「最悪の事態を起こした日本だから、脱原発の政治決断を!」〜サンデーアクションNO.320 | 『つながる』ことからはじめよう!

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おそらく、多くの方が想像していたことだと思います。

■ 格納容器、最大530シーベルトの線量推定 福島2号機:朝日新聞デジタル
http://www.asahi.com/articles/ASK22636GK22ULBJ00V.html?ref=nmail

530シーベルトは、国際的な常識になっている1ミリシーベルトの53万倍ですよね。
自然に線量が下がるのに、一体どれくらいの時間が必要なのか、気が遠くなる高線量です。
大きな穴が空いているため、機材を投入して作業することも出来そうにないわけですし、人が入ることは不可能でしょう。
何百年も後の人々に、これらの処理をお願いすることになるのではないでしょうか。
こんな酷い状況になってしまうウラン燃料を、たくさんの人が被ばくのリスクを負いながら採掘して、原子力発電は成り立つ物です。
そもそもが間違っていたんだと明言出来ると思います。

昨日、『太陽の蓋』という劇映画を観ました。

■ 太陽の蓋
http://taiyounofuta.com/

2011年3月11日からの5日間、官邸内で何が起きていたのかを丁寧に描いた作品でした。
東電の幹部は真剣に社会的責任を果たそうとしていたのか、全くそうは思えません。
原子力の専門家と言われる御用学者の人たちも、企業の利益や自分の立場を守ることばかり優先していたのではないか、そう思えてなりません。
確かな根拠も無く原発のリスクを軽視した、政府や東電や専門家の責任は大変重いと思います。

上映の後、当時の首相だった菅直人さん、当時副官房長官だった福山哲郎さん、製作の橘さん、精華大学の細川先生のトークがあり、そのなかで管さんが話されたことで気になったことを幾つか上げておきます。

・IAEAはアクシデントレベルを5段階まで設定しているが、日本では過酷事故は起きないという安全神話が先行し、3段階までしか設定していなかった。
・元新潟県知事の泉田さんが設定した技術委員会の要求に応じ最近発表されたデータで、1号機は地震から3時間ほどでメルトダウンが始まったことが明らかになった。
・原発震災に対応できる専門的な組織が日本にはなく、「技術」と「避難」に関しての想定があまりにも甘い。

アクシデントレベルに関しては、現在は4段階まで設定しているそうですが、シビアアクシデントの5段階の設定は出来ていないそうです。
実際にシビアアクシデントを起こした日本で、何故その設定が遅れているのか、再稼働出来なくなるからではないでしょうか。

最悪の事態を想定する。
リスクを過小評価しない。

原発を持つ前に、そのことの議論を真剣にやってほしかった。
世界でも有数の地震多発地帯の日本。
危険な火山が数多くある国でもあります。

採掘から発電に到るまで、厳しい安全管理をしても被ばくや環境汚染を防ぐことの出来ない原子力発電より、輸入に頼ること無く、自給できる自然エネルギーの方が間違いなく良いことは明らかですよね。

世界では100%再エネを目指す企業が増えています。
どんなエネルギーを使い、どれくらい環境への負荷を減らしているかは、企業のステータスに関わるからです。

■ 100%再エネ企業が18社、日本の消費電力の1割に:スマートジャパン
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1701/23/news070.html

*RE100メンバーの企業が調達した再エネ量を日本の消費電力に置き換えると1割にあたるということ。これは、オランダの年間消費電力量だそうです。

RE100のメンバーになっている企業が、再エネ調達する理由は以下の4点だそうです。
・世界の電力コストの低減
・自社の経費節減
・持続可能性目標の達成
・企業価値の向上

RE100に参加している企業は、欧州50社、米国32社、アジア5社で、残念ながら日本企業はいません。
(RE100に参加していなくても再エネに取り組んでいる会社はあると思います。)

他にも再エネに取り組むニュースを。

■ Google、2017年に再生可能エネルギー100%達成へ:スマートジャパン
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1612/08/news041.html

2025年目標を大幅に下げて来ましたね、グーグルは。
再エネ購入量、世界一らしいです。
AppleやAmazonも購入量を拡大しているようですね。

現在日本では、川内原発と伊方原発が稼働しています。
伊方原発の地元では陸路避難は困難と言われていて、海路の避難を想定していますが、地震で津波が起きたら?と住民のみなさんの不安は拭えないまま再稼働しています。
また、高齢者や障害のある方の避難に関しては、日本中どこを探しても安全に避難出来る対策が出来ている所はないと思います。

自然災害は止められませんが、原発震災は止めることが出来ます。
決断するのは、政府、電力会社、私たち消費者です。

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