フインキーのふんいき レビュー -147ページ目

マンガ「プラネテス」 幸村誠

よく名作漫画として名前が挙がるこの作品。どんなもんかと読んでみました。

プラネテス (1) (モーニングKC (735))/幸村 誠
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4巻まで刊行され、一旦完結という形で終わったそうです。

タイトルの通りプラネットでのお話で、宇宙開発によって生まれたスペースデブリ(宇宙ごみ)回収業者を主役とし、あまり顧みられることのないスペースデブリ問題を描いたSF漫画。
近い未来、ここに描かれてる事が本当に起こりうる日も来るかも知れません。

この本をを読んで宇宙に行きたいと思った人もたくさんいそうですね。
それくらい宇宙について魅力的に描かれてます。

絵は上手な方ではないですが、とても丁寧に描かれてて良いですね。
カラーの部分は特に力が入ってて見ごたえあります。
セリフや文字が多く、若干読みにくいのが難点ですが。

世界観はいたって平和。
悪い奴はいないし、ワクワクするような冒険ものでもない。
でも、この幸せな感じが心地いいんですよ。刺激的なものを求めてる人には物足りないかもしれないですね。

重要な人物にはそれぞれストーリーが用意され、その人物を深く知ることで人間ドラマとしての厚みも増します。
いわば、みんなが主人公。この辺りにも人気の秘密があるんでしょう。

4巻しか無いのにボリュームはかなりのもの。
盛り沢山な内容で、これなら一生描き続けていけそうな題材だな~と。
宇宙だけに際限のない広さ。

「24 シーズンⅣ 」 見始めました。

自分の中で24はシーズンⅢで完結したんですが、友達が面白いと言って止まないので見始めました。今回は英語の慣れも兼ねて英語字幕で見ることにします。

24 -TWENTY FOUR- シーズン4 ハンディBOX
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2話まで見たんですが、英語のテンポが速くて字幕に全然ついていけない・・・何言ってるか分からないので想像して見てますが。特にCTUの中での会話がサッパリwそれでも、話の内容はだいたい分かるというのが24の良いところ。最初はあまりの訳分からなさに諦めかけてたんですが、慣れてくると気にせず見れるようになってきます。1日2話ペースで進めていきたいと思います。

シーズンⅣは前作から登場人物がほとんど一新され、知らない人ばっかりで何か残念。さぁ、新しい一歩!といった感じなんですが、テロ阻止という今までと変わらない事をやってる訳で、あまり新鮮味はありません。でも、このドキドキ感は24ならでは。スケールも大きく日本では考えられないようなことをドラマなのにやってます。お金かけすぎです。

まだ見たことない人はシリーズⅠだけでも見てみてはいかが?かなりの衝撃が走りますよ!

マンガ「20世紀少年」 浦沢直樹

3部作で映画化されるようで、今回もそれに便乗して1~7巻まで読みました。
1部は今年の夏に公開予定です。堤幸彦監督なのでとても楽しみ。

20世紀少年―本格科学冒険漫画 (1) (ビッグコミックス)/浦沢 直樹
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まさに映画向きな内容で、いまのところ文句無しです。
漫画では珍しくスリリングな展開に、1度読みだしたら先が気になって仕方がない。
まるで小説や映画を見てるよう。完結してるので安心して読めるのが何ともありがたいですね。

映画のキャストも合ってるんじゃないでしょうか。違和感あるのはユキジくらい。
まだ1/3程度しか読んでないですが、ストーリーのスケールがでかすぎて、今後の展開が全く読めないです。

書き始める前にしっかり構想練ったんでしょう、無駄なものが一切ないような気がします。
ミステリー好きな人はこれはハマりますよ!

