エリザベス女王国葬出席の際

天皇皇后両陛下がご宿泊になった

ロンドンのホテルが

「クラリッジズ」



ロンドン屈指の格式ある高級ホテル。

1889年創業以来、世界各国の王侯貴族、

エリザベス女王、国家元首、世界中の

セレブリティが常客リストに名を連ねる

ことから

「バッキンガム宮殿別館」

とも呼ばれる。


上皇皇后両陛下もエリザベス女王の

ダイアモンドジュビリー公式訪問時に

クラリッジズに宿泊された。


日本でも戦前から吉田茂首相や白洲次郎も

宿泊していて、白洲次郎が

「若いカップルが泥だらかのブガッティや

ベントレーの幌をあげて、クラリッジズや

サヴォイに乗りつける。それが本当の

お洒落なというものだ」

と言ったほど。


これだけの歴史があり、数々の要人が宿泊

しているこそ様々なストーリーがある。


その一つが「プリンス・アレクサンダー・

スイート」


第二次世界大戦中、ユーゴスラビアの

国王女王両陛下長期滞在している中、

女王陛下がアレクサンダー皇太子を出産。


その当時の英首相チャーチルが

皇太子がユーゴスラビアの土地で

生まれることができなかったのを不憫に思い、

その日1日クラリッジズのそのスイートが

ユーゴスラビア領になったという

とんでもない話がある。


そんな歴史あるホテルがいつも

天皇皇后両陛下の宿泊先。


天皇皇后両陛下がご宿泊になるお部屋は

ロイヤルスイート。

ペントハウスを除けば、このホテルで1番の

スイートである。


クラリッジズが要人や王族に好まれる理由は

フロアごとに全室繋げられることにある。

各客室にはエントランスエリアに

コネクティングドアがある。

そのドアを開ければ廊下に出なくても

内側のドアで各部屋にアクセスでき、

執事、セキュリティー、お給仕さんが

外に出ずVIPのお世話ができる。



クラリッジズのファサード。

ニュースでもエントランスの前に

天皇皇后両陛下がご到着、ご出発になる

様子が写っていた。


普段は色々な国旗が掲げられているが

多分エリザベス女王の崩御もあり

全部ユニオンジャック。



メインエントランスを入るとそこは

煌びやかでエレガントなロビーが。


奥のエリアは

「ザ・フォイヤー&リーディング・ルーム」

と呼ばれ、有名なアフタヌーンティーだけでなく

朝食、ランチ、ディナーも提供されている。


クラリッジズでのランチ記事は⬇️



シャンデリアの下には

季節ごとに素晴らしい

フラワーアレンジメントが。


今回は秋らしいダイナミックな紅葉。



ロビーの大階段。

この階段を幾人ものVIPたちが登り降り

してきた。


右側にはエリザベス女王がクラリッジズを

訪れた時の写真が飾られている。


また、クラリッジズは随所にアールデコの

デザインが残されている為、

「アールデコの宝石」

とも呼ばれる。


この時代のインテリアはシンプルな

エレガントなのでデザインで好まれる方も

多いのではないでしょうか。



階段の絨毯もセンスがいい。


クリスマスには勿論エレベーターも

あるけどついつい階段を使いたくなる。


クラリッジズのフロントデスクの前の

エレベーターはロンドンで唯一

エレベーターボーイがいる。

昔ながらの手でドアを開け閉めするタイプ。



中二階のフロアからの様子。



ロンドンの老舗高級ホテルには

こういった階段も多い。


リッツ、コンノート、コリンシア、

ルネッサンスセントパンクラスといった

100年以上前に建てられたホテルには

圧巻の大階段があることが多い。


近年、クラリッジズは客室フロアの改装が

終了し、インテリアやバスルームが一新

された。


他の客室の記事は⬇️




クラリッジズ・テラス・スイート。


平均85平米で、その名の通りテラス付き。



家具が置いてあるところは絨毯で

その周りはフローリングというデザイン。


ニュートラルな優しいカラーで安らぐ。



各テラススイートには有名アーティストの

アートが飾られていて、この部屋は

ダミアンハーストの作品が。


よく見ると、「クラリッジズへ」と

ダミアンハーストの直筆のメッセージと

サインが。



こちらはベッドルーム。

ベッドボードにはアールデコ朝の形に

モダンなマテリアルを合わせた感じ。



テラスにはリビングからベッドルームから

両方アクセスできる。



この部屋からはメイフェア地区の家々や

屋根が見える。


高層階なので自然光が窓から入ってくるのも

嬉しい。



今回の改装の目玉はなんといっても

バスルーム。


昔はちょっと蛇口の水が完全に

閉まらなかったり、排水溝の水捌けが

悪かったり、ヨーロッパのホテルあるあるが

全くなくなった。


しかも前客室TOTOのウォシュレットを完備。



更に日本人に良いニュース。


ウォークインシャワーがバスタブの横にあって

バスタブざぶーんをしても大丈夫。笑


よくバスタブにお湯をためている時

眠ってしまい溢れさせて、

多額の修理代を請求されたなんて

聞くこともありますが、クラリッジズなら

それがないのでご安心を。笑


格式あるホテルがより快適に。


インスタにも写真アップしているので

遊びに来て下さい⬇️