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感想亭備忘録

ドラマ、映画、小説について感想、解説、批評など。
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きちんと面白いです。

「復讐するために前向性健忘にかかっている標的を回復させようとする男」と「逆行性健忘になった心臓外科医」の二つのエピソード。

 

前向性健忘のほうはかなり早い段階で付き添いが復讐を企んでいることはわかりました。病院を去る時に「きれいな虹」といった彼には希望の虹が見えていたのかもしれませんね。

 

心臓外科医の方は西郡(永山絢斗)の母で、母親に認められないことがコンプレックスの西郡がオペでミスとはいえないまでも臆病になったせいで後遺症が出ている、というメインキャストに絡めたエピソードになっています。

回復した母親に開口一番「やっぱりあなたは才能がないわねぇ」と切って捨てられる西郡が不憫です…がまだ続きがありそうな気配?

 

で、一つ問題が。

やっぱり小机(広瀬アリス)のエピソードはまるまる不要です。キスしようがセックスしようがどうでもいいです。全く興味がわかないです。どういう意図があってあんなどうでもいいお話を長々見せるのか…あのうっとおしいぐらいの不真面目なダメっぷりから成長するってことなんでしょうか。

 

てことで一部強烈な不満はありますが、全体的には面白いです。

本当にあれはどうするつもりなんでしょう。

『アリバイ崩し承ります』

浜辺美波さんはかわいくてとても魅力的です。

ヤスケンさんは安定の演技力です。成田凌さんも近頃は演技派といってもいいかもしれません。

キャッスティングはいいんですよね。

第一話の物語も、自白した殺人犯が実は殺していなかった、というところまでは面白い推理出し説得力もあったんですが、いかんせん真犯人の見つけ方が雑。

「合鍵を持っているから。」

管理人だしそりゃ持ってるだろうけど、それだけとは…。それ以外の何の理由の説明もなくただただそれだけで捕まえちゃいます。

で、それが正解。雑。適当。

次回もこの調子なら見る必要はないかもしれません。

 

『伝説のお母さん』

勇者ヨシヒコ的な面白さを期待していたのですが。

ただただ不愉快なので撤退です。

保育園に預けられないから世界の危機を救えないって…。特例で預かるといっているのにズルはしたくないって…。

ズルしていると非難されるぐらいなら、世界が滅んで自分の子を含む全世界の人々が命を落としても構わないってことなんですかね。

描かれる男性は全員馬鹿で間抜けでやる気も誠意もないってのはなんか意図があるんでしょうか。

世界に保育園なんぞなくて、子育てしながら魔王を倒さざるを得ない夫婦のドタバタロードムービー的なほうが面白いとおもうんですが。多分作者の言いたいことは、「今現在」の(日本)政府が間抜けなせいで待機児童が多くて大変、「今現在」の夫たちが妻を助けてくれなくて大変。それが言いたいだけなんでしょう。

まあ、面白くないのでどうでもいいです。

あ、前田敦子さんはかなり頑張っています。もったいない。

 

『今夜はコの字で』

中村ゆりさん、浅香航大さんとどちらも好きな俳優さんのダブル主演。第1回は見ました。癒され系のドラマで「孤独のグルメ」の大衆酒場版といった感じ。いい感じなんですがBSテレ東なので見忘れるんですよね。

『ハムラアキラ』

これは深夜ドラマじゃないですね。

第一話は見ました。雰囲気はとてもいいです。ちょっと凝った画面作りもいいです。主役のたたずまいもカッコいいです。正統派ハードボイルドを女性主人公でやってみた感じ。いいんですが、第一話に関しては主人公はなんにもしないでただ流されてただけで最後も確認しに行っただけと、さすがに何もしなさすぎじゃ?という気はしました。第二話は録画ミスにて見逃し…ぐぬぬ。

 

『パパがも一度恋をした』

『女子高生の無駄づかい』

『SEDAI WARS』

『僕はどこから』

 

さすがにドラマが多すぎて見られませんでした。

うーん。たくさんのドラマが作られるのはいいことですが、どれを選ぶか悩みますね。これ以外にも連続ドラマWなんかもいいドラマやってますし。「頭取 野崎修平」はチラッと見たんですが織田裕二さんがいい感じに演じていて面白そうでした。まあドラマWはさんざん再放送してくれるのでそのタイミングで見ます(笑)

 

いきなりの衝撃的な幕開けでした。

前回主人公の古手川(工藤阿須加)が心の交流を持った小学生が、手足をバラバラにされえた遺体で発見されるという強烈な展開。

 

古手川の慟哭も子供の母親である有働(野波麻帆)の絶叫も心に痛いほどでした。

犯人は全く痕跡すらつかませません。今のところカエル男に完全に主導権を握られています。どこから崩していくのか。そもそも誰が何のためにやっているのか。

 

今のところ見終わった時に「あ、もう30分たったのか。」と時間を短く感じるぐらい集中して見られています。今後明かされていく真相がどんなものなのか。それをどのように見せていくのか。期待しかありません。

 

