雁戸山に行った記事を載せている最中ですが、クリの時期になったので、間に記事をひとつはさみますね。

うちのクリ林のクリです。ちょっとだけですが、出荷しています。
午前中と、午後にクリ拾いをしていました。雨が降ったり止んだりで、家に戻ったり、また出たり。
山の草とか花とか虫とか-クリ

こんなふうに落ちているのをはけご(したのほうに書きますね)に拾って歩きます。
山の草とか花とか虫とか-落ちているクリ

クリ林には、こんなものもありました。
よく熟すと、胞子をけむりみたいにぽっぽっと出すきのこです。
子どものころによく遊びました。いや、今でもけむの出る時期に見つけると遊びますね。
山の草とか花とか虫とか-きのこ

うえの写真のように、クリだけ落ちている場合が多いのですが、イガごと落ちているものもあります。
もちろんちくちくして、手に刺さる(手の皮が充分に厚い場合は、この限りではない)ので、長ぐつを使って開くことが多いです。厚手のゴム手袋なら、とげを気にせず集められます。
で、開き方。長ぐつのつまさきふきんで、イガをうえからはさむようにします。
山の草とか花とか虫とか-クリのイガの開き方1

で、つま先を外側に開きます。・・・書いては見たけど、書くほどでもなかったかな。
山の草とか花とか虫とか-クリのイガの開き方2
クリ拾いをしていると、たまにイガが、背中に落ちてきたりして、痛って~!!!と悶絶してしまいます。でも、たいてい一緒にいる家族などは、「当たったね~」なんて笑うんですな。

イガのなかには、実が入らなかったものがあって、これはケラと呼んでいました。
牛乳瓶のフタのように、ちいさなフリスビー感覚で飛ばして遊んでいました。
山の草とか花とか虫とか-クリのけら

で、はけご、です。これは、アケビのつるで作ったもの。ひいじいさん作。
ひいじいさんが亡くなってからもう20年ほどなりますが、はけごはまだ現役です。なんという物持ちのよさでしょう。
山の草とか花とか虫とか-はけご あけびのつるで

はけごには、わらのバージョンもあって、小学生のころにひいじいさんから、冬が来るたび作り方を教え込まれたものでした。1月の寒い中、暖房もない小屋にて・・・。
山の草とか花とか虫とか-わらのはけご
残念なことに、あまり覚えていません。ひいじいさんすみません。
縄の綯い方は、マスターしました。

ひいじいさんは、きっと「こいつがこれから生きていくには、はけごは必要なものだから、教えておかねばいかん。」という思いであったのでしょうか。・・・教育って、そういうものでしょうね。

ちょっと想い出に浸ってしまいましたが、そんなふうなはけごで集めたクリです。
やっとこさ集めて回っても、最盛期などは風が吹くと、ばらばらと落ちて辟易としました。
山の草とか花とか虫とか-集めたクリ

子どものころは、今の時期、学校の帰り道はクリ林に直行して手伝いをしていました。
そしてそのあと、夜遅くまで選別と袋詰め作業。
生食用に出荷していたのですが、1kgあたり100~200円といったところだったと思います。
あまりにも、安くって作業をしても合わないので、出荷はしばらくしないでいましたが、近年、近くに加工場が出来て、これを材料に栗の渋皮煮を作っています。

加工用なので、選別もちいさな虫食いや割れたものもOKで、1kg350円くらい。
生食用で厳しい基準で出荷するより高く買ってくれるとはこれいかに?

