ここ最近、ずっとモヤモヤする事があったのですが、やっと考えがまとまりスッキリしました。
その気持をリアルタイムで綴りたかったので、今日は日本一周記事はお休みして、プライベート記事です。
ちょっと長い記事になりますが、よければお付き合いください。
日本一周の状況は、Instagramの方が更新が早いので、よければそちらもご覧あれ↓
先日、ゲストハウスで仲良くなった男性との会話です。
その彼は料理人で、有名どころのレストラン、高級ホテル、海外のレストランでも働いてきたプロ。
『人の為になりたい』という気持ちがとても強く、色んな土地を移動しながらフリーフードというものをやっているそう。
子供食堂とか、被災者や生活困窮者の為に無料で料理を提供するやつかな〜
と思ったら、制限は儲けず、誰でも食べに来れる場所にしたと。
「子ども食堂とかは誰かがやっているから、僕は違うものにしたかったんです。
儲けは考えてなくて、美味しいものを食べて、みんなが幸せになってくれればいいんです」
ほうほう。
その志は素晴らしいけど…資金は??
予想通り、しばらくしたら資金は尽きてしまったと。
そのフリーフードは、色んな人が食べに来てくれていて(富裕層の人も)、彼の志に共感して
「クラウドファンディングをやったら支援するよ!」
そんな温かい言葉をよくもらったそう。
その言葉を信じて、いざクラファンをやったら…
誰も支援しない。
そして、だいたい週1回ペースでフリーフードをやっていたのですが、毎週のように食べに来た人もいたと(図々しいな)
さらには、
「こういう料理にしたほうがいい」
と、リクエストもし始めたと。
無料で食べてるにも関わらず。
みんな表面上では、良いことを言いながら、全く支援をしない。
そんな出来事の繰り返しで、彼も人間不振になってました。
うーーん。
支援されないのは、彼の人間性に問題ありだから??
とか一瞬考えもしましたが…話してる限り、問題があるように思えない。
やっぱり無料にしているのが、よくないんじゃないかな。
困っている人に無料で提供するのは、もちろん良い事。
でも、困ってもいない人に無料で提供するのは、やっぱり良くない。
無料ってさ、響きはいいけど、簡単に手に入っちゃうから有り難みがないんだよね。
たとえ100円でもいいから、払った方がその料理に価値がよりでると思うんだ。
無料で提供することで、甘えもでて、図々しくもなり平気で意見もしてくる人も出てくる。
例えば被災地に、物資の支援を続けていくのは大切な事だけれども、それに甘えて働かなくなる人がいるのも事実だから。
やっぱり自分で苦労して稼いだお金を使って、何かを買う。
そこで価値が初めて生まれるもの。
そんな気がする。
人の為になりたい気持ちはよーーくわかるよ。
私もボランティアはするからさ。
でも、資金つくりは必要。
ボランティア貧乏って言葉があるくらいだし。
宇宙に行った前澤さんくらい財産があるなら、好きなだけ無料提供をやってもいいと思う。
実際、一般人が支援ナシでやるのは無理だろうな。
その料理人の彼もゲストハウス住まいが、かれこれ8年で長いのですが、色んな人に会ってきたそう。
「ちょっと料理してよ〜とか言ってくる人、あれってなんなんですかね」
わかる!!
わかるよー!
マッサージでもあるもん。
私がセラピストやってると分かると
「え!じゃあ肩揉んでよ」
と言ってくる人が多いこと、多いこと。
ここで問題なのは、料理してもらうのも、マッサージしてもらうのも
無料でやってもらおうと普通に思ってる事。
じゃあ、そんな事を言ってきた貴方に聞きますが、
「貴方のやってる仕事を、無料で提供してくれますか?」
大概はしてくれないでしょう。
そんな彼が、こんなエピソードを話してくれました。
とあるゲストハウスに長期滞在していて、ずっと前から泊まっていた外国人が出ていく事になったと。
お別れパーティーをすることになり、同じく長期滞在している女の子が食材を沢山買ってきて、その彼に
「作って!」
と平気で言ってきたそう(当然タダでのつもりで
まず、その彼は出ていく外国人はほとんど関わりがない。
仲がいい人なら喜んで作るけど、大して知りもしない人の為になぜ無料で作らなければいけない?
食材を買ってきてくれた手前、作らないわけにもいかないので、渋々作ったそうですが、結構な人数分があるので2時間はかかったそう。
腹も立った彼は、その送別会には参加せず。
その後に、特に言われる事もなく、ずっとモヤモヤしてたそう。
料理人やマッサージ師や、美容師やら、いわゆる技術職って、
ササッとやってしまえるからか、無料でやってもらえると安易に考えられがち。
それって、その仕事に対しての冒涜にすぎない。
私達が、この技術を習得するのに、どれだけの時間とお金をかけてきたのか考えてみて下さい。
本当に失礼ですよ。
人の為になりたい、役に立ちたい、喜んで欲しいと思ってやっている仕事ですが、
やっぱり、こうして無料でやったあとって、なんか心がモヤッとするんです。
もちろん自分の家族や、彼氏、親友にするのは例外ですよ。
被災地にマッサージでボランティアで伺った時も。
そんな私のモヤモヤを代弁してくれるような、ブログ記事に出会いました。
髪を切りながら世界一周をしていた、美容師のJUNさんの話しです。
私が世界一周するキッカケを与えてくれたJUNさんも、同じ事を考えていたんですね。
さらに、世界を旅する鍼灸柔整師、タビリコさんも同じ事を言っていました。
そう、私も決してマッサージの代償として、お金を求めているワケじゃない。
食べ物でもいいし、その人の得意分野でお返ししてもらうでもいい。
その技術職に対してリスペクトが欲しいんです。
私の技術なんて、まだまだひよっこですが、それでも時間とお金をかけて培ってきたもの。
やっぱり無料で技術を提供するのは、今後もやめておこうという決意と、
同じく技術職の皆さんには、しっかり敬意を払っていこうと改めて思いました。
それがプロというものだ!
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