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感想亭備忘録

ドラマ、映画、小説について感想、解説、批評など。
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派手なアクションで魅せた第1回とは対照的に、第2回は関係者全員の心情に迫るウエットな物語でした。

 

主人公の志摩(星野源)と伊吹(綾野剛)、だれも信じない男と自分を信じる男の対比は第2話で一層引き立ってきました。祖s手今回のお話では、容疑者と人質が、親に謝ってほしかった息子と息子に謝りたかった親という対比を見せていました。この二つの対比が絡まり合って物語を紡ぎます。

 

今回は信じる男と信じない男がそれぞれの立場で事件に向き合うことで解決が導かれましたが、今後立場の違いで決定的な対立が訪れたりするのでしょうか。徐々に明らかにされる志摩の過去も不穏で背景的にも緊張感が漂います。

 

物語的な面白さに加えて、登場人物たちの掛け合いが面白いですね。時々伊吹のセリフが鼻につかないこともないですが(笑)それもご愛嬌。

意外に桔梗(麻生久美子)が絡んだやり取りが面白いのが印象的でした。

Bパート的に裏付け捜査にあたる陣馬(橋本じゅん)と九重(岡田健史)の組み合わせも、野心満々の若者を経験豊富なベテランがいなす感じがいい味を出しています。

 

1話、2話でテイストの違う物語を見せてくれたこのドラマ、こうなってくると毎回違う色を見せてくれることを期待してしまいます。いろんな事件の初動捜査を担当する機動捜査隊というのはそういう見せ方をするのに最適とも言えますね。さて、次回はどんなお話になるんでしょう。期待が膨らみます。

 

でもメロンパン310円は高すぎないですかね…。

 

予告編を見たときは正直、綾野剛さんのテンションが高すぎてちょっと引いてしまっていました(笑)

しかしながらとんでもない。物語もキャラクターも演出もどれをとっても非の打ちどころがありませんでした。満を持して始まった新ドラマ、まずは最高の滑り出しじゃないでしょうか。

 

訳ありの優秀な元捜査一課刑事と自由奔放でとんでもなくすぐれた感覚の持ち主である新米の組み合わせのバディもの。

片方が無茶で無鉄砲で、もう片方がそれを止めようとしながら引きずられて手助けする、というのがある意味パターンであり、このドラマでは無鉄砲な方が綾野剛さん演じる伊吹藍、常識派が星野源さん演じる志摩一未、ではあるのですが志摩もいざという時にはトンデモナイ行動に出るというのが描かれており、素直にパターンにはまるわけではないようです。志摩には何か重い過去がありそうで、そこにも興味を惹かれます。

 

主人公二人の関係だけでなく、もう一組のバディである先輩の陣馬(橋本じゅん)と良家出身のキャリア・九重(岡田健史)のある意味対極の組み合わせも面白そうです。他にも上司である桔梗(麻生久美子)と志摩、桔梗とその上司の豆治(生瀬勝久)など絡む人々の関係性が全部魅力的です。

 

脚本は野木亜紀子さん。当代一流の作家さんですね。「獣になれない~」は個人的に今一つだったんですが、こういう短い時間にいろんなことが起こる目まぐるしいお話は彼女の得意とするところじゃないでしょうか。原作モノの時にはその作品のエッセンス中のエッセンスを絞り出して、「どうだ!」とばかりに視聴者の前にどーんと見せてくるのが上手い脚本家さんですが、オリジナル作品でその手腕がどこまで発揮されるのか期待しています。

 

第一回は無駄なセリフやシーンが一つもない中身の詰まった1時間でした。登場人物がどんな人間なのかを行動でどんどん浮き彫りにしつつ、派手なカーアクションも含めてハイテンポで展開させて最後はおばあちゃんのはなしでほっこりホロっとさせる、上手いとしかいいようがないです。

 

王道でありステレオタイプな物語を踏襲しているようでどこか一筋縄ではいかない予感をさせるこのドラマ。周りが何と言おうが自分を信じる男と、自分を含めてだれ一人信じることができない男の組み合わせがどんな物語を生み出すのか、期待せざるをえません。

 

阿部サダヲさんに松たか子さん。

お二人の掛け合いを思う存分楽しませてもらいました。

間といい表情といい仕草といい、なにもかも絶妙です。主演のお二人は実力はあらゆるところで証明済みなので手堅いといえば手堅いのですが、だからと言ってマンネリだったりどこかで見たような、だったりという事はなく、なんだか新鮮な気持ちで見られました。

 

手堅い演技とはうらはらに冒頭モノローグ多用でちょっと尖がった演出なのかな、と思ったら状況説明が終わったら大人しくなりましたね(笑)

で、脚本は坂本裕二さん。

なんでしょう、彼の書く結論の出ない不毛な掛け合いは天下一品ですね(笑)