出荷すると、近所のおかあちゃんたちがみんなでわいわいと鬼皮をむいて煮ています。
6粒ほど入って、500円ほどにもなるんだって。すごいなあ。

クリは、もちろん生でも食べられます。

鬼皮をむいて(ちょっと写真を撮るにはむき過ぎました)、そのしたには、もちろん渋皮があります。
山の草とか花とか虫とか-鬼皮をむく

通常スーパーなどで売っているクリは、表面ががさがさして、潤いがないような実になっていて、鬼皮も渋皮もむき難いと聞きますが、収穫したてはこんな感じで、渋皮もはがれやすいです。3日ほど置いてしまうと水分が蒸発して、きらきらとした色ではなくなってしまいます。
山の草とか花とか虫とか-渋皮をむく

まあ、ちょっと渋いくらいが美味しいですけどね。ブログに載せるのだから、と丁寧にむいてみました。
山の草とか花とか虫とか-むきあがり

そとは、かりかり。なかは、さくっとした歯ざわりで、舌に触れた瞬間のほのかな甘みはなんとも言えません。(焚き火で焼くと、これまた格別)
山の草とか花とか虫とか-かじったあと

うちのクリは、「丹波」という品種であるらしいです。
(うちの親父ときたら、出荷の際に「丹波」を「丹沢」と書いて出荷してしまいました。さらに「筑波」と間違えたことも。どっちか直すと、もう一回間違う、そんな親父です。)

生食では、山にあるぼくの親指のつめくらいの大きさのシバグリはもっと味が濃くって美味しいです。

なお、「生ぐりひとつ屁ぇ八十」なる言葉があって、生ぐりを食べるとおならが、たくさん出るそうですよ。
どうもおならは、みんな嫌うようなのですけど、腸が健康に活動していますよ、というサインでもあるのでしょうから、おならが出たら、みんなで祝福する、なんてのはどうでしょう?

人前で「ぷぅ~」とやって、あはは、と自分で笑ってるようなかたってば、たいてい健康に見えますよね。

クリ拾い歴30年なもので、ちょっと書くはずが長くなっちゃいました。

Plant×50

クリ・・・1種×50=50円

10月1日から累計200円 9月:3,700円  4~8月:18,150円


9月27日は稲のかけかえ翌日は、お休みをいただいていました。
(ほんとは、25日に作業終了後に朝日連峰を北のはじっこの以東岳まで行くつもりだったから)
な~んと4連休だったんですね。ふへ~。

かけかえは、乾燥具合を見ておこなうので、時間があるからと早くはできず、ぽっかり一日ひまができました。なんと~。なんの予定もない日なんてなかなかないですぜ。

ど~しましょ。どうしましょったら。と言っててもしかたがないので、近いけど行ったことのない山に行くことにしましたよ。

で、どこへ?と悩んだ結果、こないだ奥羽山脈から登る月を見たので、その月が出たあたりに行ってみようかなという気になりました。で、昨年の冬に誘われた奥羽山脈の雁戸山(がんどさん)へ。
(あらかじめ、わかってもいたのですが、こないだ月の出たあたりは、たぶん甑岳、というところ付近で雁戸山よりもずっと北です)

家を出るのが遅くなり、しかも、なんだかおおらかな気分になっていて、高速道路など使ってみよう、と思ったら1区間分乗り過ぎてしまい、宮城県についてしまいました。笹谷インターから引き返して駐車場につきました。道に迷った、というか乗り過ごしました。

地図です。笹谷峠の旧道(今は、ふつうは高速道路で県境を越えます)の峠に駐車場がありました。
$山の草とか花とか虫とか-雁戸山

遅くなって着いた駐車場からの出発は11時5分でした。標高は約900m。
山の草とか花とか虫とか-駐車場の登山口
駐車場に、いかにも登山口みたいな看板がありましたけど、ここを進んだら、駐車場脇の道路にでました。なんのこっちゃ???

歩く先々に、いろんな時代のいろんな案内看板。
下山して気がついたのですが、八丁平と呼ばれるこのあたりは、昔のお地蔵様とか、有耶無耶の関という昔の関所などがあり、散策路が縦横無尽にあり、それに鉄塔の作業道もおなじような感じであり。もうぐるぐるまわってしまいます。
山の草とか花とか虫とか-看板

鉄塔のしたをくぐったのですが、その道は、後ほど考えてみると、作業道だったかな?という感じです。・・・人工物はあまり好みませんが、鉄塔はなぜか嫌いではありません。トラス構造を見ているとなかなか機能美のようなものがあるのかしら?そんな気になります。
山の草とか花とか虫とか-八丁平の鉄塔

