新刊”「呪術」取り扱い説明書”を書くにあたり、呪術のすごさを、自ら体感する必要があると思いました。
そこで行ったのが、真言を108回、毎日唱えること。
といっても、誰かを調伏したり、勝負に勝とうとするといった利己目的ではなく、自らの弱さに打ち勝つイメージで唱えるというものです。
正直に言うと、忘れてしまった日もあるのですが、はじめの頃は、連日続けていました。
はじめは何とも感じることがなかったのですが、1週間を過ぎた頃から、真言を唱えると、頭がすっきりし、視界が物理的にクリアになるように思えるようになりました。
何かを目的にしているわけではなく、自らを律するつもりで行っています。
そんなあるとき、「まさか!」ということに思い当たりました。
当ブログに、以前に書きましたが、ベランダに鳩が巣を作ろうと、しつこく飛来して、大変だったことがあります。
<ハトの記事>
ハトは可愛いし、卵を産んで雛が生まれ、それを毎日ベランダで観察できたらステキですねよ~なんて、はじめは思ったりもしたのですが、ハトのカップルがやたらと来るようになると、ハトの臭いが消えず、フンも落ちているではないですか!
これでは、子育てがはじまるなんて、地獄を見るだけで、ハトに変な期待をさせるほうが気の毒というものです。
そこから、ハトとのバトルがはじまりました。
しつこかった。
気を抜いていると来る!
そんな攻防戦をしている最中に、偶然にはじめた真言108回という個人的なワーク。
ハトを調伏しようだなんて、まったく思っていませんし、そもそも、誰かに向けて真言を唱えているわけではなく、真言の主に捧げる言葉として発していただけです。
それなのに、「そういば、ハト、来なくなったかも」ということに、1週間くらいしたころに気づきました。
ちょうど、自分に変化を感じはじめたくらいのことです。
そして、うっかり真言を忘れたことをきっかけに、さぼりはじめてしまっていたら、ベランダから懐かしい「ポッポー」というさえずりが
うそー
もしかして、真言が結界になっていたりしたの
そこで、ハトを追い払ってから、各部屋と各窓で、真言を108回ずつ唱えて回ることを、何日か続けていたら、本当にハトが来なくなったのです
これって、本当に真言のパワーなのかしら
でも、真言をさぼると、ポッポーという嬉し気なハトの声が耳に入ることがあるのです。
びっくりしました。
意図して唱えなくても、唱えている私が困っていることを遠ざけてくださっているのかもしれません。
呪おうと思ったり、調伏しようとしなくても、敬愛を込めて真言を唱えることで、自分を守れるのだとしたら、素晴らしくないですか
ということで、今も、時折りさぼったりしながらも、敬愛を込めた真言を唱えています。
誰のどの真言を唱えているかは秘密です。
呪術は秘密裏に行うことが大前提ですから。
私が唱えている真言も、↓こちらの本でご紹介しています
|
新刊発売中
ほんのり呪いを嗜んで、闇を照らすあなたになってください
好評発売中