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感想亭備忘録

ドラマ、映画、小説について感想、解説、批評など。
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本格ミステリー的な建付けで始まったお話でしたが、最終的には、左右馬と鹿乃子の相手に寄り添う心が事件を解明するという、結構抒情的な終わり方でした。

 

まずまず、このドラマはこれでいいのかな、とも思います。ガッツリ謎解きはもしかしたら似つかわしくないかもしれません。主人公二人のほのぼのが周囲に影響を与えて、状況を好転させていく、そういうものを目指しているように思います。

 

ミステリー的には結構無理のあるお話で、3人が一人のふりをする、というのは食事一つをとっても、どうやって凌いでいたのやら。朝昼晩の三食をそれぞれ一人づつ食べるにしても下手したら栄養失調になりかねないし、人形に備えられていた食事が毎回間食されていれば、それこそもっとうわさが大きく広まってしまったでしょうし。まあ、そんな細かいとこは気にしない気にしないって感じですかね。

 

でも、せっかく嘘を見分ける能力があるのだから、とんでもない噓、全くつく必要のなさそうな嘘を、解きほぐして「あっ」と言わせてほしいなあ、という気持ちもありながら、今週もほんわか気分で見終えました。

最後までほんわか行くのかな~?

 

本格ミステリー仕立てがどうなるのか、興味津々だったのですが、かなり良かったんじゃないでしょうか?

旧家の豪邸。人形を育てているという奇妙な噂。人形を殺したのか、人形に殺されたのか。

おどろおどろしい横溝正史的舞台設定に、ほんわか仲良しの主人公たちというミスマッチも面白く、謎が謎を呼ぶ展開。いやー、期待感抜群です。まあ、今回はいわゆる出題編。謎解き部分は出てこないので、最終的な評価はまだできませんが、今のところ面白くてワクワクします。

 

次回、解決編でどんな展開を見せてくれるのか。期待しかありません…が、予告編のあのセリフはネタバレじゃないかなあ…。

 

今回は人情噺にガッツリ振りましたね。

下町の濃ゆい人間関係がありながら、多少の異分子なら気にせず受け入れる都会のおおらかさもある、人情噺を展開するにはうってつけの舞台です。

 

同時に今回は主人公二人、鈴鹿央士演じる祝左右馬と、松本穂香演じる浦部鹿乃子の関係性の深化も描かれました。

主に人とかかわることに恐れを抱く鹿乃子に左右馬が寄り添う形で、いやもう恋愛ドラマなのか?というぐらいにいい雰囲気でした。

最後の滲みだすような「月がきれいですね」は鹿乃子の安心、安らぎ、信頼を表すステキなセリフでした。「月見そばを食べて帰りましょう」という生活感あふれる返しも、粋に感じてしまいます。

このまま「なぜ噓をついたのか。」を中心にした人情噺を、下町の人たちそれぞれを描きながらやってくれるだけで、のんびり見られるいいドラマになりそうな気がするんですが…。

 

次回は予告を見る限り横溝正史風の因習まみれの旧家を舞台としたミステリーっぽいんですが…大丈夫でしょうか。今までのところミステリ要素はかなーり薄味なんですが。どうなんでしょう。推理モノとして楽しめるかどうかは次回の出来次第ですね。

 

 

 

 

第一話では、ヒロインの「嘘を見抜ける」能力とその能力のせいでたどらざるを得なかった悲惨な過去を説明し、パートナーとなる探偵の人となりを見せ、舞台となる街の雰囲気とそこに住む人の人情味あふれるさまを描写しました。

 

そして第二話は基本的な物語の立て付けを見せる回でした。

ヒロインの特殊能力のおかげで、たちどころにだれが犯人なのかわかってしまいます。ただ理屈や証拠があるわけではないので、周囲を納得させられない。そこをパートナーの探偵が論理的に説明することで事件を誰にも納得できる形で解決に導く。

これが基本的な流れですよ、ということを見せてくれました。次回以降はこの基本的な流れをすこしずらしたり、ひっくりかえしたりすることで面白味を見せてくれる、、、のかな?

 

今回の事件自体は、まああっさりすぎて惹かれるところがない上に、周囲を描写する時間を第一話ほど取れなかったので人情噺的なほっこり感も控えめで、正直薄味すぎたように思います。

今回も物語の骨格の説明回だということで、次回以降に期待ということろでしょうか。

 

松井玲奈さんの無表情がめっちゃ怖い!

目を白濁させる特殊メイクも怖かったんですが、そんなメイクなくても無表情で無反応で佇んでいるだけでちょっと背筋が凍るような迫力があります。もともとのお顔立ちが整っているからこそなんでしょうねぇ。昔から美人が演じる幽霊は怖いって言いますし。

 

人の感情を色として視認することができる特殊能力を持つ捜査官、心野朱梨(飯豊まりえ)が主人公の、基本一話完結の事件もの。それのシーズン2ですね。

前シーズンの記憶がかなりあいまいなんですが、風早( 浅香航大)のキャラクターってあんなナンパな感じでしたっけ?もっと主人公とぶつかって多様な記憶が…。ま、まあいいか(笑)

 

前シーズンで、感情をすべて失って廃人のようになっていた主人公の姉が回復したのですが、今シーズンはその姉が巻き込まれた?いや犯した?犯罪をシーズン通して描きながら、毎回別の事件を解決していく、という構成でしょうか。あ、それと謎のタイ人。特殊能力者をもう一人出すのはいいんですが、なんでタイ人なんでしょう。なんか意味か仕掛けがあるのかな?

 

第1話は推し活、第2話はヤングケアラーとかなり『今』的な題材を取り扱っています。バチっとはまった見事な脚本…とまではいきませんが、今起きている事象をミステリーに組み込もうという意欲は感じます。

そういえば「全領域異常解決室」も推し活を取り上げてましたね。オクトーの方がリアリティがあって人の心の恐ろしさを実感させられて、しかも終わり方に救いがないところが強烈でした。

まあ全領域の方はオカルト・超常現象っぽく見せないといけないという縛りがあるので、リアリティで劣ることは仕方ないのかな。いや、推し活する人の行きつく先の狂気として、人の心の恐ろしさとして、このドラマの方が上手かったかなぁ。

 

主人公が容疑者の感情をスケッチする、そのスケッチが事件の謎の解明にもっとわかりやすくロジカルに役立ってくれるとカタルシスが大きくなるんですが、さて次回はどんな容疑者のどんな感情をスケッチするんでしょう。期待します。