ここの道は、こんな感じでした。さすが、笹谷峠と呼ばれるところです。
ササは刈り払ってすぐみたいでしたが、これが道に敷いたように刈り払ってあり、歩きにくいったらもう。
足にからまり、うわあ、となります。もう数日たてば、からからに乾いて、歩く支障にもならなかったのかも知れませんけどね。
山の草とか花とか虫とか-八丁平の道

どの道が尾根に続くのかなあ~と歩いていると、11:18に有耶無耶の関、なるもののあとにつきました。
平安時代からの由緒ある関所であるようなことが書いてあります。
そして、道もうやむやな感じ。
山の草とか花とか虫とか-有耶無耶の関
でも、とりあえず位置は確認できました。

もうあてにならない感じの、あちこちにある看板を進むと、ようやく登りの道へ。
手に持っていった地図には、宮城ルートと書いてありました。このあたりは県境ですもんね。
宮城ルートは、ところどころにブナが生えていました。奥羽山脈のブナには、ブナハムシは見つけられませんでした。
山の草とか花とか虫とか-ブナの葉
このあと、延々とブナ林のなかを進んでいきます。ルートは直線だし、勾配が一定でなんともめりはりなく、延々と登りです。

こちらのルートは、あまり・・・手入れがされていないのか、こんなところがいくつかありました。
あたまを低く、低くして登っていきます。
山の草とか花とか虫とか-登山道

ここの登りは、延々と一時間。
ようやっとまわりの木が低くなり、周囲が見えるようになってきました。ちいさくですが、二口渓谷の大きな岩が見えます。
山の草とか花とか虫とか-みはらし

ははあ、これはうちの山では見たことがない木。
ハイイヌツゲは、うちの近くの山あちこちにありますが、これは雰囲気が違います。
真っ赤な実がなっています。・・・安直なのですが、イヌツゲと同じような葉のかたちで、実が赤いから。アカミノイヌツゲ。かな?
山の草とか花とか虫とか-アカミノイヌツゲ

ハイイヌツゲならば、葉のうらに腺点が見えるはずなのですが、腺点はありませんでした。
山の草とか花とか虫とか-腺点が無い葉

まわりが、明るい感じなり始めると、開けた場所にでそうな予感。
山の草とか花とか虫とか-山頂目前

目指す雁戸山の手前の、カケスガ峰につきました。12:23分。標高は1370mくらいかな?
ここまで、周りの見えない道を登っていたので、開放感があります。
遠くには、朝日連峰も見えました。

建物の廃墟みたいなのがあります。東北電力の「カケスガ峰マイクロ波無線用反射板跡」と書いてある石碑が近くにありました。
山の草とか花とか虫とか-カケスガ峰山頂

建物のおくの小高い山を抜け、その左にある三角形が雁戸山。
ここで、もそもそとパンをひとつ食べました。

・・・なんと、続きます。

Plant×50

アカミノイヌツゲ・・・1種×50=50円

climb×100

カケスガ峰・・・1座×100=100円

10月1日から累計150円 9月:3,700円  4~8月:18,150円

・・・書いてる間に、10月になってしまいました。
今はもう木曜なんですね~。なんとまあ。

26日の月曜は、何ヶ月か前の振替休暇をいただいていました。
稲刈りをするぞ、という日に限って雨が降り、できなくっていました。
稲刈りをするため下山したのです。
晴れて稲刈りがすんでいたら、26・27日は朝日連峰の北のほうにある以東岳まで足を伸ばしたかったのだけど、無念でした。くぅ~。

ところが、25日に下山してみると、家族が稲刈りを終わらせていました。
こんなことなら、下山しないで北のほうに連峰を歩いて行きたかった。
(3連休が2回あったようですが、基本的に休みがランダム、というか少ないので関係ありませんでした。24日~27日まで休みでした。)