そして坂本さんの2017年の作品「カルテット」(あ、これも松たか子さん出てますね)に通じる、何も解決せず何も進展せず何の変化もない、この先永遠に繰り返すかのような物語の構造。主人公二人の関係も、それぞれの恋人との関係も、主人公たちの抱える業(すぐ殺したくなる女とそれを引き留める男)も一切変化していない、なのにドラマとして成立している、これは何だかわからないけど凄い…ような気がします(笑)

 

検事と弁護士という主人公の設定から、法廷劇的な丁々発止なやり取りがあるのかな…なんていう凡人の予想なんぞズバッと切り捨て、ついでに事件につきものの謎なんかも「不要!」とばかりにうっちゃってフォーカスを主人公二人にギューッと絞ったドラマ作りは他に例を見ない興味深さがありました。

 

何も変わらない関係、終わらない夏休み的な(ある意味ティーンによくハマる題材の)お話を40歳というキャラクターにやらせるところがぶっ飛んでますね。彼らのその後を見たい気もしますが、閉じた時空の中で延々とあの関係を続けてほしいような気もします。

 

なんだか久しぶりに日本のドラマをじっくり見ました。そろそろコロナで延期していたドラマも始まるようです。何を見たいと思っていたのか記憶は定かではありませんが(笑)興味を持ったタイトルについてはまた感想を書いていきたいと思います。

 

 

今回、光秀に関して言いたいことは

何しに行った?

ただそれだけ。

いやまあ、実際懸命に駆けつけようとして間に合わない事もあるでしょう。でもここフィクションですよね。物語的に何か意味のある行動として描いたんじゃないんですかね。ただ水汲むためだけに行かせる意味ありましたか?

控えめに言って「間抜け」でしかないです。

 

そんな物見遊山してる暇があるのなら、朝倉の客将として加賀一向一揆相手に鉄砲隊を実践指揮し経験を積む、とかそんな武将としての実力の描写をしたほうがいいと思うんですが。今のところ有力武将やら将軍やらの周りをうろうろしておべっか使ってるだけの無能ものでしかないんですが、果たしてこれが主人公なんでしょうか。

こんな無駄な与太話をつづけるぐらいなら、織田家に加入した後からやってもよかったと思います。

 

帰蝶の描き方にも違和感があります。実家の斎藤家に陰謀を仕掛ける(あまりにもしょぼかったとはいえ)ぐらいの豪胆な女傑なのかと思えば信長に子がいることに動揺し、勝ち目の薄い戦に夫が出陣すればうろたえて、旧知とは言え一介の浪人に過ぎない光秀に居場所を漏らすなどという情報漏洩をする………女傑どころか腰抜けです。妙林尼の爪の垢でも煎じて飲ませたいところ。

個人的には愛だの恋だのから離れて信長の国造り、政治軍事に共感しともに進む戦友的な関係になるのかと思っていました。ですがこの物語では信長の母の役回りだそうです。まあ、信長をマザコンっぽく描いていた節はあるので元からそういうつもりだったのでしょう。

この脚本は、戦国時代を家族、恋人、夫婦、親子などのウエットでミクロな関係だけで描こうとしているようで。

正直言って気持ち悪いです。今からでも脚本家変えてくれませんかね。

 

ああ、信長も。褒めてほしいってなんなんですか?褒められるということは褒めてくれる相手より自分が下位の存在であると認めることなわけですが、うーん…ダメな脚本をこれ以上罵っても仕方ないのでやめときましょう。

 

家康の行動も意味不明でバカバカしいし、相変わらず合戦シーンは広い野原にパラパラと兵隊がいるだけだし、雨が降ってるわけでもなく混乱しているわけでもない今川義元本陣にいきなり切り込めた理由がわからないし、薬屋がどこに行こうがどうでもいいし、毛利新助をクローズアップするぐらいなら前田犬千代や佐久間大学なんかの方が100倍重要なはずだし、梁田正綱の演技は何だか変だし…だれか…だれかなんとかしてください(涙

 

第三夜で元夫(大泉洋)が言った「頼みたいこと」というのは、「ビデオ通話」。顔を見て話をすること、でした。

 

例によって例のごとく、爆笑と涙の会話なのですが、お互い最後の通話だとわかっているせいかどことなく諦めを伴ったもの悲しさも感じられます。

 

このままサラッと終わってもそれはそれでよかったのでしょうが、最後の最後に大逆転で奇跡の偶然が起こります。

新型コロナウイルスでみんな大変なこの時期、サラッと物悲しく終わるよりは、甘々の大ハッピーエンドで未来に希望を持てる終わり方が、少々暑苦しくてもいいのかも知れませんね。

 

いい大人の、いやいい大人だからこその初々しい恋のお話、堪能させていただきました。何が起こるわけでもない会話のみのシチュエーションドラマでここまで楽しませていただいてとても満足です。

 

たまにはこんなおとぎ話もいい、そんな風に思える素敵な恋物語でした。youtubeでまだまだ公開中です。時間のある方は是非ご覧になってください。あー、でも一気に見るよりは4日に分けてみるほうがなんだかリアリティーがあっていいかもしれませんよ。