ただいま、今年の2月からスタートさせるアフリカ縦断に向けて絶賛準備中。
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初めてこのブログをご覧になる方へ
浅草でひっそりと始めたゴミ拾い活動。
ゴミ拾いを続けていくと、どの場所にポイ捨てされやすいかというのが分かってきます。
よくあるのが、ゴミ箱がない自動販売機の横。
空き缶や、ペットボトルを捨てるのはまだ分かるんだけど、それ以外のゴミを捨てていくのが理解できない…
浅草公会堂の側に、毎日同じ場所に放置されてる空き缶。
しかも、毎回ドデカミンだから、こういうのって絶対同じ人がやってるんですよね。
敢えて片付けずに放置して、何十本と残されたドデカミンを見て、何かしら考えて欲しいとも思うんだけどさ。
どっちにしても、浅草公会堂の人が朝になったら、周辺を掃除してしまうから片付けられてしまうのよ…
この犯人が、ポイ捨てしている時間に待ち伏せして
「ちょっとアンタ!いつもここに捨てていってるでしょ!!」
言ってやりたくもなるけど、そんな労力を使うような事もしたくない。
だって、こういう人って病気だから治らないもん。
ポイ捨てが犯罪になって、罰金でも取られない限り無理でしょう。
雷門近くで、いつも人力車のお兄さん(車夫さん)達が客引きをしている場所にあるクーラーボックス。
いつも置いてあるから
「どこかの人力車の会社が、飲み物とか入れて使っているんだろうなぁ~」
と思って、触らずにいたんです。
そしたらとある日、仲良くなった車夫さんに
「これねー、ずっと前から置いてあるんですよ。どこかの会社のやつではないんです」
えっ?
じゃあ、これもゴミなの?
パンドラの箱を開けるような気分で、恐る恐る開けてみると…
飲みかけのドリンク、タッパーやジップロックに入った食べ物達。
コバエも飛んでおりました。
こんな所に捨てるなんて、なかなかやってくれるじゃないか( =^ω^)
とりあえず、中身を取り出してゴミを分別し、
クーラーボックスは不燃ゴミの日を待って、処分。
これを捨てた事で、車夫さん達には感謝され、
さらには、いつもこのクーラーボックス周辺ってゴミが捨てられやすかったんですけど、それも少なくなりました。
やっぱり『割れ窓理論(ブロークンウィンドウセオリー)』 って、間違ってないのを実感。
割れ窓理論とは...?
建物の窓が壊れているのを放置すると、誰も注意を払っていないという象徴になり、やがて他の窓もまもなくすべて壊される状況を誘発するというもの。
つまり、軽い違反や乱れを見逃していると、住民のモラルが低下し、環境の悪化や犯罪の多発に繋がるという考え方。
例えば、 窓ガラスの割られたクルマを街に一台放置しておくと、その近隣では急激に犯罪が増える といいます。
窓ガラスの割られた一台のクルマは人の心理にわずかな影響を与え、軽犯罪を誘発。
それはやがて地域の治安にも悪影響を及ぼしていくというわけです。
要は、ゴミが沢山落ちていてる所にはみんな平気で捨てていくけど、ゴミが全くない所だと、罪悪感が出て捨てにくくなるんです。
赤信号、みんなで渡れば怖くない的な感じ?(笑)
よく
「どこかの(浅草の)お店で働いてる人?」
「町内会での活動?」
「なにかの団体に所属しているの?」
と声をかけてもらうのですが、
「違うんですよ~近くに住んでるだけで、個人でやってます」
と答えると、さらに感謝されます。
そして近所に住んでると思われる方から、突然お菓子を貰ったり。
仲見世商店街のおばさまから、先日は節分のお豆をもらったり
本当に色々といただくんよねぇ。
ゴミ拾いを毎日していると、素敵な出会いや知識も増えていきます。
車夫さんや商店街の人と仲良くなって、浅草の色んなお話を聞かせてもらえたりするのですが、その中でも仲見世商店街での訓えというものがあるそうで
「仲見世商店街の人達は必ず、自分のお店の前を掃除しているんですよ。浅草寺には商売の神様いて、まず綺麗にして、そこで初めて(神様に)商売をする事を認められるんです」
と、コマチヘアーのオーナーさんが教えてくれました。
なるほど、だから仲見世商店街はいつも綺麗なんだな(基本的にゴミが少ないので、そんなに立ち寄らない)
とある日にはフランス人達から、
「あの、聞いてもいいですか?この活動は個人でやってらっしゃるんですか?」
と聞かれてビックリしていたら、なんと!