稲刈りが終わっていても、農作業はいろいろあります。

稲のかけかえをしました。
刈って、杭にかけた稲を乾燥具合にあわせてかけかえていきます。
杭にかける作業は、1.刈ったとき 2.かけかえ 3.かけかえ(束の根元を外側に)の3回あります。

この日は2回目。最初に刈ったのは9月18日でした(9月19日「お祭りのあとのはなし ムックの稲杭 キジの親子」)から、8日経っています。

うちの田んぼでは、天日乾燥をしているのですが、その場合は稲穂に10粒くらい青いもみが残っている状態が刈りごろだといいます。刈ったあとも、茎に残った栄養分でしっかり熟すのだそうです。
刈って8日たった稲穂は、すっかり熟しているようでした。
山の草とか花とか虫とか-いなもみ

刈って束にするのに、稲刈り機を使います。コンバインだと、脱穀(稲穂からもみをはずす)まで一気にして、あとは温風で乾燥なのですが、うちのはバインダ。という機械です。
刈ったイネを束にして、がしゃんがしゃんと右に置いていきます。一輪車みたいな感じです。
ちなみに、これは、手で刈って束ねたもの。束ねるのには、昨年のワラを使います。
じいさん作の稲束。
山の草とか花とか虫とか-稲をたばねたところ

そうだそうだ。イネのかけかたを紹介しますね。

これは、こないだ立てた杭。9月10日「たんぼの杭立て
山の草とか花とか虫とか-くい

一番下に、束を穂先をあっちとこっちに組んで、バランスよく置きます。
このバランスが、ちょっと難しいです。慣れれば押さえなくても乗ってるようになります。
山の草とか花とか虫とか-かけかた1

その上に、十字になるようにもう一組。
山の草とか花とか虫とか-かけかた2

で、二段下の束と、穂先があわないように置いてきます。
山の草とか花とか虫とか-かけかた3

で、ずっと井形に組んでいくと、これになります。できあがり。ムック、もしくはなまはげみたいなものですね。たんぼもんすた~。
山の草とか花とか虫とか-できあがりのムック

稲刈りの場合には、刈ってすぐの束をかけますが、かけかえの場合は、杭を一本はじっこに追加して、それにとなりの杭からかけて、を繰り返します。

となりの杭から束を取るときに、かなちょろ(カナヘビ)が、稲束のふとんで寝てました。
暖かいだろうなあ。これは。
山の草とか花とか虫とか-かなちょろ
でも、かけかえるんですからね。ちゃんと冬を越せるようなしっかりした穴を見つけなさいね~。

これを乾燥にあわせて繰り返し、杭に二回目にかける作業はおしまい。このあとは、稲束の根元を外に出すかけ方をします。茎を乾かさないと、もみも乾かないから根元も乾かすのでした。
脱穀まであと3週間くらいかなあ。とにかく手間がかかります。

稲刈りのあと。
山の草とか花とか虫とか-いなかぶ

うちの田んぼです。段々です。
山の草とか花とか虫とか-田んぼ全景

天日乾燥の米、というのは、特に新米のころなどは、もう全然違います。甘いんですね~。そして香りが良い。なんともいえません。米って果物なんだなあ、と思ってしまいます。

そうそう、「はせがけ」、と「くいがけ」について。

昔は、うちでも、はせがけだったそうです。はせがけは、一箇所に稲束を集めてかけるので、そのあとの脱穀が楽になります。でも、はせ、を作る場所と材料が大きくなります。

くいがけ、は、はせに比べてすくない場所と、ちいさい材料ですむので手軽なんですね。
じいさまは、はせがけをしていたころを知っていたので、変わったのはそんなに昔の話ではないですね。

くいがけ、は材木の手に入らない町中の田んぼでやられていたものが、山あいのほうまで普及したんだって。

なるほどなあ。山はいろいろ手に入りますが、町には材料がなかったんですね。
これも、テクノロジー、ってやつですね。


Plant×50

イネ(水稲、アキタコマチ、実のころ)・・・1種×50=50円

蟲×50

かなちょろ(カナヘビ)・・・1種×50=50円

9月1日から累計3,700円  4~8月:18,150円