*レシピ* シュバルツヴェルダーキルシュトルテ (フォレノワール) | 型にはまったお菓子なお茶の時間

型にはまったお菓子なお茶の時間

主に日々のお茶のお供を記録しているブログです。
レシピの配合はあくまでも「個人的な作りやすさ」と「私好みの味に合わせたもの」になっていますので、レシピそのものよりも、作業する際の理由やポイント自体がお役に立てましたら嬉しく思います!

このケーキは、母の味。
と言うとかっこいいですが、名前がわかったのは私が近年お菓子を作り始めてからのことで、母は名前を知らずに作っていたのでいつも家族は “チョコレートケーキ” と呼んでいました。

物心ついた時から、家族の誕生日にはその日誕生日の人がベイクドチーズケーキかこのチョコレートケーキを選び、リクエストした方を母が焼いてくれていました。

だから、今年は自分の誕生日に焼こうと思っていたんですが、今年の誕生日ケーキは夫と子供たちが作ってくれたから材料が残っていて、今日焼いたんです。



実は今日、初めて夫と出合った日。

夫は覚えていないけれど、私は学生の頃に初めてアルバイトを始めた日なので覚えています。

付き合うようになったのはまだ先の話ですが、もう12年目なんて早いな☆

だから、お祝いのケーキ。

でも、そのままだと寂しかったからクリスマスピックを飾って。



子供たちは美味しい美味しいと、一度に4分の1ずつたいらげました!

あまり甘いものを食べない息子までもが珍しく、2人とも早くも来年の誕生日ケーキにリクエスト。

私が作るお菓子の種類は多いから、子供たちにとっての母の味は何になるのだろうと考えることがあるんですが、このケーキは子供たちにとっても想い出の味に加わるのかな?



シュヴァルツヴェルダーキルシュトルテはドイツのケーキで、シュヴァルツヴァルト地方の常緑樹が生い茂り黒く見える森(Schwarzwald)と特産品の桜桃(Kirsch)をイメージして作られた “黒い森のさくらんぼ酒ケーキ” と言う意味のケーキ。

スイスやオーストリアでも作られていて、フランスでは同じ訳意で “フォレノワール” と呼ばれます。

ココアスポンジにキルシュ入りクリームとチェリーをサンドして、周りには森に積もった雪に見立てたキルシュ入りクリームを塗り、更に雪の上の落ち葉に見立てて削ったチョコレートを飾れば出来上がり。

このケーキ1つとっても色々なデコレーションがありますが、私にとってのキルシュトルテの盛り付けはこれ。

クリームを塗るのがうまくなくてもサマになりますしね♪



型にはまったお菓子なお茶の時間☆-20121216_223629.jpg


型にはまったお菓子なお茶の時間☆-20121216_224810.jpg



~材料~


 18cm丸型1台


 ☆ビスキュイ・ショコラ

   卵 3個

   グラニュー糖 75g

   薄力粉 60g

   ココアパウダー 15g

   バター 25g


 ☆クリーム・シャンテリー
   生クリーム 300cc

   グラニュー糖 25g

   キルシュ 10cc


 ☆シロップ

   水 80cc

   グラニュー糖 40g

   キルシュ 40cc


 ☆飾り

   チョコレート 80g

   ダークチェリー缶  4号(425g入)

   ココアパウダー



~下準備~

○小さなボウルにバターを入れておく

○薄力粉とココアパウダーを合わせてふるっておく

○型に油を薄く塗り、敷き紙を敷いておく



~作り方~


①スポンジを作る


 1.180度に予熱し始める


 2.卵と砂糖をボウルに入れて軽くほぐしてから、湯煎で温めながら低速で泡立てる


 3.人肌程度に温まったら湯煎から外し、生地を持ち上げて垂らした時にリボン状に跡が残るようになるまで高速で泡立てる

  →ここでバターが入ったボウルを湯煎にかけておく


 4.薄力粉とココアパウダーを奮い入れ、ゴムベラで底からしっかりすくって返すように混ぜる

  →写真の方向に底からすくうように返し、左手でボウルを手前に回す


 型にはまったお菓子なお茶の時間☆-20121216_222125.jpg


 5.粉が見えなくなったら温かい状態のバターを、ゴムベラの表面で受けながら加え、更に底からしっかりすくって返すように混ぜる

  →ゴムベラのクッションなしに加えるとバターが底に沈んでしまう


 6.生地につやが出てむらがない状態まで混ざれば、型に入れる

  →ボウルの側面の生地もきれいに掃って入れるが、ゴムベラに残ったものは入れない


 7.型を数cmの高さから落として空気を抜き、手早くオーブンに入れ、170度に下げて20~25分、竹串を刺しても生地がつかなくなるまで焼成

  →焼成中に②③に取り掛かっておく


 8.焼きあがったらすぐ20cmの高さから落とし、逆さにして網の上に出したまま5分、その後表に戻して乾燥しない様ラップなどで覆い冷ます

  →逆さに冷ますのは、焼成中に生地の重みがかからなかった上部のきめが多少粗くなるため、一時逆さにすることできめを均一に整えるためで、表面も平らになる


 9.完全に冷めたら敷き紙を外し、ビスキュイの上部の焼き色がついている部分を薄く削いでから、3等分にスライスしておく



②シロップを作る


 1.砂糖と水を小鍋に入れて火にかけ、煮溶かす


 2.沸騰したら火からおろし、キルシュを加えて冷ます



③飾りの準備をする


 1.チェリーは8個取り分けておき、それ以外は半分に切っておく


 2.チョコレートはナイフで薄く削り、冷蔵庫で冷やしておく

  →手や室温が暖かいとチョコレートが溶けてしまうので、チョコレートは先に冷やしておくと良い



④クリームを泡立てる


 1.ボウルに生クリームグラニュー糖とキルシュを入れ、氷水が入ったボウルに底をつけながら、七分立てに泡立てる

  →ホイッパーで持ち上げると角が立たず、落ちた生地の跡がリボン状に残る程度



⑤仕上げ


 1.底になるビスキュイの表面にシロップ1/3量を打ち、クリームをパレットナイフですくった量2回分(※)を塗り広げ、半切りにしたチェリー半分を中央を2~3cm程度あけた周りに均等に散らし、クリームを再度パレットナイフで2~3回すくった量で覆ってチェリーの隙間を埋める

  →1回にすくう量は1枚目の写真くらい、これを2回分


型にはまったお菓子なお茶の時間☆-20121216_222200.jpg型にはまったお菓子なお茶の時間☆-20121216_222309.jpg型にはまったお菓子なお茶の時間☆-20121216_222338.jpg型にはまったお菓子なお茶の時間☆-20121216_222405.jpg


 2.その上に2枚目のビスキュイを重ねて1と同様に繰り返す


 3.3枚目のビスキュイを重ねて軽く抑え、表面に残りのシロップを打ち、クリームで側面も含め表面を覆う

 →最後に搾り出す分は残しておく


 型にはまったお菓子なお茶の時間☆-20121216_222425.jpg

 4.表面全体に削ったチョコレートをできるだけまんべんなくまぶし、表面の白い部分が見えなくなるようにココアパウダーを茶漉しで振りかける


 5.残りのクリームを絞った時に形が残るように8分立てにし、星型の口金をつけた絞り袋に入れて、等間隔に8つ搾り出し、取り分けておいたチェリーを乗せる

 →今回口金は8切12号を使用