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皮革用塗料の専門家Lizedのりうです
(猫より犬派です
りうの自己紹介はこちら→過去記事
今日はオイル3兄弟の続きについて書いていきます
前回の続きになるのでこっちもチェックしてくだされ→過去記事
前回の要点は
・リゼットオイルは3兄弟
・革にオイルを採用する理由は…
1)柔軟性 2)目止め効果シーリング 3)均染性 4)見た目 5)感触
1〜4はベースコート=下地に塗り込む事で得られる効果です
5は感触なのでトップコートですね
・アニマオイルとプラントオイルを混ぜてオリジナルのシーラーオイルが作れる
市販されている皮革用オイルは動物性がほとんどですね
オイルレザーやグローブレザーには動物性メインが良いと思いますが小物や靴などの磨き艶が好まれる場合には植物性も候補になると思います
アニマオイル+W(動物油+水)のご紹介ですっ
タンナーの仕上げ剤で桁違いに流通しているのはこのタイプです
単独の油は染色加脂の段階で多く採用されていますが仕上げ剤への転用は僅かです
動物油に水を入れただけでしょ?
そうですー
乳化エマルジョン化しています、マヨネーズみたいな原理です
動物油のデメリットである、塗った後に表面がカサカサになる、淡色の場合に濡れ色になり2トーンほど色が濃くなる、この2点を解消できます
とろみのある粘度の為、とても伸び易く良い加減で革の表面に残ります
そしてしっとりとした感触が残ります(ニベアのような感じですぅ
革の表面に残るプラントオイルとアニマオイル+Wは製品使用を重ねての磨き艶が出易いです
また革に必要な油分と水分を守る役目もします
プラントオイルは界面活性剤を含有していますので水と混ざります(水溶性にもなります
=アニマオイル+Wと混ぜ合わせて水溶性シーラーオイルが可能です
染色した後にオイルを入れる場合にも水溶性オイルをオススメします
やはり通常の油では染色した染料を動かしてしまう恐れがあります
(染めた時と色が変わる、落ちてしまうなど
水溶性オイルの場合はそのような現象がなりにくいです
下地クラストの状態で何が不足しているのか?
=何もしないで染めて黒ずんだり意図しないムラになっては革がかわいそう
染色した後に何を求めるのか?
=革らしくコーティングをしてあげてください、その選択肢にオイルがありますね
みんなこうしてるからこれ使えば良いのね。ではなく
この革には何をしたいのか?この革には何が不足しているのか?
という視点だとLizedオイル3兄弟のオリジナルシーラーオイルを活かせると思います
*これも3兄弟
アニマオイル=動物性の希釈するなら溶剤系
プラントオイル=植物性で水でも溶剤系でも希釈可能
アニマオイル+W=動物性水溶性エマルジョンで水に溶けます
浸透性=アニマ>プラント>アニマ+W
磨き艶=プラント≧アニマ+W>アニマ
やっちゃいけないことだけ気を付けて
やっていいことをアレンジすることで個性がある素敵な革になりますよ
つづく。
もったいぶって次回以降のネタにしたテーマφ( ̄ー ̄ )メモメモ
・REN COLORは水溶性に混ぜることが可能です
・顔料の中でも高耐久があります
・顔料を使いこなすには
・トップコートを追求します
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