このブログは、学童保育の利用1年目と2年目に保護者会の副会長を務め、『学童保育連絡協議会(以下、連協)』に関わった経験を基に書いています。
連協と関わりの深い保連についても書き始めました。

 

(はじめましての方は こちら

タイトルの頭に番号あるものは学童保育系の記事、無いものはそれ以外の日常ネタ、という風に区別しています。

 

当ブログにお越しくださり、誠にありがとうございますニコ

学童保育のテーマで書き始めたブログなのに、このところPTAの話題になりがちです。

すみませんアセアセ今回もPTAのお話です。

 

 

今回はこんなのいいんじゃない?と思うPTAを書いてみます。

 

なお、私はPTA執行部は未経験です。

私の意見の中には運営に関して無知な所があるかもしれませんが、生暖かい目で読んでいただけますと幸いです。

 

 

 

私はPTA活動そのものは悪いものではないと思ってます。

 

 

 

PTAブロガーのいさおさんのブログをまたまた紹介します下矢印

 

このブログでいさおさんはこうおっしゃってます。

 

一部の過激な人を除けば、保護者の多くは

「PTAのムダなことはやめたい」

「より子どものためになる活動にしていきたい」

「できることは協力したい」

って考えを持っていると思うんですよね。

 

 

私もそう思う1人。

子どもがお世話になってる学校なので、出来る事があれば協力したいと思ってます。

 

 

 

 

PTAで問題になってるのは、こういう運営。


自動加入

任意団体である事を伏せ、保護者の同意を得ずに自動的にPTAに全員PTAに入会させ、会費の引き落としをする。

 

役員の強制的な決め方

クジや他薦方式などにより、PTA活動が難しい人にも役員を強要したり、役員が決まるまで学校から帰さないなど。

大勢の前でできない理由を言わされる『役員免除して欲しい場合の儀式』。


個人情報の不適切な管理

個人情報を本人に無断で学校とPTAで共有。

 

非会員の子どもへの差別

非会員の子どもを登校班から外すといったような、特定の子だけPTAボランティアのサービス対象から外す差別。

前回書いたコサージュ問題もこれです。

 

活動の強要やムダ?な活動

「この日この時間に必ず集まってこれをしてください」というような、参加者は仕事の調整が必要な活動のやり方だったり、必要性の低い活動だったり。

 

↑子どもの数が多かった昭和の頃に、全員に何かしら割り振ろうとして無理矢理作られた活動もあるらしいです。

そういう目で見ると、教室のカーテン洗濯、トイレ掃除、学校行事の来賓対応、図書の整理とか、保護者がやる必要性を感じない活動があり、なるほどなと思います。 (参考→改革に取り組む小学校)


 

 

近年ではこれらの問題認識が広がり、任意加入である事をきちんと説明して、入退会届を整備するPTAが増えています。

 

古くから踏襲されているやり方は、違法となる可能性があります。

 

任意の団体である事の周知・入退会届けの整備・個人情報の適正な取り扱いしていない場合は要改善です。

 

 

例えば「PTAは必ず入らないといけない」とか、「退会できない」という嘘の説明はNGです。(詐欺罪に問われる可能性)

PTAは入退会の自由が認められる任意団体です。

 

役員決めの際、役員を免除して欲しい場合にクラスの保護者の前で出来ない理由を言う必要はありません。

クジや推薦で無理矢理役員を決めるとか、役員が決まるまでずっと保護者を帰らせないとか、ダメです。(強要罪、監禁罪の可能性)

(参考→PTA制度の6つの法的問題点とは)

 

 

個人情報の取り扱いについては以前こちら下矢印に書いているのでここでは割愛します。

 

 

非会員の子どもだけ差別する事は、学校教育法第137条に引っ掛かります。

 

そもそも会員の子・非会員の子を分けて考える必要がないです。

PTA会員=親・先生

PTAのサービス提供先=全ての生徒 (※会員の子どもではない)

という事を理解しましょう。

 

 

以上、PTAの法的な問題についてでした。

 

次、PTAのスリム化。

 

 

活動も会計もスリム化したい。

 

 

▼会計のスリム化を勝手に考えてみる。(うちのPTAのR4年度会計資料を参考にしています)


・お便りの印刷→印刷をやめて印刷機のリースを解約

PTA関係のお便り配付のため、印刷機リース代や用紙代が30万円

印刷スピードは超速いけど、このリース代高くない?10円コピー3万枚分…。

お便りはアプリで配布にしてペーパーレス化しましょ。

 

・PTA新聞→やめる

業者さんに頼んで上質そうな紙に印刷されています。郵送代含めて約20万円

学校新聞、学年新聞もあるし、学校のホームページもある。

この上さらにPTA新聞、要りますかね?

