歴史小説・鎖読(くさりよみ)

今年はタイに旅行する予定です。

DSで指差し会話帳を買ってしまいました。

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移転します!

この度ブログをリニューアルします。

http://blogs.yahoo.co.jp/longtrip_1

今まで、

「歴史小説・鎖読(くさりよみ)」
http://longtrip.ameblo.jp/
「フリーター→正社員を応援するブログ」
http://blogs.yahoo.co.jp/longtrip_1/
「めざせ!日本百名山」
http://100meizan.cocolog-nifty.com/blog/

を平行して書いていました。
どうしても放置しがちなので、

「団塊ジュニアの子育て」
「家族旅行」

というテーマを加えて、
こちらへ統一します。

http://blogs.yahoo.co.jp/longtrip_1


なにとぞよしなに。

「黎明に叛くもの」:宇月原晴明

これも図書館で借りました。

いやー、面白かった。

そもそも松永久秀が主人公だというのも(中断)

宇月原 晴明
黎明に叛くもの

佐藤雅美:「幽斎玄旨」

細川藤孝、またの名を幽斎。

細川元首相の先祖としても有名ですが、

肥後の大名として信長、秀吉、家康の三代を生き抜いた文武両道の武将。

個人的には好きな武将ベスト3に入る人物です。


佐藤 雅美
幽斎玄旨

特に歌道の大家として名高く、

二条家の古今伝授(こきんでんじゅ)を受けました。

これは当時歌人としては最も名誉かつ実力を要することで、

関ヶ原の時に彼自身の命を救うほどの価値を持っていました。


本作は淡々とした語り口ながら、

幽斎の歌を交えて戦国をやや詩的に切り取った、

独特の小説に仕上がっています。

特に彼を強く捉えたであろう無常観がひしと伝わってきて、

読み終わった後もしばらく考え込むような後味がありました。

「島津奔る」:池宮彰一郎

過去3年あまり、もっぱら自分の蔵書を増やしてきましたが、
ゆえあって図書館で本を借り始めました。
「蔵書である限り、本棚を見ればいつでも書評が書ける」と思っていたけれど、
図書館で借りたらそうはいきません。

という訳で、久しぶりに感想です。


池宮 彰一郎
島津奔る〈上〉

慶長、文禄の役で朝鮮人からも恐れられた、

島津義弘が主人公の物語です。

不毛な朝鮮遠征から関ヶ原の敵中突破あたりを丁寧に描いており、

単なる荒くれ武将ではなかった義弘の内面も情緒的に描写されています。


実は上巻の最後の章で返却期限が来てしまい、

いったん図書館に返してしまいました。

続きは下巻を読み終わったらまた書きます。

「城塞」:司馬遼太郎

新橋の書店で見つけて読み始めました。

タイトルの城塞とは大阪城のことで、

大阪冬の陣、夏の陣を軸に、

徳川と豊臣の最後の争いについて描いています。


司馬 遼太郎
城塞 (上巻)

司馬さんの歴史観、表現力を楽しみつつ、

大野治長、片桐且元など地味な武将の詳細な記述が新鮮でした。


淀君が時勢のわかるひとだったら、

秀頼は別の形で後世に名を残したかもしれないのに、

といつも思います。

安房・上総に移封されていれば、

千葉の歴史ももっと豊かだっただろうに。

大河ドラマ『功名が辻』特別展 「山内一豊とその妻」

行ってきました、両国。

ほぼ1年ぶりの江戸東京博物館です。

http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/kikaku/index.html


大河ドラマ『功名が辻』特別展「山内一豊とその妻」


なかなか見事な企画展で、中高年を中心に人出も多かったです。

しかし肝心の「千代」さんの名前が正確には伝わっておらず、

ひょっとしたら「松」さんかしれないとは初めて知りました。

うーん、微妙。

なんとなく良妻の美談も後世の虚構ではないかという気がしてきます。

「一豊の妻」:永井 路子

ご存知大河ドラマ「功名が辻」で注目の山内一豊。

その妻千代の内助の功が有名です。


本書は戦国時代の良妻として名高い千代を、

ちょっと変わった視点で描いた表題作を含む短編集です。

永井 路子
一豊の妻

大河の「功名が辻」も原作からの「意訳」をかなり感じますが、

本書も相当くせのある内容になっています。

ただこちらの方がリアリティがある気がしてしまうのは世相の影響でしょうか。

「細川ガラシャ夫人」:三浦 綾子

細川忠興の妻、玉子の生涯を描いた長編小説です。

玉子は後にキリスト教に帰依し、

ガラシャという洗礼名を受けました。

その美貌と明智光秀の娘であること、

熱心なキリスト教信仰、

また関が原前夜に潔く自決した最期で有名な人物です。


私はつい最近「細川忠興」を読んだばかりなので、

ちょっと飽きがあるかと心配していましたが、

まったく十分に面白く読みました。


女性ならではの細やかな心情描写と心地よい飛躍、

そして思想的な背景に基づいた誠実な描写が、

非常に共感できてうれしかったです。

妙な話ですが、明智光秀はやはり最高の武将だったと感じました。


三浦 綾子
細川ガラシャ夫人〈上巻〉

「黒衣の宰相」:火坂 雅志

黒衣の宰相と呼ばれた僧侶、

金地院崇伝(こんちいんすうでん)の生涯を描いた長編です。


火坂 雅志
黒衣の宰相

徳川幕府設立の前後に、

家康の懐刀として内政に力を発揮しました。

歴史の教科書的には、

武家諸法度、禁中並公家諸法度の起草、

豊臣家を滅ぼした方広寺鐘銘事件などが彼の大きな仕事です。


晩年は南天坊天海との政争に破れ、

不遇の時代を送ります。

僧侶でありながら自らの立身出世の権化と化した人物として、

当時から悪名を一身に集めた崇伝。

しかしその功績は非常に大きく、

徳川三百年の基礎を築いた功労者のひとりであることは間違いありません。


小説は彼の仕事柄、

宗教界や公家と徳川将軍家を結びつける形で描かれており、

戦国時代をまた違った視点で眺めています。

読み応えのある一冊です。

「千姫絵姿」:澤田ふじ子

天下人徳川家康の孫、二代将軍秀忠の長女として生まれた千姫。
運命に翻弄される彼女の生涯をじっくりと描いた長編です。

千姫が豊臣秀吉の一粒種である秀頼と婚約したときは、
まだ豊臣家の天下であり、
徳川政権が樹立される前でした。

滅び行く豊臣家に嫁いだのが彼女の不幸の始まりでしたが、
秀忠の長女として生まれたこと、
当時はまだ徳川と豊臣の結びつきを強める必要があったことなど、
その結婚は必要性の高いものだったのです。

しかし淀君の末妹を母に持ち、

当時の主家豊臣家の御曹司に嫁いだ千姫の結婚が、

なぜこんなにも苦渋に満ちたものになったのか。

淀君の時代感覚のなさ、秀頼の未熟さ、

そして片桐且元など大阪城家老に人物がいなかったことなど、

彼女が不運に翻弄されたのは確かなようです。


この小説は秀頼、淀君との大阪城での生活から、

本多忠刻との幸せな再婚、

そして狩野派の絵師、神足新蔵との秘められた恋など、

読み応えのある一冊になっています。


澤田 ふじ子
千姫絵姿
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