感想亭備忘録 -32ページ目

感想亭備忘録

ドラマ、映画、小説について感想、解説、批評など。
願わくばたくさんの面白いコンテンツに出会えますように。

 

職場の猥雑な感じがいいですね。

俗物根性丸出しな中に見えるプライドと使命感。でもプライドや使命感に恋々としている甘ちゃんでは勤まりませんよ、というシビアなところ。

キレイなところからお説教することなんか許さない、泥にまみれたやつの語ることにしか説得力がない、そんな修羅場な日常。

まあ取材されるほうにとっちゃ嫌な奴らなんでしょうが、変に美化しないところがいいです。

 

物語的にも、人気予備校講師の不正疑惑スクープ成功!…を切れ者編集長が差し止め?と思いきや大学の新キャンパス認可にまつわる贈収賄問題というもう一つ大きいヤマへとどんでん返しで面白く見られました。

 

しかし山内圭哉さんいいですね。前回も書いたのですが、面白いです。彼の一言一言が笑いを誘います。間がいいというか強弱が面白いというか。さすが小劇場出身俳優です。

そういえば佐々木蔵之介さんも小劇場出身でしたね。惑星ピスタチオは生で見たことがあるんですが、僕が見たときにはもう彼は退団していました。残念。DVDでは見たんですが存在感がやっぱりすごいですね。

 

今回のテーマは「知らないほうがいいコトがある」でしょう。人気講師が吐いたセリフですが、それに絡めてケイトは「知らないほうがいいコトなんて私にはない。」と宣言します。父親のことを本格的に調べるぞ、ということでしょう。尾高(柄本佑)に向かっていったということは、彼がまだ何か隠していると感じているということかもしれません。

 

さて、ケイト(吉高由里子)は父親(小林薫)と今回冒頭で顔を合わせましたが、本当に顔を合わせただけでした。事件は毎回少しづつ明かされていくことになりそうです。どんな真相が待ち受けているのか楽しみです。

 

 

 

これはダメだ。

根本的に脚本家と感性が合わないのだと思います。

 

向井理さんがインタビューで「人って、衝撃的なことが身に起きると、硬直状態になると思うんです。わっと騒ぐのはまだ余裕がある状態なんじゃないか。」と仰っていて、それはそうなんだろうし、彼の演技はそれを基本に組み立てているんでしょう。

 

それはそうなんでしょうが、向井さんの演技をうんぬんする前に、大前提として脚本家の描く人間の感情の動きがおかしすぎるのです。

今回も、元妻(仲間由紀恵)が、誘拐犯たちと娘を解放してくれるように交渉に行くといって去った、その結果を待っている状態で、幼馴染に「お前本当に空手習ってたんだなぁ。勝てる気しねえよ」ウフフ・アハハといちゃついてるんです。

正気ですか?娘が解放されるかどうかもわからない、どころか元妻の命が危ないかもしれない、そういう悪い結果も充分考えられる状況で、上記の楽し気な会話を楽しんで、そのあと心配することが「娘が帰ってきたらどんな風に話していいのか」って…帰ってくるかどうかも判然としないのに?

 

もういろいろ突っ込むのもアレですが、贈賄した業者が乗り込んできて「10万円払ったのに!」てわめくとか…知的に問題のある人なんでしょうか?それをわめくことで、彼の受け持つ工事が早く終わるんでしょうか?むしろ悪化するだけでしょう。

そもそも会社の正面玄関前で賄賂を渡すというおかしなことをする時点で狂気の世界に住んでいる人なんでしょうが、案の定それを見られて脅されてたりしましたし。

 

最後も、主人公が「秘密持ってます」って乗り込んで行くのはいいですが、娘の安全は確保してるんでしょうか。「それを渡さなければ娘を殺しますよ。」って言われたらどうするつもりなんだか。

恐らく元妻が誘拐犯でなんとか建設は秘密を金で買っただけってことなんでしょうが、そこまで見抜いて交渉に行ったようには見えませんし。そうであれば主人公はただただ頭の悪い男ってことになりますよ。

 

無茶苦茶です。

この脚本家は人間の感情がまったくわからない、というか危機的状況を描くだけの力量がないんだと思います。誰か撮影開始前にチェックしなかったんでしょうか。非常に残念です。

 

それなりに面白くなってきましたよ。

変なハイテンションのパンダにも慣れてきましたし。

 

双子の姉妹は過去になにがあったのか。

飼育員さんの父親はどういう関係が?

