サンデーアクションを始めたのは2010年12月でした。
上関原発の建設予定地の田ノ浦湾の埋め立てが始まろうとしている時でした。
それから約10年。毎週一から学びながらの文章で、いま振り返ると恥ずかしいものも多いですが、時々いただく励ましのお言葉や、アクションをしましたよというお便りに支えていただき続けてきました。
気づいたら500回ということで、毎回受け取ってくださった皆さまには感謝しかありません。
心からお礼申し上げます。ありがとうございます。
この10年で世の中も、情報の伝え方も大きく変わりました。一人一人の声や行動が民主的な社会に影響を及ぼすということは変わらないと思っていますが、これまでの伝え方を振り返り、見直す時間を持ちたいと思うようになり、500回を機にサンデーアクションは終了といたします。
私自身が発信することをやめるわけではありませんし、ブログやSNSでの投稿は続けると思いますので、そちらで共有できる方は是非よろしくお願いいたします。
それでは、サンデーアクションNO.500、2020年8月9日号を送らせていただきます。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
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75年目の8月6日、広島県湯崎知事は核抑止論は虚構と語りました。
「なぜ、我々広島・長崎の核兵器廃絶に対する思いはこうも長い間裏切られ続けるのでしょうか。それは、核による抑止力を信じ、依存している人々と国々があるからです。しかしながら、絶対破壊の恐怖が敵攻撃を抑止するという核抑止論は、あくまでも人々が共同で信じている「考え」であって、すなわち「虚構」に過ぎません。万有引力の法則や原子の周期表といった宇宙の真理とは全く異なるものです。それどころか、今や多くの事実がその有効性を否定しています。
一方で、核兵器の破壊力は、アインシュタインの理論どおりまさに宇宙の真理であり、ひとたび爆発すればそのエネルギーから逃れられる存在は何一つありません。したがって、そこから逃れるためには、決して爆発しないよう、つまり、物理的に廃絶するしかないのです。
幸いなことに、核抑止は人間の作った虚構であるが故に、皆が信じなくなれば意味がなくなります。つまり、人間の手で変えることができるのです。」
https://digital.asahi.com/articles/ASN862V8QN85PITB01D.html?iref=pc_extlink
広島市松井市長は自国第一主義に拠ることなく、連帯して脅威に立ち向かうべきと語りました。
「日本政府には、核保有国と非核保有国の橋渡し役をしっかりと果たすためにも、核兵器禁止条約への署名・批准を求める被爆者の思いを誠実に受け止めて同条約の締約国になり、唯一の戦争被爆国として、世界中の人々が被爆地ヒロシマの心に共感し「連帯」するよう訴えていただきたい。また、平均年齢が83歳を超えた被爆者を始め、心身に悪影響を及ぼす放射線により生活面で様々な苦しみを抱える多くの人々の苦悩に寄り添い、その支援策を充実するとともに、「黒い雨降雨地域」の拡大に向けた政治判断を、改めて強く求めます。」
https://digital.asahi.com/articles/ASN862S5KN85PITB01F.html?iref=pc_extlink
核兵器禁止条約批准国は6日に43カ国となりました。
▽核兵器禁止条約、批准43に 保有国との溝深まる
https://news.yahoo.co.jp/articles/cd9acd6291aea67e96c75e3b7c631d75b59883b7
日本政府は「核兵器の廃絶を目指す」という立場です。つまり核兵器は必要ないと考えているということです。
しかし、現実に核兵器の脅威があるのだから安全保障として米国の「核の傘」が必要と言うのです。
それで「核兵器禁止条約」には反対の立場を表明しています。
本当に核兵器の廃絶を願うなら、自国の安全を核兵器に依存するということは相入れないことではないでしょうか?
相入れないことのように思えるのですが、この矛盾は国民の中にも広く浸透しているように見えます。
しかし、核兵器が禁止されれば、核兵器の脅威から解放されることになるのではないでしょうか?
日本のスタンスは矛盾なのか否かについてはいろいろな意見があり、なかなか難しいです。
参考までに
▽核兵器の廃絶を訴えること、核の傘に安全を頼ること――核兵器禁止条約を事例に考える
https://synodos.jp/society/22658
核保有国と非核保有国との間の溝が深まる中、日本政府は「橋渡し」に努めると言います。
その役目を本当に果たすなら、「核兵器禁止条約」に反対するのではなく、むしろオブザーバーとして参加するべきなのではないでしょうか。反対の立場で「橋渡し」はできるのでしょうか?
▽「首相は『橋渡し』と言うが何もしない」核兵器禁止条約署名せぬ政府に被爆者抗議
https://mainichi.jp/articles/20200809/k00/00m/040/127000c
「核兵器禁止条約」のこれまでについては以下の解説アーカイブスをご覧ください。
▽核兵器禁止条約と被爆国・日本
https://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/100/275347.html
ピースボートの川崎哲氏は「そもそも、日米同盟関係において核兵器は必要なのか。必要だというなら、いかなる時にか。はたしてアメリカが、日本を守るために核兵器を使用するなどということがありうるのか。またそれは、被爆国の私たちが望むことなのか。これらの問題を抜本的に議論する必要がある。」と話されています。
▽核兵器への世界の見方 反対の声多いが…各国世論調査を読み込んだ
https://mainichi.jp/articles/20200805/k00/00m/030/177000c?cx_fm=mailhiru&cx_ml=article&cx_mdate=20200806&pid=14606
安全保障を何に求めるのか?という問いに対しては、憲法が答えを出していると私は思うのです。
武力に頼らない外交努力によってしか、平和への歩みは進まないという意志があると思うのです。
核兵器を禁止することを核廃絶への大きな一歩にしたい。
それはヒバクシャとして生きてこられた人たちの心からの願いです。
日本政府が核廃絶へむけての確かな「橋渡し」役となるためには、まずは「反対」の立場を撤回するべきではないでしょうか。
唯一の戦争被爆国だからこそ出来る外交に取り組んでほしいと思います。
日本政府の「橋渡し役」に期待を込めて、メッセージを送りましょう。
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★サンデーアクションNO.500
「日本政府に核廃絶へ向けて真の橋渡し役となることを求めます!」
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▽首相官邸ホームページ>ご意見・ご感想
https://www.kantei.go.jp/jp/iken.html
▽あなたにできること:ヒバクシャ国際署名
https://hibakusha-appeal.net/join/
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お読みいただき、ありがとうございました。
ほんの少し、サンデーアクションに
時間を使っていただけたら、幸いです。
子どもたちの未来のために。
未来の子どもたちのために。
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• サンデーアクションは週に一度、日曜日に呼びかけています。
• 地球のため、子どもたちのため、私たちの未来のために、
今したらいいなと思うことを提案しています。
• 一人の声は小さいけれど、たくさんの声が集まったら、
きっといい変化をおこせると思います。
• サンデーアクションというネーミングですが、
特に締め切りは設けていません。
• 受け取った方が新たな発信元になっていただけたら、より幸いです。
• アクションに参加されたら、お知らせいただけるとうれしいです。
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発信元:「つながる」ことからはじめよう!
http://ameblo.jp/little-power/
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