作業を終え、下山します。(すみません、一気に書くから長くなります)

その前に、おひるごはん。小屋は混んでいるし、天気が良いので小屋前で食べました。
スープは、これ。粉末のインスタントのコーンスープとこれまたインスタント味噌汁のミックス。
これがね~。フランスパン(前日と、この日の朝はフランスパンを1/2ずつ食べた)、にも、ごはんにもあいます。前日は、これにもらったネギとサバ缶をいれて食べたけど、じつに美味しい。
山の草とか花とか虫とか-コーンスープと味噌汁ミックス

あともうひとつ。気になった虫。
ハイマツの葉を食べていました。集団で移動しながら、葉のついた枝を裸にしていきます。
脚の様子から、これはハバチの仲間の幼虫だな、と思いました。
帰宅してから調べたら、どうもマツノクロホシハバチ、というのに似ています。
山の草とか花とか虫とか-マツノクロホシハバチ
ウエツキブナハムシやカシノナガキクイムシみたいに、あらたな大発生なのだろうか?
うむむ。

いよいよ下山です。

9/25

小屋発 12:30 銀玉水 12:45 古寺山 14:02 三沢清水 14:19

日暮沢への分岐 14:48 一服清水 14:54 古寺鉱泉 15:53

古寺鉱泉駐車場 16:00 所要時間 3時間30分

下山はほとんどノンストップ(キノコさがしは除く)でした。

小屋のまえにはクルマユリの実、らしきもの。
ああ、クルマユリの咲いたところみたかったな。
山の草とか花とか虫とか-クルマユリの実

小屋の前から見た小朝日方向。ガスが、いつもと違う方向から動いていました。
山の草とか花とか虫とか-ガスがうずまく

小屋から、数分くだったところにある祠。(登山道からちょっとそれたところにあります)
登ったとき、下ったときになむなむと手をあわせます。
山の草とか花とか虫とか-祠

大朝日小屋から、銀玉水にいたる尾根の上にはリンドウが咲いていました。
秋の花ですよね。これは、オヤマリンドウ?かな。たぶん。
山の草とか花とか虫とか-オヤマリンドウ

あまり花を開いてくれません。これが精一杯な感じ。
花弁はぐるぐるとまわりそうな形になっていて、閉じているときにはくるくるっと丸まるのかな?
山の草とか花とか虫とか-オヤマリンドウうえから

毒といったら、これですね~。トリカブト。これは、ハクサントリカブトではないか、と言っていました。ぼくもそんな気がします。
山の草とか花とか虫とか-ハクサントリカブト

トリカブトは、キンポウゲ科とのこと。キンポウゲの仲間というと、放射対称の花びらのイメージですけど、これはちょっと違いますよね。なんとなく納得できなくっていたのですけど、おしべめしべを見たら納得しました。フクジュソウやアズマイチゲなどの花の中心部と似てます。
山の草とか花とか虫とか-ハクサントリカブト大

大朝日から小朝日に向かう途中。まだ大朝日が大きく見えるので何度も振り返ります。
(今日は、ちょっと写真の枚数が多いですけどね、すみません。まだ続きます)
山の草とか花とか虫とか-大朝日を振り返る

小朝日の南壁は、岩がごつごつ。こちらに倒れ掛かるような迫力があります。
山の草とか花とか虫とか-倒れ掛かる小朝日岳
下山では、ほかの会の人たちと一緒でしたが、みんな速いったらないです。
105Lのザックのかたなどもいて、あとで持たせてもらいましたが、あほみたいに重かった~。
登りは、それに針金の束や、いろんな資材があったのだから、いったい何kg背負ってたんだ???
120Lのも持っていて、それは冬に使うそうです。

とある方などは、「あれれ、そのザックはサブザック?」とぼくのザックを指して言われました。
まわりのザックが大きいので、55+10Lのぼくのザックがだんだんデイバックに見えてきます。ハズカシイ。
貧弱ですみません。

小朝日の周辺もブナハムシが大発生していました。
きになった虫、その2。ブナハムシの幼虫が白くなって死んでいました。
カビにつかれたみたいだよね。という話になりました。
山の草とか花とか虫とか-ブナハムシ幼虫の死体
こういった死体がまわりにたくさんありました。幼虫が多くなって、これにとりつくカビも追うように増えてきたのでしょうか?今年は、ブナハムシの影響がほんとに広がっていて、朝日連峰全体のブナがもう葉を落としたようになっています。

