぎれるときに

 

微かに感じる妙な安堵感は、

 

とびきり安全な東京という都市だからこそ。

 

 

 

 

 

 

初秋の宵闇迫る時刻、その群衆に埋没する感じを好んで、

 

横断歩道を1往復余分に渡る私は、メランコリックというよりも

 

ちょっとおめでたいビックリマークはてなマーク爆  笑

 

 

 

 

 

 

(10月上旬のある日)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

長く秋雨前線が停滞する今年の9月の後半、

 

今日も朝から絶え間なく聞こえるのは雨の音。雨

 

雨の日は、晴れの日のようにテンションは上がらないけれど、

 

心を落ち着かせる作用もある。

 

デスクワークもじっくり集中して取り組める気がするものだ。

 

 

 

 

 

ふと、気分転換に、クラシカルなピアノ曲をかけてみた。

 

なんと思いがけなく、

 

このピアノの調べが雨の情景や、雨音にものすごくマッチするのだ。

 

ユーミンが書いた、「雨音はショパンの調べ」とはさすがの表現。

 

音楽の力だけで、少し沈み気味の室内が、

 

しっとりと美しいヴェールに包まれたようなマジック。

 

 

 

 

 

ピアノ曲を聞きながら、窓越しに見える植物の葉が雨に打たれるさまを

 

ぼーっと見るともなしに見ていると、軽い瞑想状態になる。

 

雨の日はこんな瞑想法もありだなあ……。照れ

 

 

 

 

 

ありがとう、浄化の雨汗音譜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここのところ、秋雨の影響でなんとなくすっきりしない空のもとで暮らしておりましたので、

 

中秋の名月のことなど忘れていました。

 

 

 

 

 

昨年は、スーパームーンの前日に、お天気にも恵まれ、

 

美しい中秋の名月をスカイツリーの上からや、その後に乗った屋形船の中から、

 

風情よろしく楽しむことができたのです。

 

 

 

 

 

今年の中秋の名月の9月15日(昨日)はあいにくの曇り空、

 

もちろん中秋の名月の日だというのは意識にはなく、

 

闇夜のもと、日付が変わる前に床についたと思います。

 

 

 

 

 

以前にも書きましたが、寝室は二階で和室です。

 

そこから私は月を眺めるのが好きで、

 

美しい月が望める晩は、よく月光浴しながら瞑想をしていました。

 

 

 

 

 

昨晩はいったん寝入ったのですが、なぜか真夜中に突然目を覚ましました。

 

何か気配を感じたんだと思います。

 

そして気がついたら、和紙風のロールカーテンをめいっぱい引き上げていました。

 

 

 

 

 

そこには、一切の雲にさえぎられることのない見事な月が煌々と輝いていました。

 

明日17日が満月のようですが、眠気で多少ぼんやりしていたせいか、

 

私の目には全くの満月に見えました。

 

そして、月の周りには一回り大きな輪ができていて、なんとも幻想的でした。

 

朧月とも違う、月自体ははっきりとした明るさなのに、

 

やわらかな光の輪に包まれているのです。

 

 

 

 

 

思いがけなく出現した月のパワーにあやかろうと、

 

私はふとんの上に座って、月の美しさを感じながら心を無にする

 

自己流の瞑想をしました。

 

 

 

 

 

しかし、深夜ということもあり、睡魔のほうが強かったようです。

 

気がつくと、うとうとしていて、

 

再び目を覚ますと、月はもう雲に隠れてしまっていました。

 

 

 

 

 

昨夜が中秋の名月だと気がついたのは、今朝新聞を見てからです。

 

以前から月を眺めるのは好きでしたが、

 

去年かあたりから特に月を強く意識するようになりました。

 

それはたぶん世の中にそんな流れがあって、知らず知らずのうちに

 

それに影響を受けているだけのことかもしれません。

 

 

 

 

 

でも、そうやって普段から意識を向けて、月と対話しているから、

 

月のほうから、サプライズ訪問しにきてくれたのだと思っています。ニコニコ

 

何かいいことがありそうな予感……ラブラブ

 

 

 

 

 

それにしても、悔やまれるのは、せっかくのチャンスに写真を撮らなかったこと!

