読了。

ある書評で本書を知り、読みたいと思った。

兄の終い」、「本を読んだら散歩に行こう」の著者でもある翻訳家の村井理子氏のエッセイである。

 

実母と義母  (著)村井理子

 

癌で亡くなった実母と認知症進行中の義母についての思い出が綴られている。

 

村井氏の義母のエピソードが何とも凄まじい。

馬力があるというか何というか。

 

この義母は元気なころは茶道教室を開いてたくさんお弟子さんがいたそうだ。

夫の実家に行くと村井氏の着物をあつらえるべく呉服屋さんを(村井氏には言わず)呼んでいたり、義母の茶道教室の後を継げと迫られたり、また、義母が村井氏に求める「嫁」像が村井氏とかけ離れており…そんな義母に対して、横をすぅ~とすり抜けるように村井氏が対処したりなど、いやあ、村井氏もなかなかやるのう、と思ったり、しかし、大変。

 

そして、現在は認知症として、これもやっぱり大変そうだが村井氏は丁寧に対応していらっしゃる。素晴らしい…。

 

一方、すでに亡くなっている実母とのお話も…「兄の終い」でも少し書かれていたが、実母と兄は共依存関係のようだったらしく、これもまた大変だったよう。

 

夫の両親の世話をしている現在、喫茶店を経営して働き通しだった実母に対して、(疎遠気味になっていたため)世話をすることなく見送ることになったことへの後悔がにじみ出ているところもあり、読んでいて胸が締め付けられるようになったところもあった。

 

重たいテーマでありながら、読み進められたのは、村井氏の文章にユーモアが感じられたり、表現に「中立」を感じたからだろう。そして、やっぱり文章がとても読みやすいからだろう。

 

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いろいろ美味しいものも食べている。

 

富山市の「月世界本舗」「月世界」

 

 

有名なお菓子で、食べたいと思っていた。

 

 

材料はシンプルに砂糖、卵、寒天のみ。

砂糖は和三盆と白双糖だそう。

 

 

パッケージの説明を読むと、口の中で溶けていく感じを味わうのが「王道」だろうと思うが、サックリとした歯ごたえも良い感じで、ついつい噛んでしまう。

じっと溶けるのを待つか、サクサク噛むか…悩ましい。

 

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三越日本橋本店で催されていた「あんこ博覧会」で求めたもの、こちらで最後かも。

 

「御菓子司 庵月」 「白小豆栗蒸し羊羹」

 

 

これが食べたかった。店頭で見つけたときは、もう歓喜!

 

 

白小豆を使った蒸し羊羹。

 

 

栗もごろごろ入っている。

まろやかな感じ。

 

そして、「おまけ」に頂いたこれ。

 

 

羊羹の切れ端を集めたものとおっしゃっていたような。

 

 

形がそんな感じ。

 

 

ふむふむ。層になっているのが分かる。

 

 

これがまた、何とも美味しかった。

 

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新潟県からのおみやげ。

 

「翁屋」「うたたね」

 

 

「翁屋」といえば「翁もなか」。

店舗には行ったことがないが「翁もなか」は何度も食べたことがある。

私にとって、「翁屋」=「翁もなか」なのである。

 

 

こんなオシャレな洋菓子っぽいものを出していらっしゃるとは!

生サブレの間に様々な味のソースが挟んであって、美味しい。

この柔らかさも私好みである。

 

そして、同じく「翁屋」「飯豊山サブレー」

 

 

このサブレは「飯豊山」の形をしているとのこと。

確かに山形、平たい三角形の形をしていた。少し歯ごたえのある感じだが薄いので食べやすい。