とんでもない緊張感の映画です。
最初から最後まで体を固くして、こわばった状態で、見終わった後、ふーっと息を吐いてしまうほどです。
思ってた映画とは違いました。
「ブラックホークダウン」や「13時間 ベンガジの秘密の兵士たち」のような、激しい銃撃戦を潜り抜けて戦い続ける兵士、というのとはちがうのです。
もちろん銃撃戦はあります。ですが体感、映画の半分ぐらいは最初の一撃で重傷を負った兵士が苦痛で叫ぶのを延々聞き続ける、そういう映画です。
銃撃戦も、撃った弾が敵に当たっているのかどうかわからない、どころか敵の姿すらほとんど見えないのです。「リアリティ」を超えた「リアル」を追求するとこうなるんだろうと理解しました。
繰り返しますが緊張感は半端ないです。とんでもないです。これ、映画館で見たらPTSDになるんじゃないか?ってぐらいです。
物語は?と言われると、まあ虚無です。
「ある民家に駐屯していた小隊が撤退する。」
ただただそれだけです。政治がどうだとか、作戦がどうだとか、兵士同士の友情がなんだとか、そういうのはほぼありません。言ってしまえば映画というより「戦場体験アトラクション」とでもいうようなものです。
映画として傑作か?と言われるとおそらく違うんでしょうが、現代の戦場(といっても20年前の、ですが)がどんなものかを知ることができる、という意味で意味のある作品ではあると思います。