 

満月域の今夜も明日も月を眺めるのはちょっと難しそうですね……。しょぼん

 

 

 

 

 

秋月よ、ありがとうドキドキ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

毎年、さる方から鈴虫をいただきます。

 

と、まるでお中元で何かの品物をいただくかのごとくさらりと書きましたが、

 

鈴虫をいただくなんて、なかなかない、風流なことです。照れ

 

 

 

 

 

 

今年もお盆を過ぎた頃から、鳴き始めました。

 

その鳴き声の涼やかで美しいこと。

 

鈴虫というだけあって、本当に鈴を転がしているかのように

 

優雅に響き渡ります。

 

いえ、実際の鈴の音色より軽やかで、空間にやさしく広がっていく感じです。

 

東京郊外の自宅の玄関に虫カゴを置いてあるものですから、

 

戸を開け放しておけば、二階を含め、家中にその澄んだ音色が浸透していきます。

 

 

 

 

 

 

 

私はあまり詳しくないのですが、ヒーリング楽器など、

 

音による空間の浄化というものがあるようですね。

 

とすると、この清らかな自然の鳴き声も、空間の浄化になりそうです。

 

(飼っている鈴虫は昼間も鳴き続けます)爆  笑

 

ちょっとググるとこんな記事が見つかりました。

 

http://learn-tesou.com/uranai/post-941/

 

 

 

 

 

 

ともかくも、まだ残暑が厳しい8月の後半は涼感を呼び、

 

今日など急に気温が下がって、窓からの自然の風が心地よく感じられる日は、

 

秋をいっそう間近に感じさせてくれます。おねがい

 

 

 

 

 

 

ありがとう、鈴虫くんたち音譜ドキドキラブラブ

 

(鳴くのは雄だけらしい)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

青山一丁目の教室からほど近い外苑いちょう並木。

 

みずみずしい若葉の頃が一番美しいと思っていたが、

 

真夏の日差しに照らし出された銀杏の緑も鮮やかである。

 

強烈な夏の光線は、光に照らされる部分と陰になる部分との

 

くっきりとした陰影をつくり、

 

真っ青な空を背景にそびえる大銀杏の木々を浮き立たせる。

 

見上げて歩いていると、

 

暑さに負けないエネルギーをもらえる気がするのだ。

 

 

 

 

 

 

さて、そんないちょう並木界隈の、夜の話。

 

あとから知ったことではあるが、

 

神宮球場では、7月と8月の決まった日に、

 

ナイター試合の5回裏が終了した時点で花火を上げているらしい。

 

その花火に、はからずも遭遇することがある。

 

 

 

 

 

 

14階のお部屋からなど、高いところから眺めたり、

 

あるいは青山通りの銀杏並木の入口付近から、

 

パンパン響く痛快な音とともに

 

ビルとビルの間に、大輪の花火がいくつも開いては消えるのを眺められる。

 

そんな都会ならではのシュールな光景に心が踊る。

 

 

 

 

 

 

ある時などは、タイミングよく、もっとも間近で出くわした。

 

千駄ヶ谷駅から歩いて、国立競技場建設予定地を過ぎてほどなくして、

 

ふいに、神宮球場のほうから5,3,2、1とカウントする合唱が聞こえ、

 

そちらのほうを見ていたら、

 

反対側の、軟式球場を囲む木々の上に打ち上げられて度肝を抜かれたのである。

 

あまりにも唐突で、ほぼ頭上に展開する迫力に、ただみとれるばかりだった。

 

球場の観客よりも近いポジションだったのだ。

 

 

 

 

 

 

時間がわかっていれば、その時に待ち構えることもできるが、

 

いつ上がるかというのは、その日の試合運び次第。

 

いつナイターをやっているかも知らないし、時間も正確にはわからないので

 

たいていそのことは頭にないわけで、

 

そんな時にふいに出現する花火は、

 

わざわざ足を運んで見る花火大会と違い

 

期待していない分、より大きなときめきを与えてくれるのである。ラブ恋の矢

 

 

 

 

 

そんな美しい花火の余韻にひたりながら外苑の夜はふけてゆく……。

 

 

 

 

 

 

ありがとう、TOKYOドキドキ

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天王洲アイルにある水辺のレストラン

 

ティー・ワイ・ハーバーのテラス席で、

 

暮れゆく運河の景色と、時折渡ってくる風を心地よく感じながら

 

無国籍な夕食を楽しんだあと、

 

夕涼みの延長で、運河べりを散歩することにした。

 

 

 

 

 

 

運河沿いに敷かれたウッドデッキを歩くのは快適だ。

 

土曜日のディナータイムで大賑わいのレストランから一歩離れると、

 

休日の夜の天王洲はオフィス街ということもあって人気がなく

 

落ち着いて散歩ができる。

 

時折赤や青白い提灯を下げた屋形船が往来している。

 

 

 

 

 

 

歩き続けていると、店で座っている時よりも蒸し暑く感じられてきた。

 

だが、湿度を含んだ空気の中を、暗い運河やビルの明かりを目にしながら

 

あてもなく歩く夜の東京湾岸のちょっとけだるい感じは

 