の~ん、すとっつぷ。
みんな話しながら下っていくのですけど、登りもまじる下り、なのに、このひとたちは息が切れる、とかないのかなあ?そんなこんなしていると、古寺山からもくだりになっていました。
ここらに来ると、ちょっと山の中腹に来たなあ、という感じで、ツルリンドウの赤い実がありました。
山の草とか花とか虫とか-ツルリンドウの実

ぼくは、なにかしら見つけると、止まってしまうので、ちょっと遅れたり追いついたり。
あ!センチコガネ!
ぼくは、これまで探しても探してもなぜだか会えなかったセンチコガネ。珍しくないというのですけどね。
はじめて見るのだけど、こりゃ間違いないでしょう!(ほんとかな?)
銅色と、緑味かかった金属光沢の個体でした。このあと、二頭目のセンチコガネを見つけましたけど、そちらは、ワインレッドみたいな色でした(無念なことに踏まれてしまっていました)
山の草とか花とか虫とか-センチコガネ

とか、なんとかしてる間に、古寺鉱泉につきました。
鉱泉の主人に、下りましたよ。とごあいさつ。
山の草とか花とか虫とか-古寺鉱泉

にゃ~ん。古寺鉱泉のねこ。(もう一匹いるはず)
近くでシャッターを押したら、カシャ、という音に驚いて、部屋のなかまでぴょんと逃げられました。
山の草とか花とか虫とか-古寺鉱泉の猫

登山口の古寺鉱泉で16:00でした。

今回書いた、古寺鉱泉口から小朝日経由が大朝日岳の最短ルートです。
大きめの連峰の主峰に、日帰りでも行けるルートでたいへん人気があります。
今年は、紅葉が遅いようですし、雪が本格的に積もるまではまだちょっと猶予があります。
もう一度登る時間があるかなあ。

大朝日岳周辺で、網をはったり、石をならべた話は、これにておしまいです。
おつきあいいただきありがとうございました。

Plant×50

クルマユリ(実)、オヤマリンドウ、ハクサントリカブト・・・3種×50=150円

蟲×50

マツノクロホシハバチ(たぶん)、ウエツキブナハムシ(白くカビがついたような幼虫の死体)、センチコガネ、イエネコ(古寺鉱泉のシャムミックス)・・・4種×50=200円

9月1日から累計3,600円  4~8月:18,150円
ずいぶんと前置きが長くなってしまいました。
今回、山に行ったのは、この作業をするためでした。

参加者は、県内の山岳会会員と一般の有志(大学生や遠く関東から来てくれた方もいました)。
あと環境省のレンジャーも。(国定公園なのと、いろいろ法規制がかかっているので、勝手に作業するのはいけません)

作業した場所は、この写真の山(中岳)と、大朝日と中岳のあいだにある金玉水という水場の上のところでした。写真では、中岳に続く登山道がなかほどでちょっと幅があるようになっていると思いますが、その場所。
あと。写真の下端の土が露出しているところでした。
山の草とか花とか虫とか-中岳と鞍部

前日の作業では、小屋から30分くらい下ったところから、以前に使ってあまり具合のよくなかったヤシ繊維を運搬しました。大学生の女の子などは、濡れて重くなっているヤシ繊維を80Lほどのザックに満杯にし、土嚢袋につめたものを両手に持ってあげていました。それでにこにこしているんだからおそるべし大学山岳部。です。あと、いろいろ運びました。

さて、二日目の作業。班分けして作業でしたから内容はぼくのところだけ。
登山道の脇のところが道から侵食していったのか、雪庇が動くときにはがれるのか、風でめくれるのか、いずれかの要因で土が露出していっています。
山の草とか花とか虫とか-登山道脇の露出した土壌

土は、泥炭のように見えました。薄い黒い層が重なって出来ています。
山の草とか花とか虫とか-露出した土壌

道の反対側は、イワイチョウらしき葉もあって、湿地のような植生です。
もともとは高層湿原だったのかもしれません。
山の草とか花とか虫とか-作業現場西側

露出した部分は、持ってきたヤシ繊維と、登山道の浮石を使って雨や風、水流でこれ以上削れないようにしました。時間がたてば、ここに砂が入り草が生え、ヤシ繊維は分解され、草の根が土を守るようになるはずです。
山の草とか花とか虫とか-土壌を石で守る

