フインキーのふんいき レビュー -82ページ目

アニメ「劇場版グレンラガン 紅蓮篇」 レビュー

今石洋之監督。
TVシリーズ の総集編的な内容です。

劇場版グレンラガン 紅蓮篇 【完全生産限定版】 [DVD]/小西克幸,柿原徹也
スコア選択: ★★

果たして誰のために作ったのか、さっぱり分からない内容でした。

元のアニメの方を見てない人だと、展開がブツ切りすぎて話が理解出来ないだろうし…
見てた人はTV版と同じ絵をひたすら見せられ退屈するし…

肝心の新しく追加された部分はラストの数十分のみ。
それも結末がわかっているため、イマイチ盛り上がりません。
もっと変化が欲しい、変化が。

これのためにファンは印象的なシーンだけを集めた総集編を1時間近く見なければいけません。
自分は苦痛でした。

そして初見の人が可哀相です。
これを見て、感動できないことはおろか、あらすじを知ってしまって、元のTV版を見ても本来あるべき感動がない、という事態に陥りかねません。
こんな酷い仕打ちがありますか?

TVシリーズが好きだからこそ、中途半端な形で出して欲しくなかった。
ということで、見ようと思っている人は長いですがTV版をどうぞ。

DVD「紀雄の部屋」 レビュー

深川栄洋 監督。
60分弱の短い作品。

紀雄の部屋 [DVD]/高岡蒼佑,つぐみ,富豪2夢路
スコア選択: ★★★

年上はデータ外ですよ
      ボクはだって美少女ソフト担当だもん

オタクの紀雄(高岡蒼甫)と綾子(つぐみ)のラブストーリー。


この作品の面白さは変人たちに依るものが大きい。
例えば…
 ・未来少年コナンのセリフを全て覚えてる彼女
 ・声が小さくて聞こえない先輩の妹
 ・いかにもツンデレな彼女の友だち

そして、彼女たち以上に目をひくのはオタクの森下先輩。
こんなに分かりやすいオタクは見たことがない。
最初の印象は気持ち悪い…だけど、段々と彼の登場が楽しみになってきます。

この人たちを眺めてるだけでも、何となく60分見れてしまうもの。
お金かかってるのに退屈な作品とか、これを見習ってほしいくらい。

変人の影に隠れがちですが、ストーリーも地味に面白い。
恋仲の紀雄と綾子の倦怠期によるザラザラした関係が、これら変人の介入によって変化していきます。
明らかな紀雄の変化と綾子の見せる笑顔に最後は誰しも思う、よかったなぁ…なんて。
この最後の二人のやりとりに注目してください。

今回、紀雄の彼女・綾子が個人的にツボでした。
このマイペースなとこ好きだなぁ。
でも靴下汚いのは嫌だな(笑)

DVD「大阪ハムレット」 レビュー

光石富士朗監督。
原作は「少年アシベ」などで有名な森下裕美の漫画。

大阪ハムレット デラックス版 [DVD]/松坂慶子,岸部一徳,森田直幸
スコア選択: ★★★★

おっちゃん、ヘタレやのにええこというなぁ

ハムレットのような複雑な家族環境の久保一家。
肝っ玉かあちゃん(松坂慶子)
おっちゃん(岸部一徳)
長男・老け顔の中学生の政司
次男・不良の行雄
三男・本気で女になりたい小学生の宏基(男)
みんな悩みを抱えつつも、進むべき道を見つけて歩いていく。


大阪人って何でこんなに面白いんだろうか。
学校での休み時間シーンを垂れ流してるだけでそこそこの作品ができると思う。
でも、そんなの作る人いませんよね~。
今作はもちろんそのような内容ではありません。

人は大小悩みはあるもので、ここに出てくる久保家も色々な悩みを抱えています。
それも、どちらかと言えば大きい方を。
三男の女になりたい状況など、先を思えば相当な苦労が予想されますよね。

こんなとき周りの環境というものは大事で、そのときにいた人のアドバイスやアクションが心の支えになったりするもんです。
そして、久保家の周りにも良い人がいっぱい出てきます。
一緒に住むおっちゃん、祖母、叔母の亜紀などなど。
これを見ると人とのつながりの大切さを実感し、温かい気持ちになれます。

