最新の記事一覧 月別記事一覧 テーマ別記事一覧『静かな暗い波の上に星々は眠る』とかが、パスポート・サイズのノートに一行ずつ丁寧に記してあった画家高間筆子、享年二十一歳もしかするとぼく達は、気付かないままに、同じ迷路に陥っているのかも知れない水口イチ子の週末 —— 統計局へ続く道(戸山公園)トマト・ジュース色のスカートがとてもよく似合った「さっき食事してたときにかけてたレコードもおじいさんの?」とイチ子さんだから、ポルペッティーネも負けずと大きくなるイチ子さんは、今もその頃と同じ目で笑う混線中 —— 風と波のノイズ —— いや 音楽かもしれない求められても積極的に意見を言うのは止めようと心に決めた日ワニナシは鰐梨と書く —— 体裁が見るからに鰐の鱗板のようだからだろう水口イチ子の週末 —— 湘南海岸 茅ヶ崎ブーゲンビリアが咲く島の入江の奥に好きな歌を聴いて過ごす水口イチ子の朝春が来ると黄色い小さな花をたわわに咲かせ、後にブルーベリーに似た実を付ける季節の折り目を過ぎようという頃、娘のブーツが、街角の午后のショーウインドに写っている台湾ギャングは、普段は五千円アル、今日は四千円でいいと言うこの頃は、喧嘩すらしなくなった特集された本人、関わった編集者、執筆者、そして読者もまた等しく酔狂な人達のようだ『もののあわれ』という日本的なひとつ上の『美』の感覚世界<< 前ページ次ページ >>