主人公は相変わらず熱血からは程遠いダウナーな感じです。問題を抱える男子生徒から呼び出されて「告白される?」なんて雑念が浮かぶのが面白い。実際どんな深刻な状況でもくだらない事が頭に浮かんでしまう事ってありますよね。
ですが、物語的には「悪の理事長(派閥)」vs「善の教師」の対立という超オーソドックスな構造になってきてしまいました。言ってしまえばありきたりなのですが、中身的にはしっかりとクオリティを保っているので見ていてつまらないということはありません。ただもう少し破天荒な、というか予想を裏切る展開があってほしいなあと感じます。
主人公がかつてどんな事をしていて、どんな失敗をしてしまったのかが少しづつ明かされたり、単純な善玉教師に裏の顔がありそうなことをほのめかしたりというアクセントはありますが、これはそのネタが今後本筋にどのようにかかわってくるのか次第で評価のわかれるところだと思います。
今回の主題は「一度過ちを犯した事がある人を信じることができるのか。」「信じてもらうとはどういうことなのか」といったところですが、かつて元夫にひどいDV 被害を受けていた母親が、暴力行為を疑われた息子を、ちょっとした説教と息子の決意表明だけで信じてしまうのは…少し軽すぎる気がします。
話の流れとして不自然だったり強引だったりはしないし、感動的ではあるのですが、冷静に考えるとDV被害で心の傷を負った人間がそんな簡単に人を信じられるのかなあ…と。
まあ、基本は圧倒的悪の理事長派閥とやる気のない教師との闘いを楽しむエンタテインメント作品なので、そこを楽しむ分には問題はないと思います。ちょっと神説教の存在感が薄れてきている気もするので頑張ってほしいところではありますね。