その人達は、翌日渋谷で開催される『スポGOMIワールドカップ』のフランス代表の選手だったのです。
この時に初めて『スポGOMI』の存在を知りました(-∀-`; )
制限時間内に、指定されたエリアでどれだけ沢山のゴミを拾えるかの競技なんですって。
「あなたの活動は素晴らしいものだから、頑張ってね」
と、ゴミ拾いのプロから嬉しい言葉をもらっちゃいました。
いやはや、こんなタイミングで出会うなんて凄いな。
道案内をするのもしょっちゅうでして、思い出深い出来事を1つお話しましょう。
そろそろ、ゴミ拾いを終えようと雷門まで来た時に
「すみません、このあたりで日本食を食べられるお店はありますか?」
と、日本人女性に声をかけられました。
え、沢山ありすぎるからどれを案内すればいいか困っていたら、
「彼女達がお弁当を食べたいって言っていて、私このあたりが詳しくないから分からないし、英語も話せないから…」
と、近くにいた中国系シンガポール人の親子(母と娘)を紹介されます。
あぁ、この親子に聞かれて、分からないから私に聞いてきてくれたのね。
お弁当なら激安な所があるから、そこを教えようと思ったら
「テイクアウトは嫌なの。ライスを食べたい」
と娘さんが言い出します。
うーん、そうすると御膳みたいなやつにする?
それならば、デニーズとかでも食べられるから、そこを案内しようとしたら
「ファミレスじゃないとこがいい」
と言い始め、そうなると選択肢が狭まる(;´A`)
ライスがいいなら、天丼はどうだ?
と写真を見せて、納得してもらい、お店の前まで直接案内しました(口頭で説明すると、日本語でも難しいから)
いつも行列ができている『大黒屋』へ。
この場所を聞いてきた日本人女性、中国系シンガポール人親子とお友達だったようで、今日は東京観光で案内していたそうです(てっきりみんな初めましてかと思ってた)
でも、英語も話せないのにどうやって彼女らとやり取りを(・・?
とりあえず中国語が少しだけ話せて、それで何とかしていたんだって。
苦労してたようで、私が英語を話せるとわかった時は
「助かった!」
と思ったそうです。
お店まで案内したので、帰ろとしたら
「一緒に食べましょうよ!」
と誘われ、お財布持ってないし、このあと仕事だし(嘘ではない)断ったのですが、御馳走してくれるって言ってるし、シンガポール人親子も
「いこうよ!いこうよ!」
と言ってくれるので、ご一緒させてもらいました。
大黒屋なんて、もう何年ぶりだろう。
いいお値段なので、そんな気軽には来れないんですよ。
天丼を待ってる間に、シンガポール人親子と記念撮影。
明るい二人で、すごく楽しいの。
天丼も10分ちょっとで、やってきたー
4つも並ぶと圧巻ですな。
「天ぷらなのに、油っこくなくて美味しい♪」
と満足してもらえたので良かった。
しかし、出会いって面白い。
初めましての人達と、道案内して10分ぐらいしか話してないのに
こんなに楽しく御飯を食べにいってしまうなんて。
これもゴミ拾いが繋いでくれたご縁だよね。
食べ終わったあと、娘さんが
「ドンキホーテに行きたいの!」
と言い出して、浅草にもあるから連れていきました。
シンガポールにもドン・キホーテはあるけど、1フロアーで小さいんだって。
だから、日本に来たら何階建てになってるドン・キホーテで買い物したかったそう。
私は仕事時間も迫っていたので、ここでバイバイ。
連絡先も交換したので、また日本でもシンガポールでも会えたらいいなぁ。
ゴミ拾い、続けていると良いことだらけだ(*´ェ`*)