DVD「トキワ荘の青春」 レビュー
市川準監督。
かつて有名な漫画家たちが住んでいた”トキワ荘”を舞台にした映画です。
若き漫画家志望者たちが集まる”トキワ荘”で、寺田ヒロオ(本木雅弘)をリーダーに新漫画党が結成される。そこには、売れっ子漫画家となった石森章太郎、藤子不二雄や、なかなか芽が出ない赤塚不二夫、森安直哉などが毎日悶々として過ごしていた…
・石森章太郎(サイボーグ009)
・藤子不二雄(忍者ハットリくん)
・赤塚不二夫(天才バカボン)
・手塚治虫(鉄腕アトム)
・つのだじろう(空手バカ一代)
など、今で言う国民的漫画家たちが一つ屋根の下で暮らしていたトキワ荘。
そこでの物語ということで、さぞかし面白いエピソードがあるんだろうな、と期待しながら観ました。
が、今作は実に淡々とした内容になってます。
漫画家たちの面白可笑しなエピソードというよりは、主人公・寺田ヒロオを中心とした売れない漫画たちの日々の苦悩や葛藤が中心。
寺田の悩みの種である描きたい漫画と売れる漫画の乖離に対して、どう進んでいくのかが見所かなと思います。
そんなわけで、一生懸命信念を通しつつ頑張り続ける売れない漫画家たちの姿はリアルなだけに面白みはあまりないです。
その中でも成功する人、ダメな人はいるわけで、この辺は監督なりの現代人に対するメッセージなのかなと感じます。
寺田のように失敗することはダメなことじゃなくて、それを経験して次に進むことが大切なんだとしみじみ感じさせられる映画でした。それにしても寺田さんいいひと。
かつて有名な漫画家たちが住んでいた”トキワ荘”を舞台にした映画です。
- トキワ荘の青春 [DVD]/本木雅弘,大森嘉之,生瀬勝久
スコア選択: ★★★
若き漫画家志望者たちが集まる”トキワ荘”で、寺田ヒロオ(本木雅弘)をリーダーに新漫画党が結成される。そこには、売れっ子漫画家となった石森章太郎、藤子不二雄や、なかなか芽が出ない赤塚不二夫、森安直哉などが毎日悶々として過ごしていた…
・石森章太郎(サイボーグ009)
・藤子不二雄(忍者ハットリくん)
・赤塚不二夫(天才バカボン)
・手塚治虫(鉄腕アトム)
・つのだじろう(空手バカ一代)
など、今で言う国民的漫画家たちが一つ屋根の下で暮らしていたトキワ荘。
そこでの物語ということで、さぞかし面白いエピソードがあるんだろうな、と期待しながら観ました。
が、今作は実に淡々とした内容になってます。
漫画家たちの面白可笑しなエピソードというよりは、主人公・寺田ヒロオを中心とした売れない漫画たちの日々の苦悩や葛藤が中心。
寺田の悩みの種である描きたい漫画と売れる漫画の乖離に対して、どう進んでいくのかが見所かなと思います。
そんなわけで、一生懸命信念を通しつつ頑張り続ける売れない漫画家たちの姿はリアルなだけに面白みはあまりないです。
その中でも成功する人、ダメな人はいるわけで、この辺は監督なりの現代人に対するメッセージなのかなと感じます。
寺田のように失敗することはダメなことじゃなくて、それを経験して次に進むことが大切なんだとしみじみ感じさせられる映画でした。それにしても寺田さんいいひと。
小説「ネクロポリス」 恩田陸
恩田陸、得意のファンタジー小説。
死者(お客さん)が通り過ぎる土地ーアナザー・ヒル。
毎年ここで死者に会うために集まる男女。そのなかにジュンはいた。
死者との出会い、殺人事件、不思議な儀式を通してジュンの心は変化していく。
地球上のどこかで死者が一度だけ通り過ぎる場所。
リアルとファンタジーの狭間の世界。
死んでしまったけど、大好きだったあの人にもう一度会える。
なんて素敵な土地なんでしょう。
しかし、そこで殺人事件が起こる。
これはザワザワせずにいられません。
犯人は故人か、仲間か?
皆で犯人を探そう!
こんな話です。
トータルの感想としては、詰め込みすぎ!
