
このドラマはドラマとして何を見せたいのだろう。
それが気になっていました。
原作を読んでいる人間にとってもストレスを感じることなく映し出されるストーリーはやはり衝撃的で、素晴らしい仕事をしていると思います。ただ、じゃあドラマとして何を見せようとして制作側が作っているのか。ただただ見事なまでの再現だけを目指したのか。もちろんそれはそれで価値あることなのですが何か他にもあるような気がして、考えてみました。
躍動感の塊と言っても過言ではない演技力の持ち主の菅田将暉さんを起用している以上、整をどう描こうとしているのかが見どころなんだろうか。
いや、菅田将暉というアクの強い俳優を使っている割にはニュートラルというか淡々とした演技で、ウケのお芝居が多いような。もちろん原作の整が巻き込まれ型というか巻き込まれたがり型な主人公ということもあるのですが、それにしても彼を起用したならもっとやりすぎたくなるのが人情なような…。
ってところで思いつきました。…遠藤憲一、柄本佑、小日向文世、岡山天音…嫌になるほどの演技巧者集めてますよね。今後締めで出てくるはずの永山瑛太さんはまだ置いておくとして、名前を上げた方々のド迫力の怪演の数々がこのドラマの特徴なんじゃないでしょうか。ある意味、菅田将暉さんとゲストの演技勝負とも言えると思います。ただ、菅田さんの側は徹底的に抑えた演技で相対する演技者から何かを引きずり出すことに専念しています。
整の寸鉄人を刺すというべき一言は極端に平静に呟くように放たれます。それが対峙するゲスト陣の演じる人物たちの激しい情動を際立たせているのです。そういう意味では原作よりもより犯人(秘密を抱える側)に焦点を合わせているようにも思えます。
結論として、「究極に情動のフラットな整」と「抑えきれない何かによって犯罪を犯すに至った犯人」という両極端な存在の対峙を、「菅田将暉」と「ゲスト俳優」の演技のぶつかり合いによって生み出される緊迫感の中で見せていくのがこのドラマの、原作にはないドラマとしての見どころなんだろうと思います。
次回は鈴木浩介・佐々木蔵之介・田口浩正・渋谷謙人とまたまた一癖も二癖も三癖もありそうな俳優さんたちが勢揃いですw期待しかありません!
あ、それと伊藤沙莉さん演じる風呂光の恋愛ドラマパートは、あれは何なのでしょうか。月9の業病なのでしょうかw
気になる異性と他の人との密会の目撃、すれ違う二人、渡せないプレゼント…月9で100億回ほどやった既視感のあるエピソードばっかりぶっこんできますね。真面目に恋愛を描くにしてはあまりにも質が低すぎるのでなにか仕掛けてるのかなあとも思ったりもします。さて真相はいかに。