2段のシュヴァルツヴェルダーキルシュトルテ《子供たちのバースデーケーキ2014》 | 型にはまったお菓子なお茶の時間

型にはまったお菓子なお茶の時間

主に日々のお茶のお供を記録しているブログです。
レシピの配合はあくまでも「個人的な作りやすさ」と「私好みの味に合わせたもの」になっていますので、レシピそのものよりも、作業する際の理由やポイント自体がお役に立てましたら嬉しく思います!

昨日は子供たちの誕生日。

それぞれのリクエストはドイツのシュヴァルツヴェルダーキルシュトルテ(仏・フォレノワール)=我が家での通称“チョコレートケーキ”

スポンジにクリームでデコレーションしたケーキは、何かの記念日などでないと作らないので、子供たちにとっても特別なようです。

ただいくら誕生日が同じ日でも、ケーキひとつではなく、2つ用意しなければ大喧嘩。

毎日毎日喧嘩して、離れておけばいいのにいつも一緒にいて、友達とだったら競わないようなことでも兄妹となるととにかくライバル。

でも、リクエストが同じケーキだったら2段にすると言うルールがあり、今年は同じだったので仲良く2段となりました。

15cmと18cmを重ねて、10cm超の高さがあり、15~20人分。

でも家族が多くちょうど夫の姉や姪も帰省中で、食べる人は10人以上、子供たちがおかわりすれば一度に減ってしまうから余らないので安心して作れると言うのもあります。


誕生日ケーキ、私たちが住む町はケーキ屋さんの激戦区でもあるため、同級生たちのお誕生日はイラストケーキが主流のようなんです。

だからいつ“イラストが載ったケーキ屋さんのものが良い!”と言い出すか、たまには私もケーキ屋さんのケーキも食べたいし、その時は買ってあげようと思っているのですが、もう今から“来年は何のケーキにしようかな”と2人で考えているし、そう言ってくれるうちは来年も頑張ろうと思います^^

この10日ほどは仕事、役員、子供の通院、夫の検査や入院準備などなど…近年指折りの忙しさでしたが、喜んでもらえてよかった!

子供たち、誕生日おめでとう♪



◆シュヴァルツヴェルダーキルシュトルテについて、また1段レシピはこちら

 http://ameblo.jp/lovable-kitchen/entry-11428164975.html


◆去年の誕生日ケーキはこちら

 http://ameblo.jp/lovable-kitchen/entry-11499991481.html

そうそう、この記事にも書いていたように去年の誕生日の夜ご飯はあまり凝れなかったのですが、今年もそうなりそうだったので、子供たちのリクエストを聞いて夫がお寿司屋さんに連れて行ってくれたのでした(笑)



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覚え書きのために作り方をまとめました。

とても長くなっていますが、要は2台のケーキを作って、重ねるだけです。

大人数用の配合なので、計算しなおす必要はありますが、15cmと12cmを重ねてもう少しコンパクトに10人前後用として作ることもできます。

まずはこのケーキに関して、2段で作る場合のポイントをいくつかまとめておきます。


《クリームは触り過ぎない》

 クリームは表面に出ないので、塗りムラがあってもOK。

 あまり触りすぎるとどんどん硬くなるので、とにかくぼそぼそさせないことに注意をはらってください。

 口当たりが悪くなります。

 心配な場合は、全量を一度に泡立てず、それぞれその都度泡立てて使うと安心です。

 下記の分量で、18cm用には3/5量、15cm用には2/5量となります。


《重ねるのはそれぞれのケーキを作ってから、一番最後に》

 このケーキは、重ねたあとにクリームをデコレーションしようとすると、段になっている部分の表面がうまく平らに塗れなかったり、あとからチョコレートやココアを均等にまぶすのが難しくなってしまいます。


《シロップの配分》

 シロップは、一度に作ってもいまいち配分がわかりにくい場合は、下の分量で、18cm用には3/5、15cm用には2/5程度をコップなどに取り分けておき、それぞれのスポンジに1/3量ずつ塗ってください。


《ココアを加えたスポンジについて》

 ココアを加えると、混ぜる時に泡が消えやすく、プレーンのスポンジと比べて仕上がりの嵩も低くなりがちですが、ちゃんと火が通って焼けているなら大丈夫。

 シロップを打つと食感は柔らかくなりますし、クリームやチェリーを挟めば高さも倍になるので見栄えします。


《保存》

 せっかく2段のケーキがうまくできても、ラップなどで覆うと崩れてしまいがちなので、ケーキカバーあると便利です。

 また、ラップで覆うならば隙間が無いようにしなければ冷蔵庫のにおいがケーキについてしまいます。

 おすすめは15cmほど高さがあるもの。

 パンの保存や家族が遅く帰る日のおかずなどご飯のカバーにも毎日大活躍。

 お菓子を作らなくても、食べ物の保存に1つあると便利です。

 私が使っているのはこちら。


 ケーキカバー 高
 

 ¥1,544


~作り方~


(上)15cm丸型+(下)18cm丸型 15~20人分


 ☆15cm丸型分のビスキュイ・ショコラ

   卵 110g(M~L2個)

   グラニュー糖 50g

   薄力粉 40g

   ココアパウダー 10g

   無塩バター 17g


 ☆18cm丸型分のビスキュイ・ショコラ

   卵 160~170g(M~L3個分)