また、後半の一人一人自力で悩みを解決していく場面はとても気持ちがいい。
特に政司が駅で彼女をおんぶして歩くシーン。
ここで彼が発する言葉にはジーンとしちゃったなぁ。

話は変わりますが、偶然にも最近見た大阪映画2本に出てた2人が今作で集っていました。
政司役の久野くん→「かぞくのひけつ
行雄役の森田くん→「酒井家のしあわせ
これら監督は違うんですが、テイストは似てるものを感じます。

ということで、この3本を勝手に大阪3部作と命名!

DVD「崖の上のポニョ」 レビュー

宮崎駿監督。
原作・脚本・監督の3つ全てを担当しています。

崖の上のポニョ [DVD]/出演者不明
スコア選択: ★★★

崖の上で生活している宗介は海辺で人面魚(金魚?)を見つけた。
それにポニョと名前をつけ可愛がるが、追いかけてきた海のおじさんにとられてしまった…


ジブリアニメらしくない一直線なストーリー(悪い意味ではないです)。
ここでサラサラ~とあらすじを書いたら、全て書ききってしまうのではないかと思うくらい物語は単純です。
それじゃあ何がいいの?というと、世界観と絵ではないでしょうか。

あえて何も語らず、ただ目的のためにストーリーを進めることで、子供には分かりやすく、大人にはこの不思議な世界を想像する楽しみができました。
とにかく設定など何も説明がないので、ここは脳内補完するか何も考えずかして、入り込むしかありません。
とはいえ、想像するにしても幅が広すぎて、拘ると別の創作物になってしまう気がしますが。
まさか子供に見せて想像力を豊かにさせようといった思惑があるのか。
そのへん絵本ぽいですね。

アニメは手書きタッチがやはり落ち着きます。
どこを切り取っても絵になる、特に子供たちのシーンが印象に残りました。
子供ってこんな表情とか仕草するよね、食べながら寝るとか、あーあるある!ってシーンがいっぱい。
子供好きなら何度でも面白く見れるんじゃないかな。

終わったときは、え、もう終わり?となりましたが、振り返ってみると、新しい映画の形としてこれもアリかと思います。
子供も大人も一緒に楽しめる作品ってあまりないですから、こんなストレートな物語の形も必要ですよね。

DVD「ラブ★コン」 レビュー

石川北二監督。
原作は中原アヤによる漫画です。

ラブ★コン【廉価版】 [DVD]/小池徹平,藤澤恵麻,玉置成実
スコア選択: ★★★

大阪の高校に通う小泉(藤澤恵麻)172cm、大谷(小池徹平)156cmのでこぼこコンビは学校1の漫才コンビとして有名であった。
そんな身長にコンプレックスを持つ二人には譲れないものがある。
彼氏(彼女)は絶対自分より背の高い(低い)人
この二人がありえない恋に落ちる!?


小泉役の藤澤恵麻の顔を見てるだけで面白いです(失礼)。
普段は可愛らしい顔なのに、一瞬であんな顔ができるなんて、何と顔の筋肉が柔らかいんでしょう。

また、全体的にリアクションが大げさでマンガ的なので、音なしでも十分楽しめると思います。
それにしても先生のカツラやテレビゲームなど遊びが多い内容ですね。
本筋と関係ないのでいらないっちゃあいらないですが、明るさを全面に出すことには成功しています。

ストーリーは王道。
見どころはやはり恋のキラキラ感でしょうか。
やり過ぎ感はもちろんあります。
でもコメディと割り切れば面白く見れますし、恋愛映画として見てもこれ以上ふざけたラブストーリーはないという意味で楽しめます(笑)

そして後半の話の展開には驚きました。
まさか2人以上に個性の強いキャラが出てくるなんて…
この辺りは鈴木おさむ節が全開。
谷原章介ファンは必見ですよ。

この作品は背の低い高いで恋に悩んでる人たちへのエールだと感じました。
これを見ると最後には(馬鹿らしくて)どうでもいっかーといった気分になれるんではないでしょうか。