コアラ男はどう関わってくるのか。

色々謎が散りばめられていて真相を知りたくなります。

 

ただ、問題は毎回のエピソードがちゃちな事ですね。

ボルダリングの代表関係でそこまで大金が動きますかね?まあ大金でなくても転んじゃう人はいるとは思いますが。

それにしてもなんだか小悪党ばっかり相手にしているようで、あまり巨悪を懲らしめる、的な爽快感には欠けますね。

 

エピソードの作りこみを頑張ってくれれば、(もしくは一連のエピソードに何か隠された関連があれば)意外に面白いドラマに化けそうな気がします。

 

期待してるんです。

期待してるからこそのガッカリ感があるんです。

 

衣装に関してはやっぱり全くダメですね。

鮮やかな色を使いすぎだ、という批判に対してはNHKが「時代考証的に間違いではない」と回答していましたが、全部クリーニングしたてでアイロンが当たっているというか、着ている人に全く馴染んでいない感じがするのも時代考証的に正しいんでしょうか。

衣装に関してもう一つ。

雑兵たちが全員鎧の下に同じ着物を着ているのは手抜きですよね。鎧兜も槍も刀も自前が当たり前の時代に全員そろいの茶色の着物を着ているなんてありえないでしょう。装備はバラバラになるのが普通なんです。

 

その上、旗指物が織田方なら織田の家紋だけ、斎藤方なら斎藤の家紋だけって…そのほうがキレイで素敵とでも思ったんでしょうか。戦国時代の合戦場をファッションショーかなにかと勘違いしているとしか思えません。

 

そしてその合戦。4,000vs20,000でどのような合戦が行われたのか全く理解できないというか描写するつもりがないのはどういうことでしょう。いくら休んでいたとはいえ、稲葉山という山城から出撃した敵軍が本陣の目の前までくるまで全く気付かないというのはどういう展開だと考えて撮影したのでしょう。

 

全体的にフワフワしすぎで、キレイでしょ素敵でしょが先行して、命のやり取りをしている真剣さがありません。出演者のトラブルで大変だったんでしょうがもっとちゃんと作ってください。非常に残念です。

 

今まで標準語を話していたのに突然関西弁しか話せなくなった男。

自分が死んでいると主張する男。

数ある医療ドラマの中で、症例の興味深さはこのドラマが一歩抜きんでています。なぜそうなったのか。どうすれば治癒するのか。病そのものへの興味だけでも見続けたくなります。

 

物語の方は、深山(天海祐希)、黒岩(椎名桔平)、西郡(永山絢斗)それぞれが問題を抱えたままで、嵐の前の静けさといったところです。今後毎回のエピソードと絡めてどのように描いていくのか、期待しています。

意図してそうしているのでしょうが、深山と黒岩のキャラクターがほぼ性別が違うだけで同じなんですよね。ほぼ相似形の二人をどう描いていくのか、期待と心配が半分半分ってところです。

 

ひとつ気になるのが小机(広瀬アリス)の描き方を完全に失敗している、ということです。邪魔なんです。現状でいえば彼女の部分を飛ばしてくれたほうがスッキリ仕上がります。コメディリリーフとしての役割を担わせているのでしょうが、あまり笑えませんしどうでもいいとしかいいようがありません。コメディリリーフ本来の役割は緊張の緩和ですが、それが必要なほど本編自体緊張状態にないので冗長な上に声が大きいので不快しか感じません。

 

例えば同じ脚本家のコードブルーでいえば浅利陽介さん演じる藤川がコメディリリーフとしての役割を担っていましたが、彼の場合、自分の力量に悩み、戦力外通告すら受け、それでもめげずにひたすら努力しているという基盤があって、その上でコミカルな事をするので笑えるのです。

 

小机の場合最初からずーっと不真面目で、仕事に対する真摯さもうかがえず、飲み屋のマスターに恋したといっては勉強をいいかげんに放り出したり、飲みつぶれて上司に運んでもらいながら「上司だから当たり前」などとうそぶいたり、基本的に嫌な奴としての描写しかありません。もちろん広瀬アリスさんのせいではありません。彼女は精一杯演じています。そしてだからこそ小机の嫌な奴っぷりが余計に浮き彫りにされているのです。広瀬さんのためにも早急に小机のキャラクターの軌道修正をしてほしいと切に願います。

 

あ、それと小机が恋するマスターのいるクラブだかバーだかの「カサブランカ」。なんであんないつも閑散としてるんでしょう。閉店後なの?ってぐらい人いないし、画的に寂しすぎませんか?もっとギュウギュウに人がいてもいい気がするんですが。