沢山の出来事を入れすぎて、一つ一つのエピソードが散漫になってます。
そのため、各人物の個性は薄くなり、ラストのインパクトもイマイチでした。
でも、途中までのハラハラドキドキの展開はページを捲る手が止まらないほど面白かったです。
近年読んだ貴志祐介の「新世界より 」に似た心のザワザワが感じられます。
出来は完全に「新世界より」の圧勝ですが…
恩田陸にしては登場人物に魅力が感じられない残念な作品でした。
- ネクロポリス 上 (朝日文庫)/恩田 陸
- ¥756
- Amazon.co.jp スコア選択: ★★★
死者(お客さん)が通り過ぎる土地ーアナザー・ヒル。
毎年ここで死者に会うために集まる男女。そのなかにジュンはいた。
死者との出会い、殺人事件、不思議な儀式を通してジュンの心は変化していく。
地球上のどこかで死者が一度だけ通り過ぎる場所。
リアルとファンタジーの狭間の世界。
死んでしまったけど、大好きだったあの人にもう一度会える。
なんて素敵な土地なんでしょう。
しかし、そこで殺人事件が起こる。
これはザワザワせずにいられません。
犯人は故人か、仲間か?
皆で犯人を探そう!
こんな話です。
トータルの感想としては、詰め込みすぎ!
沢山の出来事を入れすぎて、一つ一つのエピソードが散漫になってます。
そのため、各人物の個性は薄くなり、ラストのインパクトもイマイチでした。
でも、途中までのハラハラドキドキの展開はページを捲る手が止まらないほど面白かったです。
近年読んだ貴志祐介の「新世界より 」に似た心のザワザワが感じられます。
出来は完全に「新世界より」の圧勝ですが…
恩田陸にしては登場人物に魅力が感じられない残念な作品でした。
DVD「ララピポ」 レビュー
宮野雅之監督。
原作は奥田英朗の同名小説です。
風俗店のスカウトマンの栗野健治(成宮寛貴)は今日も女の子に声を掛ける。
そんなときデブでモテない杉山(皆川猿時)は女・小 百合(村上知子)と知り合い久々に女を抱いた。
そんな小百合はその様子を録画してアダルトショップに売っていた。
一方、デパガのトモコ(中村ゆり)は栗野によりAVに出演させられることに…
原作者の奥田英朗は大好きな作家さんなんですが、この小説はかなりお下劣で当時、読むのが辛かった憶えがあります。
この本の面白いところは前の章で脇役だった人物が次の章で主人公に徹するため、前の話では知り得なかった、あっと驚く情報が知れることです。
今回、映像化したときにこの部分がきちんと引き継がれているか、そこを焦点にして見てみました。
あっと驚く内容。
これに関して、今作は残念ながら感じませんでした。
その理由として、
・脇役でも主役でも、人物像が変化に乏しい。
・栗野が全てのストーリーに関わりすぎていて、先が読める。
映像だからか、演者のおかげか、予想以上に脇役が立っていて、期待を裏切ってくれるほどの驚きはありませんでした。
ストーリーが単純な分、この人物関係が最大の見所なのに…
良かった点としてはエロがそこまで露骨では無かったこと。
これは万人受けするのでいいと思います。
映画では物足りないって人は小説を読んでください。
原作は奥田英朗の同名小説です。
- ララピポ [DVD]/成宮寛貴,村上知子(森三中),中村ゆり
スコア選択: ★★★
風俗店のスカウトマンの栗野健治(成宮寛貴)は今日も女の子に声を掛ける。
そんなときデブでモテない杉山(皆川猿時)は女・小 百合(村上知子)と知り合い久々に女を抱いた。
そんな小百合はその様子を録画してアダルトショップに売っていた。
一方、デパガのトモコ(中村ゆり)は栗野によりAVに出演させられることに…
原作者の奥田英朗は大好きな作家さんなんですが、この小説はかなりお下劣で当時、読むのが辛かった憶えがあります。
この本の面白いところは前の章で脇役だった人物が次の章で主人公に徹するため、前の話では知り得なかった、あっと驚く情報が知れることです。
今回、映像化したときにこの部分がきちんと引き継がれているか、そこを焦点にして見てみました。
あっと驚く内容。
これに関して、今作は残念ながら感じませんでした。
その理由として、
・脇役でも主役でも、人物像が変化に乏しい。
・栗野が全てのストーリーに関わりすぎていて、先が読める。
映像だからか、演者のおかげか、予想以上に脇役が立っていて、期待を裏切ってくれるほどの驚きはありませんでした。
ストーリーが単純な分、この人物関係が最大の見所なのに…
良かった点としてはエロがそこまで露骨では無かったこと。
これは万人受けするのでいいと思います。
映画では物足りないって人は小説を読んでください。
CD「Johnan City Boyz」 HOLIDAYS OF SEVENTEEN
パワーポップバンド、HO17の2ndアルバム。
前作から1年半ぶりの新作です。