また、ここは雨が降ると、水路のようになって水が流れてもいるようだ、とのことで、麻の袋を使用して、ちいさくせき止めるようにしました。麻袋のなかは、ヤシ繊維です。水量が少ないときには、麻袋を浸透して通過し、多いときには、ここでいったん水の勢いがとまり、さらに砂が徐々にたまって、そこに草が生えてくるはずです。
山の草とか花とか虫とか-麻袋ダム
写真の左側の石の部分は、石のあいだに草が生えて、よい感じになっていました。こういうところはいじらないようにしました。

なお、こういった山岳緑化自体が、まだ15年ほど前から始まったばかりとのことで、ちょっと未知数な部分があります。これは、実験の3パターン。この箇所の侵食の原因により、どの程度の作業で、どんな効果になるのか違いをみるそうです。左から、水流のせき止めのみ、麻の布で覆うもの、ヤシの繊維をおくだけのもの。
山の草とか花とか虫とか-3パターン

なお、いかにもぼくがやった、みたいに書いてありますが、班は6名でした。
そして、途中で気になる虫がいる、とのことでほかの人に呼ばれて見に行ったので、あまり役に立っていません。気になる虫はのちほど。

作業したところから見た大朝日岳。
三角ですね~。
山の草とか花とか虫とか-作業場所からみた大朝日

自分たちの班の作業が思いのほか早く終わったため、ほかの班の作業に合流しました。
写真の奥が西。日本海側です。ここは、季節風なども強く、基本的に日本海から風が吹いてきます。
ここが草がなくなっているのは、雨や踏み付けなどでなく、風で植生が剥がれているのでは?とのことでした。(風の場合は、自然のおこないですから、そのまま崩れるのもよい、という考えもあるかもしれません)
山の草とか花とか虫とか-緑化ネット敷設状況
ここには、裸地に緑化ネットと、さっきのようにヤシ繊維を、草地と裸地との境目に配置しました。

緑化ネットと呼んではいますが、ただの麻の目の大きな網です。
ほかの植物のタネなどが入っていると、ここの生態系が変わってしまうので、こうして麻繊維のネットをはることで、風などの浸食の緩和、新たな草の種が発芽育成するための湿度の確保、種がとどまりやすくする。などの効果が期待されます。はい。
山の草とか花とか虫とか-緑化ネット

数年前から実施しているネットの効果はこんなかんじ。(銀玉水上部の様子です)
ネットのはじから草が生えてきています。
山の草とか花とか虫とか-緑化ネットに進入する草

こちらは、ネットのしたから新しい草。手前のネットは、ここのうえにヤシ繊維を敷いていた箇所ですが、それだと、どうも発芽してから定着しにくいのでは?との疑問があり今回取り除いて上の場所に使った次第。写真奥の場所では、もうネットが朽ちて土に還り、新しい草の根がこれからはネットがわりになっていきますね。
山の草とか花とか虫とか-緑化ネットから出てきた草

なお、これは県の事業でしたもの。
階段、ではなく水の勢いをいったん止めて、これ以上登山道が掘れてしまうのを止めるためのものだそうです。
山の草とか花とか虫とか-銀玉水上部の登山道
歩きにくいから、と道脇の草地などを歩いたりしないことと、ポールの先っちょのゴムはしっかりつけてくださいね。(かつて、トレッキングポールを使っていると、おこられたりするイメージでしたが、今は使っているほうが多いみたいです。)

しかしね。草を生やすのに、みんなでああだ、こうだ、と知恵を出し合っている様子は、ちょっと山のしたとまた違って面白いですね。
小屋は20時消灯でした。(ということはちょっと夜更かししてしまったんですね)