作り手がいるなら作ればいい。その場合は業者印刷じゃなくアプリ配信で。

 

・PTA専任事務員→無くす

業務のスリム化をすると、事務員さんがいなくても大丈夫になる→人件費30万円


・PTA会費からの記念品贈呈→やめる

入学の記念品や、卒業証書ホルダー、コサージュなど、15万円

費用がかかるものをPTA会費から買って子ども全員に配ると、「非会員の子は会費を払ってないのに貰えるのはズルい」って思う会員が少なからず出てきます。

思考回路はまぁ分からなくはないんですよ。なんですが…

そういう人にボランティアというものを理解してもらうよりは、あっさりPTA会費からの贈り物をやめてしまったらいいと思います。

コサージュ、在校生の手作りなんて素敵でいいと思いますよグッ

 

しかし、、、ちゃんと会計報告見るまで知らなかったんですが、卒業証書のホルダーってPTAが買ってたんですね。

卒業証書とセットで学校が用意するべきでは?卒業証書

もし予算がないのなら、卒アル代と一緒に卒業生の親に請求してもいいかと。

 

 

・ネックストラップ→簡易的なものにする

不審者が校内に入らないように保護者である目印としているのかなと思ってますが…これ、役に立っているのでしょうか?

うちは参観日や懇談など夫婦2人で参加する事が多く、世帯に1つ配布されるストラップは必ずどちらかが無しで校内に入るんですが、付けてなくても何も言われません。

一応あった方がよいのなら、使い捨てみたいなやつでいいと思います。

PTAに加入しない人がいる事を前提に考えたら、紐に「○○小学校PTA」という印字は不要

 

 

・市P→退会 

負担金(会費)が約11万円


 

 
以上、会計のスリム化合計金額は・・・
 

 

106万円!!

 

うちは400人ほどの学校なので、106万÷400人÷12ヵ月=220円
 
トータルの支出が106万円削減されるので、1人当たりの月額を220円お安くする事が可能のはず。
うちのPTA会費の月額は200円台。220円引くと月額数十円で済みますOK
これくらいなら、別に入ってもいいよってなりませんか?
 
それに繰越金が増え過ぎると、横領なんて事も起こり得ますし。
繰越金は貯め過ぎないようにした方がいい。
「何かあった時のために」とたくさん貯めたがる人もいますが。
「何があった時のためなのか」をある程度想定して、繰越のMAX金額も定めた方がいいと思うんですよね。
 
 

 

▼ここから活動のスリム化


・市P→退会

PTA協議会の会議、研修会などの出席の必要がなくなる。

市P、県P連、日P事業への動員要請がなくなる。

役員の仕事が減ります。

 

・ベルマーク→やめる

作業時間がかかるわりにコスパ悪し。

やめるPTA、協賛企業はどんどん増えているし、これからも多分増えるでしょう。

 

・通学路の見守り→やれる人でやる

見守りは、私は個人的にあった方がいいと思ってます。

子どもが被害に遭う悲惨なニュースを見ると、大人がそこに立っているだけで防げていると私は感じています。

ただ、保護者全員に強制的にやるのではなく出来る人が出来る時にやる。それでじゅうぶんかと。


私の場合、勤務は在宅と出社と両方なので、在宅ワークにすれば仕事に影響せず見守り当番が出来るので全然OKなんですOK

だけど、例えば小さいお子さんが複数いる家庭の場合。

天気がよければいいけど、雨や雪の中抱っこ紐で赤子を抱いて、更にもう1人の子どもを手をつないで当番に立つ姿を想像してみてください傘

つないだ手がスルッと離れて道路に出てしまうかもしれない。かと言って子どもだけ家に残すのも心配。

万が一の事があってはいけないですから、無理してやる必要なし。

※当番をどのように回すかは課題あり…

 

(ご近所のシルバーの方も、通学時間に子ども達を見守って下さっています。いつもありがとうございますキラキラ)

 

・PTA新聞→やめる

やめたら作らなくてよくなります。
参考までに、広報役員の経験者にどうやって新聞を作るのか聞いてみました。

テンプレートがあって、そこに撮った写真をはめ込み、文章を入れるのだそうです。

素人でも簡単に新聞が作れる仕組みになってます。


 

 