   グラニュー糖 75g

   薄力粉 60g

   ココアパウダー 15g

   無塩バター 25g


 ☆クリーム・シャンテリー
   生クリーム 500cc

   グラニュー糖 40g

   キルシュ 17cc


 ☆シロップ

   水 130cc

   グラニュー糖 65g

   キルシュ 65cc


 ☆飾り

   チョコレート 120g

   ダークチェリー缶 4号(425g入)缶×2つ

   ココアパウダー 適量



~下準備~

○小さなボウルにまず最初に作るほうのスポンジ用のバターを入れておく

 →ボウルは2つ用意しなくても、次のスポンジを作る時に使いまわしてOK

○スポンジ用の薄力粉とココアパウダーをそれぞれ合わせてそれぞれふるっておく

○2つの型それぞれに油を薄く塗り、敷き紙を敷いておく



~作り方~


①15cmと18cmのココアスポンジ(ビスキュイ・ショコラ)をそれぞれ1台ずつ焼く


☆スポンジの焼き方


 1.180度に予熱し始める


 2.卵と砂糖をボウルに入れて軽くほぐしてから、湯煎で温めながら低速で泡立てる


 3.人肌程度に温まったら湯煎から外し、生地を持ち上げて垂らした時にリボン状に跡が残るようになるまで高速で泡立てる

  →ここでバターが入ったボウルを湯煎にかけておく


 4.薄力粉とココアパウダーを再度奮い入れ、ゴムベラで底からしっかりすくって返すように混ぜる

  →写真の方向に底からすくうように返し、左手でボウルを手前に回す


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 5.粉が見えなくなったら温かい状態のバターを、ゴムベラの表面で受けながら加え、更に底からしっかりすくって返すように混ぜる

  →ゴムベラのクッションなしに加えるとバターが底に沈んでしまう


 6.生地につやが出てむらがない状態まで混ざれば、型に入れる

  →ボウルの側面の生地もきれいに掃って入れるが、ゴムベラに残ったものは入れない


 7.型を数cmの高さから落として空気を抜き、手早くオーブンに入れ、170度に下げて20~25分、竹串を刺しても生地がつかなくなるまで焼成

  →焼成中に②③に取り掛かっておく


 8.焼きあがったらすぐ20cmの高さから落とし、逆さにして網の上に出したまま5分、その後表に戻して乾燥しない様ラップなどで覆い冷ます

  →逆さに冷ますのは、焼成中に生地の重みがかからなかった上部のきめが多少粗くなるため、一時逆さにすることできめを均一に整えるためで、表面も平らになる


 9.完全に冷めたら敷き紙を外し、ビスキュイの上部の焼き色がついている部分を薄く削いでから、3等分にスライスしておく


②シロップを作る


 1.砂糖と水を小鍋に入れて火にかけ、煮溶かす

 2.沸騰したら火からおろし、キルシュを加えて冷ます


③飾りの準備をする


 1.チェリーは8個取り分けておき、それ以外は半分に切っておく


 2.チョコレートはナイフで薄く削り、冷蔵庫で冷やしておく

  →手や室温が暖かいとチョコレートが溶けてしまうので、チョコレートは先に冷やしておくと良い


④クリームを泡立てる


 1.ボウルに生クリーム・グラニュー糖・キルシュを入れ、氷水が入ったボウルに底をつけながら、七分立てに泡立てる

  →ホイッパーで持ち上げると角が立たず、落ちた生地の跡がリボン状に残る程度


⑤仕上げ


 1.まず18cmの底になるビスキュイの表面にシロップ約1/5量を打ち、クリームをパレットナイフですくった量2回分(※)を塗り広げ、半切りにしたチェリー半分を中央を2~3cm程度あけた周りに均等に散らし、クリームを再度パレットナイフで2~3回すくった量で覆ってチェリーで隙間を埋める

  →1回にすくう量は1枚目の写真くらい、これを2回分

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 2.その上に18cmの2枚目のビスキュイを重ねて、表面に残りのシロップの約1/4量を打ち、同様に繰り返す


 3.18cmの3枚目のビスキュイを重ねて軽く抑え、表面に残りのシロップ約1/3量を打ち、クリームで側面も含め表面を覆う


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 4.次に15cmの底になるビスキュイの表面に残りのシロップ約1/3量を打ち、クリームをパレットナイフですくった量2回分を塗り広げ、半切りにしたチェリー半分を中央を2~3cm程度あけた周りに均等に散らし、クリームを再度パレットナイフで2~3回すくった量で覆ってチェリーで隙間を埋める


 5.その上に15cmの2枚目のビスキュイを重ねて、表面に残りのシロップの約1/2量を打ち、同様に繰り返す


 6.18cmの3枚目のビスキュイを重ねて軽く抑え、表面に残りのシロップを打ち、クリームで側面も含め表面を覆う

 →最後飾りで絞り出すクリームは残しておく


 7.18cmのクリームで覆ったケーキと、15cmのクリームで覆ったケーキ、それぞれの表面全体に削ったチョコレートをできるだけまんべんなくまぶしてから、表面の白い部分が見えなくなるようにココアパウダーを茶漉しで振りかける

 →ココアパウダーを側面にまぶす時は、崩れない程度に傾けながら(完璧にまぶすのは無理ですし、ある程度白い部分は見えていてもOK)


 8.崩れないよう注意しながら、18cmのケーキの上に15cmのケーキを乗せ、様子を見なが仕上げに再度ココアパウダーをふるう


 9.クリームが柔らかければ絞った時に形が残るように8分立てにし、星型の口金をつけた絞り袋に入れて、上面に等間隔に8つ搾り出し、取り分けておいたチェリーを乗せ、ろうそくやプレートを飾る

 →写真は8切9号の口金を使用