そう嫌いではない。

 

 

 

 

 

 

道路を渡って、対岸にゆく。

 

外れに大きなタワーマンションがあり、そこの敷地なのだろうか、

 

芝生が敷かれた広いスペースに、

 

見上げると、パームツリーが風にあおられている。

 

しばらく見ていると、ちょっと南国にいるような錯覚に陥った。

 

 

 

 

 

 

芝生に座って、風のシャワーをしばらく浴びることにした。

 

対岸に第一ホテルシーフォートが見える。

 

目の前を横切るのは、屋形船と、ごく少数の同じ夜の散歩者ぐらい。

 

 

 

 

 

 

こんなふうにひっそりと人気のない場所で、

 

東京を感じてみるのが好きだったりする。

 

排気ガスと海風が混ざったような湿っぽい空気さえ、

 

厭わしく思えないから不思議だ。

 

 

 

 

 

 

こんなことが安心してできる大都市は、東京ならではだろう。

 

今夜は東京にやさしく抱かれている気分である。照れ

 

 

 

 

 

ありがとう、TOKYOドキドキ

 

 

 

 

(7月2日)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二階の和室から、明るい三日月が見える。

 

窓を開けるとひんやりとした夜風が、

 

昼間の熱で少しむっとした室内に入り込んでくる。

 

なんという心地よさ。

 

 

 

 

 

目線より少し上の高さの月を正面にしてあぐらのような形で座り、

 

鼻でゆっくりとした呼吸を繰り返す。

 

頭を空っぽにするというよりも、ただ月を愛でる。

 

ああ、なんて美しいんだろうと

 

それだけを考える。

 

月が雲に隠れると、目を閉じ、今見ていた月をまぶたに映したり。

 

再び目を開けると、また月が雲間から顔を出していたりする。

 

ゆっくりとした呼吸を続けながら、またその月の美しさで心を満たす。

 

自然の美しさ、エネルギーをからだに取り込むかのように。

 

 

 

 

 

屋外で風を感じながらこの瞑想をするのも気持ちがいい。

 

公園のベンチに腰掛けながら、芝生に直に座ったり。

 

 

 

 

 

普通の瞑想法で、何も考えないようにするのはとてもむずかしい。

 

でも、自然の美しさを味わっていると、

 

そのこと以外の余計な雑念が入りにくいのだ。

 

だからとてもやりやすい。

 

 

 

 

 

昼間に鳥の鳴き声に耳を傾けながら瞑想した。

 

最近は特に、鶯などの鳥の鳴き声が活発だ。

 

5月末には、ほんの数日だけ、カッコーの鳴き声がしていた。

 

風の音に耳を傾けるだけでも、瞑想はできる。

 

 

 

 

気のむくまま、5分、10分、15分、

 

短くたっていい。

 

この瞑想法は簡単なのでオススメである。照れ

 

 

 

 

(6月10日)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

枝の周りの産毛のように見えた新芽が、

 

ふさふさとした葉っぱになるまではあっという間だった。

 

長らく裸木に耐えしのんだ季節を終えて、今は

 

外苑イチョウ並木の整列した木々たちは、

 

揃ってピカピカの緑の制服を新調したかのように

 

誇らしげに佇んでいる。

 

1年のうちでは、緑の衣をまとった姿が一番長いのだが、

 

新緑の初々しい葉っぱがやはりもっとも美しいと感じる。

 

 

 

 

 

さて、午後遅い時間、このイチョウ並木に向かって、神宮球場の前を通りかかると、

 

わーっという大きな歓声が立ち上ってきた。

 

今日は何かの試合が行われているらしい。

 

大勢の歓喜の声のシャワーを浴びるのは、外を歩いているこちらまでうれしい気分がして、

 

足を止め、しばらく耳を傾けていた。

 

 

 

 

 

興奮の声が湧き起こって盛り上がり、しばらくするとサーッと引いていく。

 

まるで波のように繰り返される、心地良い響きが

 

周囲の緑にも吸い込まれていく。

 

 

 

 

 

まもなく夕暮れの時間。

 

試合のあと、あの観客たちの一部は、イチョウ並木の、

 

アメリカから来たハンバーガーレストラン、

 

シェイクシャックのテラス席に興奮の続きを持ち込むのだろう。

 

ビールを片手にハンバーガーを頬張って、観戦話に花を咲かせるのだ。

 

オープンエアで風を感じながらの夕食はさぞかし気持ちがいいだろうな

 

と、

 

再び歩き出して、シェイクシャックの相変わらずの行列を横目に、

 

これから仕事に向かう私は、勝手に想像しているのだった。

 

もっとも楽しい仕事ではあるのだけれど。ニコニコ