フインキーのふんいき レビュー -65ページ目

実用書「嘘つき男と泣き虫女」 アラン・ピーズ&バーバラ・ピーズ

ちょい前に大ヒットした「話を聞かない男、地図が読めない女」の続編。
やっと積読本から解放されたので、レビューを書きます。

文庫版 嘘つき男と泣き虫女/アラン ピーズ
スコア選択: ★★★

前作は男と女の違い(理解出来ない事)を歴史的な背景から紐解いていきました。
今作はそれを更にブラッシュアップさせたような内容です。

前作を読んでない人は、そちらから読むことをオススメします。

今作のアジェンダをまとめると
・女の小言
・女が苛立つ男の行動
・どうして女(男)は…?
・男(女)を虜にする方法

今作も具体的な例を用いて、男(女)の理解出来ない所を分かりやすく説明してくれています。
しかし、どの話題も前作の延長線上にあるものであり、前作にあった驚きや発見などが薄かったのが残念。
どれもこれも結局は昔、男は狩りに、女は家を守っていたから…という要因に行き着きます。

この本では異性に対しての好み(ルックス)が書かれているのですが、そこに若干の違和感を感じました。
長い髪、長い首が魅力的とは限らない…ですよね。
これは国や時代によって変わってくると思うので仕方ないですが。

今回学んだのは、一つのことに集中力を発揮する(同時に複数のことができない)人は出世する(ことが多い)ということ。
自分の周りにもこういう人がいるので、思わず納得してしまいました。
でも、器用に何でもできるのが一番だと思うんですけどね。

DVD「おろち」 レビュー

鶴田法男監督。
原作は楳図かずおのマンガです。

おろち [DVD]/木村佳乃,中越典子,谷村美月
スコア選択: ★★★


不思議な能力を持ち、歳をとることのない謎の美少女・おろち(谷村美月)は家政婦として門前家にやってきた。門前家の女性は29歳を過 ぎるころには突然、その美しさが崩れ、果ては化け物のように醜く死んでいくという言い伝えがあり、二人の娘は恐れおののき暮らしていた…


超能力を持ったおろちがその力を使って、人の人生を変えていくという話ではなく、それを使って複雑な問題を持った家庭に入り込み、傍観するという話です。
おろちがその家庭に変化を起こすようなことはないため、いてもいなくてもそれほど支障は無いような気もします。
おろちがいることで、こんな面白い家庭内事情を見れますよ!といった感じ。

楳図かずおといえばホラーですが、これはホラーぽくないです。
どちらかと言えばミステリ。
奇妙な出来事があり、それから逃れるため、対策を考え、実行し、最後にどんでん返し。
意外によく出来た話だと思いました。

木村佳乃、中越典子のそれぞれの鬼気迫った演技が見物です。
また、谷村美月の歌の上手さにも注目して観てみましょう。

おろちがトリップする場面やその能力など、不明な部分はいくつかありますが、気にせずとも面白く見れる内容となっています。
原作も読んでみたくなる話でした。

DVD「引き出しの中のラブレター」 レビュー

三城真一監督。

引き出しの中のラブレター [DVD]/常盤貴子,林遣都,中島知子
スコア選択: ★★★


ラブレターは恋人に宛てた手紙だけではない。
家族や友達などに贈る手紙もラブレターなのである。

ここには4組の主要な人物が出てくる。

ラジオのパーソナリティで、仲違いしたまま父に先立たれた久保田真生(常盤貴子)。
笑わないおじいちゃんを笑わそうと必死な少年の速見直樹(林遣都)。
彼氏の親に認められないまま子供を出産しようとしている松田由梨(中島知子)。
家族のため、慣れない東京でタクシードライバーをしている稲村太郎(岩尾望)。

彼らの日常に焦点を当て、ラジオという媒体を通じて、周りの人の隠された感情を紐解いていく。
そんな感動的な話。

各々のストーリーはどれもどこかで見たことのあるようなものばかりで、良い話なんだけど感動は薄い。
バックで流れる音楽が吉俣良ということで、ある程度いい雰囲気は得られるが、あと一歩脚本に押しが足りない印象。

