東京都美術館に行ってきた。

 

 

暑いので、開館と同時に入った。

 

キリコは、朝日新聞1985年7月14日の日曜版「世界名画の旅」で知った。

 

 

こちらがその新聞記事の切り抜きである。

『街角の神秘と憂うつ』というこの絵に魅了された。

 

そして、この「世界名画の旅」は書籍化しており、このキリコを紹介した回が掲載されている巻を持っている。

 

 

キリコの描く、何だか寂し気な、怪しげな、ちょっと怖いような世界に惹かれるのだ。

 

昨年2023年5月に読んだ「視覚心理学が明かす名画の秘密」にもこの絵画が取り上げられていて、どうして「どこか変」な印象になるのかについて書かれていた。

 

ということで、大変楽しみにしていた「デ・キリコ」展である。

初期から晩年までの作品を網羅した、日本では10年ぶりの大規模なキリコの展覧会ということで、私の知らない作風のものもあり、大変見ごたえがあった。満足。

 

本展覧会は全作品撮影不可であったが、写真撮影用の複製が飾れらたコーナーがあった。

 

 

とても気になった作品ばかりが選ばれていた。

特に…

 

 

下、『オデュッセウスの帰還』 1968年 油彩・カンヴァス ジョルジョ・エ・イーザ・デ・キリコ財団

 これはキリコが1978年に亡くなるまでの10年余りの時期に取り組んだ「新形而上絵画」と呼ばれるもの。

 『オデュッセウスの帰還』に描かれた左側の壁にかかっている額の中の絵は、上の『バラ色の塔のあるイタリア広場』ではないか?

 

 

『バラ色の塔のあるイタリア広場』 1934年頃 油彩・カンヴァス
トレント・エ・ロヴェレート近現代美術館(L.F.コレクションより長期貸与)

 柱廊、塔、像、影が描かれている。この影がとても気になる。

 

この他、気になった作品をメモ。

 

『サラミのある静物』 1919年 油彩・カンヴァス トリノ市立近代美術館

 テーブルの上にサラミが数片乗せられたお皿、テーブルナイフなどが描かれている。影も描かれており、その影が何の影か分からない。

 

『形而上のコンポジション』 1916年 油彩・カンヴァス

ジャン・エンツォ・スペローネ・コレクション

 細長いクッキーが3本、包み紙に包まれているクッキー?3本描かれている。

 解説パネルによると、第一次世界大戦により召集を受け、フェッラーラに配属になり、その地のお店のショーウィンドウに魅せられて、室内画を制作していったそうだ。

 お店にあったビスケットにも気に入ったようで、ビスケットが描かれた作品もいくつか展示されていた。これはそのうちの1枚。

 

『城への帰還』 1969年 油彩・カンヴァス ジョルジョ・エ・イーザ・デ・キリコ財団(ローマ)
 馬に乗った騎士の姿がジグザグになった影で描かれている。右上に三日月が描かれていた。

 

 

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「みはし」で一息ついた。

 

 

2022年の東京藝術大学大学美術館「日本美術をひも解く」展の後に「みはし」を訪れた際、私は「フルーツあんみつ」にしたが、周りの方々が「お赤飯」をオーダーしていらして、とても気になっていたのだ。

 

 

これは美味しかった。いや、もう、びっくりした。

ただ、もう、これだけでお腹いっぱいになると思う。

私は同行者と半分こした。

 

先日、「みはし」の「豆かん」を食べて、赤えんどう豆が私好みだったので、「みつ豆」も。

 

 

同行者と半分こしたのだが、これは美味しい!赤えんどう豆と寒天のバランス、求肥も美味しい!同行者も絶賛。

 

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「うさぎやCAFE」にも行った。

 

 

どら焼きで有名な「うさぎや」のカフェである。

 

「うさ餡みつ」

 

 

蜂蜜と粒あん、赤えんどう豆を寒天にからめて食べる。

餡は「うさぎや」の餡なので、あんみつにしても、やっぱり美味しい。

 

「うさどらフレンチ焼き」

 

 

これは、どら焼きをフレンチトーストにしたものだそうで、もうバターの香りがたまらない感じだった。

同行者がオーダーしたもので、少し味見させてもらった。

バターとどら焼きが合うことは「THE WAGASHI」で学習済み。美味しかった。

 

そして、「うさぎや」へ。

 

 

お土産用のどら焼きを買って…

 

 

その場で食べるのが美味しいよねーと、半分こして味わった。

もう、ふわふわの美味しさ。

 

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夕方、仕事で上京した姉が我が家に泊まりに来たので…

 

 

「うさぎや」で求めた「どら焼き」を。

 

 

なかなか良い反応だった。

 

私は、季節のお菓子「松風」を。

 

 

ふわふわ~ともっちもち~。美味しい~。

表示の「原材料名」を見ると、小麦粉、砂糖、卵白、小豆、新引粉。

なるほど。