ゲーム「街~運命の交差点~」 

PS版のを引っ張り出してきて久しぶりに始めました。今年Wiiで「428」という「街」の続編っぽいのが出るらしく、久しぶりにワクワクしたんですが、Wiiは持ってないので、とりあえず昔のをやって楽しもうと・・・PS3に移植してほしいなぁ。

SEGA THE BEST 街 ~運命の交差点~ 特別篇
¥2,500
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このゲームは、サウンドノベルといって簡単にいえば小説に静止画と効果音が加わったもの。文章を読んでいくだけなんだけど、このゲームが画期的なのはザッピングという方式で、他人の人生に介入してその人の行動を変えてやることで、主人公を正しい方向に導き、物語を進めていくというところ。まさに人生を操れるゲーム。「ルーマニア203」もこれに近い感覚のゲームでした。

主人公は全部で9人で、すべての人物が他の人と何らかの形で関わってきます。ある人がこの行動をしたから、主人公はこうなってしまった。とか、同じ時間、同じ場所に偶然居合わせたからこんな事件に巻き込まれたとか・・・このようなバッドエンドがかなり用意されてて、それを避けるために人々の行動を変えていく。これがとても面白い。

それぞれのシナリオも幅が広く、ミステリー、コメディ、人間ドラマ、ホラー、感動系などだいたい網羅してるんじゃないでしょうか。よくこれだけ入り組んだ人間関係をまとめることができたと思います。音楽も印象的なものが多く、耳に残ります。

静止画はすべて実写、登場人物で有名な人はダンカン、無名時代の伊藤さおり(北陽)、窪塚洋介がいたりします。舞台は渋谷なので誰しも知った場所が1箇所は必ず出てきますよ。
また静止画やシナリオの量が半端なく、製作者の努力が感じられます。この辺が名作と言われている所以の1つでしょう。


「街」のような人々の因果関係や相関関係を巧みに用いた作品を自分の知ってる範囲で挙げときます。「街」が好きな人は見てみてはどう。

小説
伊坂幸太郎 「ラッシュライフ」 「死神の精度」 「終末のフール」
奥田英朗 「最悪」 「邪魔」 「ララピポ」
恩田陸 「ドミノ」
劇団ひとり 「陰日向に咲く」

映画
「運命じゃない人」 内田けんじ
「サマータイムマシン・ブルース」 本広克行

小説「冤罪者」 折原一

第118回直木賞の最終候補に残った作品だそうです。600ページもある大作で読みごたえがあります。冤罪とは罪がないのに罰せられることで、最近では痴漢冤罪などがよく問題になってますね。無実の証明ができないときは、罪を受け入れるしかないというのもまた問題だと思いますが。

冤罪者 (文春文庫)/折原 一
¥800
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スコア選択: ★★★★

本格的なミステリーもので、笑いの要素はゼロ、暗めです。前半は人物紹介、後半はトリックといった構成(かなり大まか)。後半に行くにつれ、犯人の行動や言動など残酷でグロい描写が多くなるので、心して読みましょう。

ストーリーは殺された女の婚約者である五十嵐あてに、その殺人の罪で拘留中の河原から自分は冤罪で、それを証明してほしいという旨の手紙が送られてくるところから始まる。これを証明しようと頑張るが、冤罪は証明できるのか?本当に冤罪なのか?そして、今回もどんでん返しが用意されてます。
話の内容的には新鮮味はないですが、プロットがしっかりしているので、先が気になりつい読んでしまいます。真相がなかなか明らかにならないのは、おあずけをくらってるようでイライラしますが、我慢してじっくり読みましょう。その分見返りは大きくなりますよ。

今回の真犯人は珍しく自分の予想的中でした!丁寧に読んでいけば、大体の人が分かるのではないでしょうか。もし犯人がこの人以外だったら、物語自体破綻してしまうので自然に行き着きます。折原作品はそのあたりちゃんと辻褄が合ってるので安心して読めますね。

気になった点として、ある人物の設定や言動に少し無理があったんじゃないかと思われる部分があり、読んでて違和感を感じました。行動に統一感がなく、人物像を想像しにくかったですね。それくらい。