と、会計と活動のスリム化について書き並べてみました。


両方に書いた市P退会について、こちらのnoteに退会のメリットとデメリットがわかりやすく整理してあったのでリンク貼っておきます。

「結論を言えば退会して全く問題は有りません。」

だそうです。

 

このほか、資料保管&会議のWeb化も、わざわざ学校まで行かずに済んで楽になります。

(まぁ、PTAのIT化は詳しい人が役員になるでもしないと難しいのかな。)

 

 

改革をしたPTAでみかけるやり方が、クラス役員を廃止し、各活動のボランティアをアンケートで募集。

必要な人数が集まらなかった活動はその年は実施しない。

もちろん、お手伝いが難しい人は参加しなくても大丈夫。

 

これなら無理のない活動が出来ますねほっこり

自然と不要な活動が淘汰されていくでしょう。

あと、役員決めがないというのは嬉しい。

 

 

という事で「やってもいい」と思えるPTA活動まとめ

下矢印

 

・違法なやり方ゼロ
・役員や活動の強要ゼロ
・やれる人がやれる時に
・無理やムダのない活動
・PTA会費ほぼゼロ

 

 

 

変われないPTAの原因は、何も考えないで前例踏襲を続けている事だと思います。

うちのPTAのやり方はこれでいいんだろうかと考えてみたら、色々アイデアが出たりするんじゃないでしょうか。

 

 

 

また、こういう風にPTA改革を妨害するPTA会長がいる場合もあります…。

内容を簡単に言うと、ムダな業務のスリム化や改善提案をしていた副会長が、PTA会長のツルの一声で役員を降ろされました…。

 

他のブログでも、頑張って改善しようとしていた執行部役員さんが他の役員たちから嫌がらせをされてました。

こういう事は割とあるみたいです。

大人のいじめ、怖いですね驚き

 

このように、PTA改革はPTA会長や校長・教頭先生が障害になる事があります。

とはいえ、万が一訴訟になったら訴えられるのは会長や校長なので、法的問題の解消はしておいた方がいいと思いますよ。

 

 

以上、私の思うところをツラツラと書いてみました。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

 


以下は雑記です。

PTA改革の話ではありませんがもう少しお付き合いいただけると嬉しいですニコニコ

 

 

数年前に私が担当したベルマーク活動(その時の記事はこちら)、なくても困らないランキングの1位なんですって泣き笑い

下矢印

 

今でこそ、こんな不名誉なランキング1位になっているベルマーク活動(笑)ですが、昔は人気だったようです。

 

ベルマーク活動が始まった昭和の頃は、洗濯機や冷蔵庫といった家電が発達し、主婦である母親たちに時間の余裕が生まれた時代。

 

空いた時間に学校に集まり、他のお母さんたちとおしゃべりを楽しみつつ集計作業をし、それで学校や子どもたちに寄付する備品をゲット出来る。

目に見える成果もあり、やりがいがあったのだと思います。

という訳で、ベルマーク活動が専業主婦の母親たちに歓迎されたのでしょう。

 

 

5位に「卒業対策委員」(卒対)というのが入ってました。

うちの学校には無い活動なので、どんな事をするのかググってみたら、卒業記念品の準備、卒アル(費用を払う)、卒業祝賀会、卒業式(お花の手配とか)だそう。

そんなのを保護者がやってる学校もあるんですねあんぐり

うちの小学校は、親が卒アルの代金を振り込みます。(欲しい人のみ)


<5/14追記>

卒対の仕事内容が載ってる記事を発見




もうひとつPTAランキングを紹介。

 

「PTA年会費(小学校)が高い都市」ランキング 【2021年7月時点】

1位「愛媛県松山市」 7008円

2位「島根県松江市」 6024円

3位「沖縄県那覇市」 5800円

 

びっくりあんぐり月額500円以上払ってるの??

うちの学校ってかなりお安い方なんですかね。

 

<5/11追記>

なお、PTA会費は子ども1人あたりの場合と、1世帯あたりの場合が混在しています。
このPTA年会費ランキングでは、そこまで明記されていませんでした。

うちの学校が200円台だったのは、1人あたりで集めているからかもしれません。

 

 

 

 

PTAの全国大会に巨額な費用(7000万円/2019年度)をかけているらしいですが、何にいくらかかったのかの具体的な内訳は非開示なのだとか。

 

P協に加盟している場合、私たちが払ったPTA会費がこれにも使われています。

公にできないって、一体どのような使われ方をしているのでしょうね。

 

こういう闇が晴れる日が来るのかなぁ。

 

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