30分ドラマというと軽めのコメディタッチのものが多いように思いますが、こういう重厚なドラマもいいんじゃないでしょうか。あまりに重すぎて1時間だとしんどくなるドラマでも30分なら集中して見続けられますし。

 

深夜ドラマ花盛りの昨今ですが、せっかくの深夜なのでいろいろ実験的な作品が増えてくれると嬉しいですね。

 

メインのエピソードは救急救命が舞台の物語の場合、必ずと言っていいほど取り上げられる二つのシチュエーション。一つは自殺を繰り返す患者。助けても助けても恨まれるだけ、という虚しさや心が通じることの難しさを表現するお話。もう一つは交流のある友人、恩人が救急の患者として運び込まれるというパターン。こちらは思い入れのある患者を救えなくて救命医がショックを受けたり、いつもの救急の仕事がいつの間にかルーチンワーク的なものになっていたのではと自問する場合もあります。

 

今回は、どちらのエピソードもそこまで突き詰めたものにはなっていませんでしたが、「病気や怪我がなくても生きているのが苦しいコトだってある。」ということと「後悔しないように一線を越えて暴走しても、人の命を預かる以上後悔することはある。」ということ。そのことを救命チームの中心である三宅(中谷美紀)がじっくり考える、という形でした。

基本暴走する松本(伊藤英明)も三宅の心中を思いやり、三宅も松本の抱える思いに想いを馳せる。徐々にチームとしての関係性ができてきたように思います。

 

他にも児島(松本穂香)が救急のコンサルに入ることで触発され、変化したりそれを見た濱田(ムロツヨシ)の彼女に対する評価が変化したりと関係性の変化がたくさん用意され、それぞれが絡み合っていく面白さを感じられました。

特に濱田・児島の師弟コンビがどうなっていくのかとても興味があります。(むしろ児島主役のドラマでも面白かったかも(笑))

 

ところで少し思うのですが、不倫スキャンダルで無しになった唐田えりかさん演じる病棟クラークの女性ですが、10話しかない中であれ以上に人を詰め込むとお話が分散しすぎてしまい面白くなかったかもしれません。むしろ最初からあの役が原作で担っている部分(原作を読んでいないのでどんな役回りかは知らないのですが)は別のキャラクターに背負わせたほうが人間関係も凝縮されてわかりやすいと思います。

 

とびぬけて感動的ってわけでもないのですが、しっかりしたクオリティーはあるドラマだと思います。そしてムロツヨシvs松本穂香がどうなるのかがとても楽しみです(笑)

 

今まで感想を書いてきませんでしたが、今期一番面白いのはこのドラマだと思います。

 

次々起こる出来事、先の読めない展開、隠された真相。

どれもこれもどうなるのかハラハラドキドキさせられ楽しめます。キャスティングも重厚で、だれもかれもが怪しく見えます。あ、でも主人公の父、佐野文吾(鈴木亮平)を無闇に怪しそうに見せる演出はやりすぎな気がするんですが、それでもそれが完全にミスリードだとは言いきれない不確かさがあって、サスペンスドラマとしてはいい具合に落ち着かなさを演出してくれます。

 

タイムスリップものですので、起きる(はず)の事件はわかっています。ですので、それをどうやって防ぐのか、というのが一つの興味の焦点になるのですが、それと同時に主人公である田村心(竹内涼真)が動くことで、事態が変化し次に何が起きるのかいつ起きるのかがわかりにくくなっていくところが物語の面白さのもう一つの焦点になっています。

 

サスペンス一辺倒かというとそれだけでhなく、家族というものへの深い想い、献身、愛情もしっかり描かれています。

無差別殺人の犯人として捕まった父のことを「いないものだと思え。」と言っていた母(榮倉奈々)のことを、タイムスリップ後若いころの母親にぶつけたときの返事。

「子供を守るためなら私もそうする。そうしながら夫に“これでいいんだよね”って心の中で問いかけながら。」

これにはちょっとと胸を突かれる思いがしました。

そういう愛情、そういう生き方があり得るんだという驚き、深い愛情に裏打ちされた強さへの感嘆、そういった感情が湧いてきます。

 

とにかく良いドラマです。

やはりしっかりした原作をきちんと脚本に落とし込めば質の高いドラマになるんだなあと改めて気づかされました。オリジナル脚本はいろんなところに忖度するせいか、特にゴールデンだと当たり障りのない毒にも薬にもならないものになってしまうこともあります。(深夜ドラマはしがらみが少ないせいか尖がった作品を楽しむことができますが)

そういう意味では充分に原作を吟味し、脚本を練って、こだわって演出をしてくれれば…ってそこまでできるのならオリジナルでも面白いものができますね(笑)

 

日曜劇場はなんだかんだで質の高いドラマを作ってくれています。「おっさん顔芸ドラマ」にあんまりこだわると駄作も生まれますが(笑)

この調子でいいドラマを作り続けてほしいと思います。

といいつつ次クールは「おっさん顔芸ドラマ」の本家本元「半沢直樹」ですね(笑)