MUSIC編~Faye Wong『夢中人』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回は『MUSIC編』。私のブログでは趣味である食と旅について書いてきましたが、もう一つの趣味である音楽については、食と旅以上にマニアックなので封印してきました。しかし、昨年、一昨年とコロナ禍の影響もあり自身の考え方が大きく変化し、私の好きな楽曲をご紹介しようと思い始め、このシリーズをスタートしました。

 

今日は、Faye Wongの『夢中人』です。

 

今年1月1日にこのシリーズをスタートし、これまで80曲をご紹介してきましたが、79曲が洋楽で、アジアの曲を取り上げたのは2月26日にアップした안 재욱アン・ジェウク)の『친구(チング)』だけです。別に邦楽やアジアの音楽が嫌いだという訳ではなく、洋楽にのめり込んでいたことから聴く暇がなかったというのが現実です。しかし、旅の途中で現地で耳にし、いいなと思ってCDを購入することはたまにあります。Faye Wongの『夢中人』も1998年に香港を旅していた時に知った曲です。

 

Faye Wongは、中国名を王菲と言い、1969年に北京で生まれ、高校卒業後に海外へ留学するための経由地として香港に移住しました。しかし、新しくやって来た移民は1年間香港から出国することが出来ない制度があったため、留学を断念し歌を習い始めます。1989年にShirley Wongの名前で歌手デビューし3枚のアルバムを発表しますが、大きなヒットもなく、香港の音楽業界のシステムに馴染めなかったため、1991年から1992年に掛けて半年間アメリカに留学します。

 

レコード会社との契約が1枚残っていた彼女は、1992年香港に戻り、4枚目のアルバム 『Coming Home』をFaye Wong名義でリリースします。アルバムからシングルカットされた『容易受傷的女人』(中島みゆきちあきなおみに提供した『ルージュ』のカバー)が大ヒットし、その後もヒット作を連発し、香港・中国のみならずアジア圏を代表する歌手の一人となりました。

 

夢中人』は、1994年に香港で公開された彼女の主演映画『重慶森林~Chungking Express』(日本公開時の邦題は「恋する惑星」)の挿入歌です。香港で最初にこの曲を聴いた時、何かに引っ掛かりました。帰国後にCDで聴いた時、私の大好きなアイルランドのバンドThe Cranberriesの『Dreams』のカバーだと気づいた次第です。

 

 

こちらは原曲のThe Cranberriesの『Dreams』。1993年にリリースしたデビューアルバム『Everybody Else Is Doing It, So Why Can't We?』の収録曲ですが、1992年に先行シングルとして発売され、アイルランドのヒットチャートで最高位7位、全英ヒットチャートで同27位、全米ヒットチャートで同42位を記録しました。グループは、2018年にボーカルのDolores O'Riordanが宿泊先のロンドンのホテルの浴室で急性アルコール中毒で泥酔し溺死したため、2019年にアルバム『In The End』のリリースを最後に解散しました。

 

 

次回は、明日6月30日(木)に番外編。東京都葛飾区新小岩の『肉屋食堂たけうち』をテーマにします。