『もののあわれ』という日本的なひとつ上の『美』の感覚世界 | きみの靴の中の砂

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ユベール・ロベール(Hubert Robert  1733-1808)

 

 

 

 

 西洋には『廃墟画』という分野が確立されていて人気がある。西洋人は、そこにある『美』を感じとるようだが、一方、日本では好事家を除き、薄気味悪さが目立つのか、なかなか評価されにくいのが現状。これは日本民族の体質的・特質的な観念で、日本人は、亡び・滅亡の中に『美』を見出す才能に薄いかも知れない。これは教育・しつけからくるのとは異なり、ゆえに後天的な問題ではない。ただ、例外として散る桜花と切腹には『美』らしきものを感じるかもしれないが、それでもそれらを西洋的な『美』の観点から同等に判断しているのではなく、『もののあわれ』という日本的なひとつ上の『美』の感覚世界に止揚した後のお話のようだ。