感想亭備忘録

感想亭備忘録

ドラマ、映画、小説について感想、解説、批評など。
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婚活の話だったとは!?

何の前情報も入れずに見たのですが、婚活を題材にして現代人の人間関係について踏み込んだ物語でした。

 

地位、年収、学歴、容姿、人当たりの良さ。そういった物差しでお互いを測り合い品定めし合う、そういう場で出会った二人がそういったレッテルや虚飾の向こう側にあるお互い自身を見つめることができるようになるまでのストーリー。

 

途中で出てくる女友達二人がとんでもなく不愉快でうっとおしい、と思ったのですが、彼女たちはこの物語を転回させる狂言回し的な舞台装置だったんだなあと後で気づきました。

リアルタイムで見ている時はシバきたくて仕方なかったですw

 

人の心の表層の向こう側にある生の自分をむき出しにさせる物語、という点では「六人の嘘つきな大学生」や「何者」の方が真に迫っていて切実です。純粋な闘争の場である「就活」と恋愛要素の絡む「婚活」の差なのかな?

 

ちらっと毒親的描写も出てきたりするので、原作はもっとじっくりいろんな要素を書き込んでいるんじゃないかと気になりました。元々「辻村深月」さんは好きな作家さんなので読んでみるかな?

 

近未来、重大犯罪の抑止と裁判の迅速化のため「裁判官」「検察官」そして「処刑人」を兼務するAIが導入されます。容疑者は裁判においてAI相手に90分の間に有罪率を一定程度下げることができなければ即、処刑されてしまいます。

ただし、AIはあらゆる証拠、監視カメラ映像、通信、通話、位置情報などオンラインで入手できるあらゆる情報を容疑者の求めに応じて提供します。

刑事である主人公はある日、身に覚えのない妻殺しの容疑で、いきなりこの裁判にかけられます。圧倒的に不利な状況の中、各種情報を駆使して90分以内に容疑を晴らすことができるのか!?

 

って、これは無理ゲーでしょう。弁護士どころか相談する相手もなしでこの状況に放り込まれたら、一般人はなすすべなく処刑されてしまう気がするんですが………。

この絶体絶命のピンチをどう切り抜けるのか。事件の真相は何なのか。冒頭からかなり引き込まれます。

 

映画のつくり的には「SEARCH」シリーズによく似ています(SEARCHの方は現代なのでより生々しいですが)。ほぼオンラインの情報を追うことで事件の真相を暴いていく手法は密室会話劇のようでありながら、外への広がりも同時に持つという、面白い状況を作り出していて興味深いです。

終盤アクション的な見せ場もちょこっと用意してたり、小さなどんでん返しがあったりとサービス精神旺盛で楽しめます。瞬時に情報にアクセスできるこのシチュエーションであれば無駄に捜査シーンに尺を割くことなく情報量を詰め込めるので、もっと壮大にどんでん返しを仕掛けることもできるかも知れません。

今後も同じようなテーマの作品が生まれる気がしますね。PC,スマホ、オンラインが日常になっている現代人にSERCHもこの作品もぶっ刺さると思います。

 

2023年のテレ朝系列のドラマ。最近Netflixで配信され始めたので見てみました。

いやー面白い!こんな面白いドラマを見逃していたとは、何たる不覚ってところです。

 

組織犯罪対策部(通称:組対)の刑事だった西島秀俊演じる架川。暴力団内通者によってはめられ組対から追い出されて所轄署に飛ばされてきます。

身元を偽り、偽の戸籍で警察に入り込み、父の冤罪を晴らそうとする濱田岳演じる蓮見。

そして、警視庁副総監の娘でありながらそれを隠して能天気に勤務する上白石萌歌演じる水木。

 

この主要登場人物3人のバランスがとてもイイ!西島秀俊は珍しく暴力団を相手にしてきた荒っぽい言動のはみ出し者を演じています。はぐれ刑事ファンっていうおかしな属性もあったり、登場からずっと調子っぱずれなおかしさを醸し出しています。濱田岳はこれも珍しくクールで感情を表に出さない冷たい男を演じます。この二人のちぐはぐぶりも面白いのですが、さらに上白石萌歌がコメディー方向へぐっと引っぱります。