Johnan City Boyz/HOLIDAYS OF SEVENTEEN

¥1,680
Amazon.co.jp
スコア選択: ★★★★
相変わらず一発でノレるポップなメロディは健在。
今作はポップを全面に出した印象で、前作のような泣きのメロディの曲(Letter、Untitled)などは無いですが、確実に元気になれるアルバムになってます。
それにしても、どれもサビが素晴らしく耳馴染みが良く、ついメロディに乗って横揺れしてしまいます。
今回サビがいいと思った曲は②、③、⑤、⑥。
彼らもいい曲を沢山作ってるのに、中々表に出てこないので非常に残念なんですが、今後もこの勢いで頑張って欲しいと思います。
前作よりも曲目が少ないため、もっと聴きたいっていうのが本心ですが、良曲をコンスタントに作るのは大変だと思うので、文句は言いません。
パワーポップが日の目を見る時代はいつ来るのか…
You&Me
前作から1年半ぶりの新作です。
Johnan City Boyz/HOLIDAYS OF SEVENTEEN

¥1,680
Amazon.co.jp
スコア選択: ★★★★
相変わらず一発でノレるポップなメロディは健在。
今作はポップを全面に出した印象で、前作のような泣きのメロディの曲(Letter、Untitled)などは無いですが、確実に元気になれるアルバムになってます。
それにしても、どれもサビが素晴らしく耳馴染みが良く、ついメロディに乗って横揺れしてしまいます。
今回サビがいいと思った曲は②、③、⑤、⑥。
彼らもいい曲を沢山作ってるのに、中々表に出てこないので非常に残念なんですが、今後もこの勢いで頑張って欲しいと思います。
前作よりも曲目が少ないため、もっと聴きたいっていうのが本心ですが、良曲をコンスタントに作るのは大変だと思うので、文句は言いません。
パワーポップが日の目を見る時代はいつ来るのか…
You&Me
DVD「エクスクロス 魔境伝説」 レビュー
「バトル・ロワイアル2」の深作健太監督。
原作は上甲宣之の「そのケータイはXXで」。
第一回”このミス”大賞をとってます。
友人の愛子(鈴木亜美)に誘われ、人里離れた温泉地にやってきたしより(松下奈緒)。しかし、ちょっとしたことから愛子と折り合いが悪くなり、1人で部屋にいると、知らない携帯電話が鳴り響いた。電話に出ると見知らぬ男から、そこから逃げろ!と言われるが…
想像以上に面白い内容でした。
最初からB級ホラーテイストで、あえて王道を外した展開に好感が持てます。
内容は章ごとに別れており、愛子としよりの2人の視点が交互に描かれて、それぞれの時間が交錯して進みます。
そのため、この二人の携帯電話を使った心理的な駆け引きをそれぞれの章を通して楽しめます。
あのときの電話での一言はこういった意味だったんだ…などなど、知的好奇心をくすぐる感じ。
また、脇役のしょこたんやジャック・バウアーの声の人など、わざわざ荒波を立てて来、更に波乱の展開に(笑)
他に良かった点としては…
序盤で愛子の謎の企みがキーとなり、全て愛子の仕掛けた罠なのでは?という伏線が上手く効いているため、最後まで油断できない内容になってます。
そして、ハサミ女と愛子との対決もスタイリッシュでカッコいい。
怖いもの目当てで見る映画ではないですが、脚本がよく出来ているので、B級ホラー映画では面白い方だと思います。
原作は上甲宣之の「そのケータイはXXで」。
第一回”このミス”大賞をとってます。
- エクスクロス 魔境伝説 [DVD]/鈴木亜美,松下奈緒,小澤真珠
スコア選択: ★★★
友人の愛子(鈴木亜美)に誘われ、人里離れた温泉地にやってきたしより(松下奈緒)。しかし、ちょっとしたことから愛子と折り合いが悪くなり、1人で部屋にいると、知らない携帯電話が鳴り響いた。電話に出ると見知らぬ男から、そこから逃げろ!と言われるが…
想像以上に面白い内容でした。
最初からB級ホラーテイストで、あえて王道を外した展開に好感が持てます。
内容は章ごとに別れており、愛子としよりの2人の視点が交互に描かれて、それぞれの時間が交錯して進みます。
そのため、この二人の携帯電話を使った心理的な駆け引きをそれぞれの章を通して楽しめます。
あのときの電話での一言はこういった意味だったんだ…などなど、知的好奇心をくすぐる感じ。
また、脇役のしょこたんやジャック・バウアーの声の人など、わざわざ荒波を立てて来、更に波乱の展開に(笑)
他に良かった点としては…
序盤で愛子の謎の企みがキーとなり、全て愛子の仕掛けた罠なのでは?という伏線が上手く効いているため、最後まで油断できない内容になってます。
そして、ハサミ女と愛子との対決もスタイリッシュでカッコいい。
怖いもの目当てで見る映画ではないですが、脚本がよく出来ているので、B級ホラー映画では面白い方だと思います。