「Santa Muerte」とは、スペイン語の「聖なる死」です。
というステキなネーミングのタロットが、最近のお気に入り。
メキシカンのカラフル髑髏で表現された78枚の世界が広がります
BOXは縦開きのしっかりした作り。解説書もカラーで美しいです。
ピックアップした2枚のタロットは、印象深い「死」と「吊るし人」。
逆さ吊りではなく、首だけを吊って、身体は普通に立った状態の不思議な「吊るし人」です。
さて、これをどう読みますか?
タロットのあだ名では、「逆立ちカード」と命名し、視点を変える解釈にしていますが、逆さにならないので、視点は変わりませんよね。
けれど、頭と身体が分離しているので、精神的なことや思考と、物理的なことを分けて受け止めると解釈できるでしょう。
逆の視点から見るだけが、視点を変えることではないという気付きを与えてくれる「吊るし人」ですね
「死」は、妊娠してお腹が膨らんだ女性の骸骨が描かれています。
死なのに誕生です。
『78枚のカードで占う、いちばんていねいなタロット』54頁では、人生に終わりとはじまりをもたらす「さだめ」としてご紹介しています。
まさに、その通りのイメージといえるでしょう。
以前、死者の日~Day of the Deadで書きましたが、メキシコでは、生き物が死ぬことで誕生する髑髏という考え方があり、髑髏を色とりどりにペイントして美しく飾ります。
まさに、死は悲しいお別れと同時に、新しい誕生への晴れやかな門出という位置付けにあるのでしょう。
さらに踏み込んでみると、生まれる前はこの世にいなかったわけで、この世から消えることは元の鞘に収まることに等しいともいえます。
骸骨の妊婦が宿しているのは、自分自身なのかもしれませんね。
メキシコで広大な自然とサボテンを見ると、ここで死んで風化すれば、美しい骸骨になれるのだろうなと思えます。
命の力強さとはかなさという死生観は、私の中にある個人的な美学に通じるものです。
このように、関心のある世界観で描かれたタロットは、自分の中に落とし込みやすくなるので、理解が深まり、より多角的な読み解きへの導きになります。
またメキシコに行く機会があったら、今度はテオティワカンに行きたいです。
メキシコ日記はこちら「壁の向こうからの生還」をどうぞ。
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