この座組で笑い担当が上白石ってのはかなりプレッシャーもあったんじゃないかと思いますが、見事に笑いにつなげています。

でもたんなるお笑い担当ではなく、コメディ要素たっぷりな場面の最後にどシリアスなことを言い出して急に場面を引き締める役も担っていたり。シリアスかと思えばコメディに振り、どちらもその振り幅が極限まで極まった瞬間に逆方向に振るというとんでもないジェットコースターです。

 

しかも回が進むごとにシリアス度は増していくわけですが、3人の掛け合いもどんどん密度を増してコメディ要素も強くなっていくという、どこに感情を置けばいいのかわからなくなり、めまいがしそうでした。そしてシリアスとコメディが乖離しておらず、どちらかがどちらかの雰囲気を壊したりテンポを乱したりすることもなく見事に調和していました。

 

さすがに終盤はシリアスに思い切り振りますが、すべて終わった最後にまだ強めのコメディ要素。クスっとさせながら物語の終わりの寂しさを感じさせるステキな演出でした。

 

Netflixに入っているなら見て損は無い!

 

あ、西島秀俊×濱田岳は「シェフは名探偵」もおすすめです。こちらは西島秀俊も濱田岳もイメージ通りの役柄ですので安心して見れます。こちらはamazonプライムですね。

 

 

舐めてました。

森カンナの可愛さにつられて「見てみるか」と思った作品ですが、あらすじを読む限り、下ネタ系のコメディかな?と対して期待もせずにゴールデンウイークで時間もあるからってことで見始めたのですが、これが面白いw

いや、ほんとに舐めてました。

 

50人の恋人?セフレ?ドラマ中では「マイラブ」と呼んでいるそういう関係の相手を持つ女性刑事が主人公。

その中の一人と一夜を共にし、彼女が去ったあとその男が殺されます。なんだかんだあってその事件は解決するのですが、別のマイラブと一夜を過ごしたら、その男も死亡。それを解決したら今度は同日に10件の殺人が。そしてそれは全員マイラブ!?

そして最初の2件の背後に殺人を指示した人物がいたらしいことが判明。10件の殺人のうち解決した3件にも同じ人物がかかわっている!?

そこで、残りのマイラブのうち連絡がつく全員を、田舎のペンションに集めて守ろうとする主人公。ってなとんでも展開w

 

ここから、推理小説でおなじみの「嵐の山荘」シチュエーションからの「デスゲーム」的な展開、からのサイコパス登場と、怒涛の如く流れるストーリー。の中に一人一人のマイラブの隠された魅力や思いが描かれてちょっとホロっとさせられたりと、もう盛りだくさんです。

 

いやこれは予想外に面白い。シモ系の尖った設定で視聴者を選ぶだろうことがもったいないことこの上ない。そして1話30分でお気楽に見れるなんて超お得ですw

いやあ、こんなん埋もれさせるのはもったいないなあ。

 

そして森カンナは37歳にしてとてもかわいいw

最近ドラマ見てなかったんですが、この2作品見ました。久しぶりに見るドラマ、面白いですね。

特に「刑事、ふりだしに戻る」はサスペンス要素、事件要素、ラブストーリー要素にSF設定と、盛りだくさんのてんこ盛りですが、破綻せずに共存できていていい塩梅です。

 

恋人を殺された主人公である刑事が、その犯人と思しき人物に撃たれ、その瞬間に10年前に巻き戻る、というタイムリープものの王道のような設定です。

 

2週目だから知っているはずのことが日常過ぎてうろ覚えだったり、前世で経験したことの裏にもう一つ別の真実が隠れていたり、知っているはずの過去のあてにならなさ。自分が介入したことによる変化が思いがけず人間関係に与えてしまう影響。そういったイレギュラーが先の見えないハラハラドキドキを演出してくれます。

 

一番うまくいっていないのがラブストーリー要素ってのもいいですね。彼女を救いに来たはずなのに、その当人と親密になれないもどかしさ。とはいえ3話ではそこそこいい感じになってきてはいますが。

 

「彼女を殺したのは誰なのか」「それを阻止できるのか」という本筋が今後どうなっていくのか。とても楽しみです。

 

あ、あと「夫婦別姓刑事」も面白いですね。

なんか思想強めなタイトルですが、これは橋本愛をめでるドラマですw