先ほどの「ほぼ何も決めない」というお話 の延長線上にあるお話です。


よく、やせなければならない、とかバストアップしなければならない、健康でいなければならない…といったことが巷では言われていますし、それを商売にしている方もたくさんいらっしゃると思います。


「○○したい」なら別にいいのですが、これが「○○しなければならない」になると少々怖いかなと思います。


マッサージ屋さんやスポーツジムのインストラクターさんなどで、「このコリをなんとかやっつけなくては!」とか「この人の体型を美しくしなくては!」という気負いが強い方がごくたま~~~~~~にいらっしゃるのですが、そういう方に当たってしまうと「ハズレだなぁ…」と思ってしまいます。


「絶対に買わせてやる!」と思っている営業マンとか。


怖いのでささっと逃げます。


必要だったら自分から買います。専門家からの情報提供はとてもありがたいのでお話は聞きますが、買うかどうかは私が自分で決めます。アンタに決められる筋合いはない、という感じ。


コリが取れるかとか、気持ち良くなるか、美しくなるか、商品を買うかどうかというのは本人の問題で、サービスを提供する側の問題ではありません。


サービスを提供する側は「過去に自分が同じ方法でよい状態になった」とか「専門的に学んだらこのやり方が一番納得がいった」というようなところから、そのサービスを提供しているのだと思いますが、万人に同じように効果が出るわけではないですし、効果が出る出ないにこだわりすぎると、そもそも「サービス」にならないように思います。




この手のお話で私が特に怖いなぁ~~と思うのは、母乳育児を押し付けようとする人たち。




たしかに母乳はママにとっても赤ちゃんにとっても周りの人たちにとっても素晴らしいものだと思います。そこを否定しようとは思いませんし、私も母乳が出るためにヨガのメソッドや私の経験でお役にたてることがあれば、惜しみなくお手伝いさせていただきたいと常に思っています。


でも、母乳育児を推し進めようとしすぎるあまりに


「母乳が出なければ母親失格」

「母乳が出ないなんて、あなたのやり方が悪いのよ」

「母乳を出すためにこれこれこういう生活をしなければダメですよ」

「お母さんなんだから出て当たり前でしょ」


なとどいったことを平気でいうプロの方や、本人の意思にかかわらず


「あれを食べちゃダメ」

「これを食べなきゃダメ」

「○○分運動してね」


などと、ストイックに言いすぎる方もいらっしゃるみたいです。




正直、怖いなぁ~~~と思います。




私も「こうするとおっぱいにいいかもしれませんよ」とか「こういう食べ物を避けたほうがいいかもね」ということはお伝えしますが、それを受けてどんな行動をとるかは、聞いた方の自由だと思っています。


母乳が出るかどうか、は女性ホルモンにも大きな影響を与えるので、ママが幸せに暮らせるかどうかのカギになることだと私も思います。


でも母乳が出なくてもママはちゃんとママでいられます。ほかにも選択肢はあるはずです。ママとしての誇りを失う必要は一切ない。


だから、


「出たらラッキーだから、努力をする価値はあるけれど、その結果、出なくても自信を失わなくていいのよ♪」


ということを伝えながら適切なマッサージをしてくれたり、食習慣のアドバイスをしてくれたりする方が増えたらいいなぁと思います。


母乳が出た、痩せた、健康になった…といった結果よりも、もっと大切なものがあるはずですし、もし望んだ結果が手に入らなくても、イコール不幸だ、ダメだ、子どもに迷惑をかけている…ということではないのです。


赤ちゃんにしてみたら、ママが母乳が出なくて泣いているより、ミルクをくれてニコニコしてくれている方がいいかもしれないです。


母乳が出てママがニコニコしていたら完璧かもしれませんが、いつも完璧でなくてもいいですよね。


蓮舫さんが「1番じゃなきゃダメですか?」とおっしゃったときに、私は「ああ、この方はなんだかんだいっても女性らしい大らかさ(=すべてを受け入れる力、母性)を持った方なんだなぁ」と思いました。


母乳をあげなきゃ! 自然分娩で産まなきゃ! 痩せなきゃ! といった自分が望んだ「結果」に縛られて苦しくなってしまったら、ぜひヨガでもやってみてくださいね。


ヨガじゃなくてももちろんなんでもいいと思います。


本を読んだり、映画を観たり、カフェでお茶したり…




とにかく「結果」にこだわりすぎて苦しいときは「結果」から離れることも一つの方法だと思います。


でも結果に縛られているとそのことが見えません。


結果に縛られる=結果以外のものは見ていないということですから。



だから周りにいる人が優しく「思う様な結果が出ていない人」を受け入れてあげられるような、おおらかな社会ができたらいいなと思いますし、私もそういうお手伝いができたらいいなと思います。


この大らかさこそが「母性」ですから、もしかしたらそうしているうちに母乳が出るかもしれませんしね。


なんだかまとまりのない話になってしまいましたが、要はこういうことです↓


母乳は出たほうが楽だからチャレンジしてみてほしいけれど、出なくても気にしなくて大丈夫です。母乳が出ても、出なくても、ママはママですから。そして周りの人はあまりプレッシャーをかけるようなことを言わないでくださいね。私にできることがあればいつでもお手伝いしますよ。



もしよかったらこの記事も読んでみてくださいね、ってほかの方の記事ですが。


http://www.shizentai.com/sango.html


こうしなければ!と思いすぎてしまうと、自分が見えなくなるということなのかなと思います。