Linux初心者の入門と基礎、Linux大学学長りなっくま先生のブログ -9ページ目

パッケージ管理について

パッケージとは、実行ファイル、設定ファイル、マニュアルなどの文書、
他のパッケージとの依存関係などが含まれているファイルのことです。

ソフトウェアをパッケージとして扱うことによって、1つのコマンドでインストールや
アンインストールを行うことができます。




2つの代表的なパッケージ管理があります。


1.Debianパッケージ管理
Debian GNU/Linuxは、deb形式を採用したDebianパッケージを扱います。
Debianでは、Debianパッケージを効率的に管理するツールなどが用意されています。
このDebianパッケージを利用することにより、簡単にDebianパッケージをインストールしたり、
アンインストールしたりすることができます。



2.RPMパッケージ管理
RPMは、RedHat社が開発したパッケージ管理システムです。
Redhat系ディストリビューションで利用されています。
rpmコマンドを使い、インストールやアンインストールを行うことができます。




次回は、Debianパッケージ管理の操作について、説明していきます^^

共有ライブラリについて

共有ライブラリは、プログラム実行時にロードされるライブラリです。
必要なライブラリをロードできなければプログラムを実行することができません。

プログラムやコマンドで必要とされる共有ライブラリを表示するためには、
そのコマンドなどのファイルをフルパスで引数に指定してlddコマンドを実行します。


通常、コマンドなどのプログラムは、メモリ上の共有ライブラリを参照して実行されます。
「ldd」を実行することで、プログラムやライブラリが参照する共有ライブラリを一覧表示します。



【書式】
ldd [オプション] プログラム



では、lsコマンドを実行する際に必要となる共有ライブラリを表示してみます。
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lsコマンドを実行する際、これだけの共有ライブラリが必要とされます。
もちろんlsコマンド以外にも他のコマンドを実行する際は、共有ライブラリを必要とします。


共有ライブラリをシステムに認識させるために実行するのは、ldconfigコマンドです。

ldconfigは、/etc/ld.so.confファイルを参照し、/etc/ld.so.cacheを作成します。

※/etc/ld.so.confファイルは、ライブラリ名とライブラリが格納されているディレクトリ名の対応が記述されています。



【書式】
ldconfig [オプション] [ライブラリディレクトリ]



以上のようにコマンドを実行する際は、共有ライブラリが必要になるわけですね。

ブートローダーについて(GRUB編)

GRUBは、現在多くのディストリビューションでLILOにかわって広く普及している
ブートローダーです。

LILOとはカーネルカーネルの位置情報の特定方法が大きく異なります。

LILOでは、/etc/lilo.conf内の記述から、カーネルの位置情報をディスク上のブロックとして
認識する方式を採用しています。

一方のGRUBではファイルシステムを認識した上で、カーネルの位置情報を認識する方式を
採用しています。


GRUUBのブートの流れは以下の通りです。
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GRUBの設定ファイル
/boot/grub/grub.conf

あるいは、

/boot/grub/menu.lst

※ディストリビューションによって異なります。



■主な設定項目
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■/boot/grub/grub.confの設定例
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※GRUBをインストールする場合、「grub-install」コマンドを実行します。


例)
# grub-install /dev/hda

これは、/dev/hdaのマスターブートレコード領域にGRUBをインストールする例です。