最初みんな別々に進むのかと思いきや、いつの間にかこことあそこが繋がって、ついには全ての人が何らかの形で関係しているという、ちょっとした遊び心が面白い。
けど、その代償として、直樹のおじいちゃんの話など焦点がずれてしまった部分もあり、全体としてのインパクトも薄れてしまった感がある。
出産する母の話は意外なオチに楽しませてもらった。

否定なことばかり書いてるが、最後はいいまとまり方だったので、ハッピーエンドが好きな人は観て損はない。
雰囲気としてはお洒落な感じで、「大停電の夜に 」を思い出した。


マンガ「イエスタデイをうたって」 1-6巻

友達にオススメされ読んでみました。
驚いたのは連載開始が1999年のくせに、まだ6巻てこと。
完結してないので、この先を考えると読まない方が良かったのかなとも思います…

イエスタデイをうたって 1 (ヤングジャンプ・コミックスBJ)/冬目 景
¥530
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久しぶりに恋愛もの。
最初カラスを連れた女の子が出てきたときはファンタジーものかと思いましたが、実は全うな恋物語です。

主な登場人物は主人公・リクオ、活発な女の子・ハル、片思いの彼女・榀子、浪人生・浪の4人。
皆が誰かを好きで、その人は別の人が好きで…という難解な関係の物語でございます。

これだけ片思いばかりだとストーリー自体暗くなりがちですが、みんな割と前向きで読んでいて嫌な気分にはなりません。
でも、やっぱり切ない。
4人の恋愛模様に誰しも共感できる部分がいくつもあるのではないでしょうか。

個人的には元気いっぱいのハルがお気に入り。
このポジティブさは応援したくなります。

主要4人の他にサブキャラも個性が立っていて、それぞれストーリーもしっかり用意されています。
これらは明るい話が多いため、全体として暗くならず済んでいるのかもしれません。

あまり変化のない恋愛模様でも、やっと6巻で変化が起こり始めます。
リックオもハルも榀子も浪も現状打破しようと…
これからどうなっていくのか、とても気になるとこなのです。
でも、新刊が出ない(泣)

以上、読まない方が良かったと思う理由でした~。

DVD「SR サイタマノラッパー」 レビュー

入江悠監督。
色々な賞を受賞した作品です。

SR サイタマノラッパー [DVD]/駒木根隆介,みひろ,水澤紳吾
スコア選択: ★★★

埼玉北部の町でラッパーを目指す青年たちがいる。
その中の一人、IKKU(駒木根隆介)は夢のために日々練習していた。しかし、同級生でありAV女優として活躍していた千夏(みひろ)が現われたことでメンバーの心がすれ違ってしまう。


話を簡単に要約すると、田舎でくすぶるニートラッパーが厳しい現実に直面するというもの。
その厳しい現実を突きつけたのは、大人や社会ではなく、意外にも一人の女性。
彼女は主人公の同級生であり、彼に本音をビシビシ言います。
それはもう虫けらのように…
また、AV女優という特殊なバックボーンからか、彼女の事が好きだからなのか、周りのメンバーとの関係が徐々に壊れていってしまいます。

只の同級生に実際ここまで核心を突かれると、心が折れることもあろう。
果たしてその折れた心は復活するのか?
これが一番の見所であり、ここでのラップのシーンには胸が熱くなるくらい必見です。

内容は大味で荒削り感は否めないですが、その素人くささが逆に評価されたんでしょう。
尺は80分と短いながらも全体的にスローペースで、意外に長く感じます。
しかし、つまらないということはなく、随所にドンツクした音楽やラップが入り、ノリノリで見ることができました。
ラップもうまいじゃん。

もうすぐ続編が公開されるらしいので、今作が気に入ったらぜひ見に行きましょう。
自分はとりあえずレンタル待ちですが(笑)