夏休みの課題 ~ 外の風を感じる最後の猶予~ | LSE・経済学修士留学戦記(イギリス経済学大学院留学)

LSE・経済学修士留学戦記(イギリス経済学大学院留学)

2012年夏~2013年夏にかけてLSE・Economics修士に在籍。
これから経済学大学院へ留学する人に向けて、この1年の戦いを記録する。

Economicsの場合、他のコースより1ヶ月コースが始まるのが早く、9月から院で使う必要最低限の数学スキルを学ぶプリセッショナルコース(通称Math Camp)が始まるります。


しかしながら、コース開始までの最後の猶予である8月に入ると、プリセッショナルコース開始までにやってくるようにとの目的で「Revision Math」という教材&Quizがアドミッションから送られてきます


内容は高校や学部で習う数学の復習ですが、忘れている内容を思い出すためにも全ての課題をやってくるようにとの指示がありました。

ちなみに内容は以下の通りです。


Mathematical Vocabulary and Definitions 

Introduction to Differentiation

Calculus, Functions and Graphs

Quadratic Functions and Equations

Polynomials and the Fundamental Theorem of Algebra

The Binomial Theorem

Inverse Functions

Exponents, Exponentials and Logarithms 

Integration

Geometric Progressions

Taylor Approximations and Series

Vectors

Open Sets, Closed Sets and Continuous Functions

Introduction to Multivariate Calculus 

Working with Multivariate Calculus

Matrices

Determinants

Eigenvalues, Eigenvectors and Diagonalizing Matrices

Taylor Approximations for Functions of Several Variables


それぞれ各パートごとにQuizがあり、ネットを通じて答えを提出し、きちんと理解しているかどうかチェックすることが求められています


送られてきた教材は全部で100ページ強

送られてきた時には、「まだコースが始まっていないのにこんなにやらせるのか。。。」と大分凹みました。

私の場合、プリセッショナル前に5週間の語学学校に通っていたため、語学学校の勉強をしながらこの課題も終わらせなければならなかったため、他のコースの人よりも大変でした。



しかし、内容は高校や学部の復習でありそれほど難しくありません。

それより問題は「英語」です。

GREを受験した時に感じたことなのですが、数学の解き方は分かっても数学独特の単語が分からず、そもそも問題の趣旨が分からないということが多々ありました。

(例えば、right angleが直角とかふつう分かりません。。。)



このRevision Mathで感じたのが、GRE同様、またはそれ以上に専門用語が多いため、数式は分かってもその前後の説明文の意味や問題文の意味がよく分からないということです。

そのため、このRevision Mathでは数学の復習に加えて、特に数学の専門用語を覚えるということに力を入れました


詳細は、後程書く予定ですが、テストでは答えだけがあっていたとしてもほとんど点数がもらえません。

テストでは、答えまでのプロセスを詳細に英語で書かなければなりません

しかしながら、日本語で当然のように使っていた言葉が分からないものです

例えば、

AならばB → A implies B

・~と仮定すると → Supposed that~、 Given that

等々答案を書く上でよく使う数学独特の言い回しがあるのです



また、日本の経済学の用語は全て日本語で教わるため、概念は理解していても、日本語に対応する英語が出てこないのも問題でした。

例えば、

・限界効用 → Marginal Utility

・一階条件 → First Order Condition

・凸関数、凹関数 → Convex functionConcave function

最後の凸関数とか凹関数とか訳が分からなくなります笑


9月からのプリセッショナルで授業の中身に集中するためにも、この夏休みの時間のあるうちにRevision Mathの機会を使って単語や用語を入れておくということが重要だなと感じました。




ちなみに、この課題を終わらせた学生が質問フォーラムに

「あと一週間でコースが始まるが、コースが始まるまでに何をすればよいか」

という質問をしていました。


それに対するAdmissionの回答は、

「この時期は、ロンドンだと1年の中でベストの時期だから是非外に出て風を感じるべきよ。授業が始まったら、外に出て風を感じる暇もなくなるから。

という恐ろしい回答が。。。そしてこれが現実になるのでしたorz


~地獄のMath Campに続く~