一般の登山者と作業の皆さんであわせて70名以上が泊まったようです。
ぼくは、3階の屋根裏で眠りました。人が多いときは、屋根裏に人の暖気が集まって暖かいんですね。

朝、4:30ごろに目が覚め、温度計をみると17℃。今現在、ぼくのいる部屋は18℃なのであまりかわりません。やはり屋根裏は暖かいです。ぐっすり寝ました。

5時に小屋の外に出ると朝焼けになっていました。
東の空に細い月が昇っています。
山の草とか花とか虫とか-朝焼け

この日の作業は7時からなので、ちょっと時間があるし、晴れているから県内のほかの会の人たちは山頂へ向かいました。(小屋まで行っても、山頂へよらずに降りてきてしまうほうが多いので、最後に山頂まで行ったのがいつだったか覚えていません)

小屋から山頂へ上がる途中。
北に月山、その奥に鳥海山が見えました。(右下の黒いのが小屋の屋根です)
山の草とか花とか虫とか-月山と鳥海山

山頂には、こんなまるい碑が。
山の草とか花とか虫とか-山頂の碑

大朝日岳から見る、朝日を待つ人たち。
山の草とか花とか虫とか-夜明けを待つ人たち

朝が来ました。
山の草とか花とか虫とか-大朝日岳からの日の出

これは、下山の報告のときに載せた、朝の山頂の様子なのですが、太陽と反対を向いています。
(ケルンのちょっと先に、うえの写真のまるいのがあります)
山の草とか花とか虫とか-日の出の山頂

太陽と反対にカメラを向けて、何を撮っているかというと。これ。
深田久弥さんの「日本百名山」にもある、「大朝日のピラミッドの影が日本海に大きく倒れているのを眺めて、ひどく感激したものであった。」の記載がこれでしょうか?
山の草とか花とか虫とか-影朝日
ちょっとガスがあって、日本海までは見えませんでしたけど、影のさきっちょは、日本海の水平線あたりにあるような気がします。

だんだんと日は昇り、まわりの山が気になってきます。
足元の稜線を辿っていくとある、ひときわ尖ったシルエットは祝瓶山とのこと。
いやあ、こちらから登ったら急でしょうね。
その奥に写真の上のはじっこぎりぎりに横たわるのが、飯豊の山並みです。
山の草とか花とか虫とか-祝瓶山

ガスがちょっと濃くなってきて、それに朝日があたるものだから、周囲は金色。
山の草とか花とか虫とか-金色

朝日を浴びる、草やちいさな木。
中央にある枝の先にだけ葉の残ったのは、マルバシモツケかなあ?
まわりのイネ科なのか、スゲなのか?見たいな草たちも金色です。
山の草とか花とか虫とか-朝日を浴びる

うってかわって、空を見上げると真っ青。
いつもいるところより、ちょっとだけ宇宙に近いのかなあ?
山の草とか花とか虫とか-そら
ずっと空を見上げていたい気分ですが、朝ごはんを食べて作業のつづきに参加せねばなりませんね。
ずっと、上ばかり見ているとめまいがして足元があぶないですものね。

小屋に帰る途中から撮った以東岳に続く朝日連峰の主稜線です。
一番近くに見えるのが中岳。そこから西に曲がって西朝日。
一番奥の、台のような形のシルエットが以東岳。
山の草とか花とか虫とか-以東岳へつづく主稜線
恥ずかしながら、以東岳からこちらへ一度に通して歩いたことがなく、ばらばらに登るものですから、味わったことがないのですが、以東から歩くと、大朝日の三角形は、隠れては見え、見えては隠れてだんだん近づくのが面白いそうです。(ガスが多いので、それもまた貴重さの程度があがりますね)
これを書いている26日は、仕事は休みで、田んぼの作業をしていました。
なかなかね、通して歩くような時間は作るのがたいへんです。山に登って歩くのより大変ですよね。

小屋近くでは、ミネカエデ(たぶん)が色づきかけていました。
山の草とか花とか虫とか-ミネカエデ 紅葉前

小屋の前の鐘。プロフィールの画につかっているものです。
小屋についたらりんりん(もっと大きな音だけど)と鳴らしましょう。
山の草とか花とか虫とか-小屋前の鐘
「昭和36年7月吉日。朝日山系遭難対策委員会」と刻印してありました。

つづく。 つぎは、作業をした内容について。です。


Plant×50

マルバシモツケ、ミネカエデ・・・2種×50=100円

climb×100

大朝日岳・・・1座×100=100円

9月1日から累計3,250円  4~8月:18,150円