今回は、オススメハードシンセ紹介で最初にご紹介させて頂いた「FA-06」の「JUNO-DS」との比較で「FA-06」は上位機種から音源を移植されているというお話をさせて頂いたのですが、
FA-06
その上位機種から移植された音源についてお話させて頂きたいと思います。(^^)
FA-06が発売された当時は、上位機種に「JUPITER-80」、「JUPITER-50」、「INTEGRA-7」という機種が発売されていました。
JUPITER-80
JUPITER-50
INTEGRA-7
これらの機種に初めて「SuperNatural(スーパーナチュラル)音源」と呼ばれるものが搭載されて当時話題になっていました!
その「SuperNatural音源」の一部が「FA-06」も搭載されており、ライブや音楽制作でも使用が可能となっております。(^o^)
ではその「SuperNatural音源」についてご説明したいと思います!
■SuperNatural音源について
直訳すれば「超自然」となりますが、どういった音源なのかというと、それまでにシンセに搭載された音源はピアノでもオルガンでもストリングスでもシンセでも共通のパラメーターで設定されていましたが、「SuperNatural音源」はそれぞれの楽器の特性に合わせてパラメーターを用意する事で、それぞれの楽器がより自然に演奏表現が出来るようになりました♪(´∀`)
SuperNATURAL
Behavior Modeling Technology により、従来の音源では難易度の高かった「自然で豊かな表現」を可能にしたローランド独自の音色群です。
Behavior Modeling Technology (ビヘイビア・モデリング・テクノロジー)
楽器そのもののモデリングに加え、奏法における各楽器独特の振る舞いをもモデリングすることにより、リアルタイムで自然で表現豊かな表現を可能にする音源技術です。
パラメーターだけでなく、鍵盤を弾いた時にそれぞれの楽器は本来どういう鳴り方をするのかという所まで追求した音源だという事ですね!(^o^)
ここで、具体的に各楽器にどういったパラメーターが用意されたのか、いくつかご紹介したいと思います!
■SuperNATURAL Acoustic Tone (SN-A)
Ac.Piano
[String Resonance] アコースティック・ピアノでは、鍵盤を弾くとすでに押さえている鍵盤の弦が共鳴し ます。この共鳴を再現する機能を「ストリング・レゾナンス」といいます。 値が大きいほど効果のかかり具合が大きくなります。
[Key Off Resonance] アコースティック・ピアノのキー・オフ音(鍵盤を離したときの微妙な音)などの 共鳴音を調節します。 値を大きくするほど、共鳴音が大きくなります。
[Hammer Noise] アコースティック・ピアノを弾いたときの、ハンマーが弦を叩く音を調節します。 値が大きいほどハンマーが弦を叩く音が大きくなります。
[StereoWidth] 値が大きいほど音の広がりが増します。
[Nuance] 左右の音の位相を変化させることで、音色の微妙なニュアンスを変えます。 ヘッドホンをご使用の場合は、効果がわかりにくくなります。
[Tone Character] 値が大きいほど硬い音になり、小さくするとやわらかい音になります。
Strings
[Variation] 奏法バリエーション音色 (Staccato、Pizzicato、Tremolo)
Staccato(スタッカート) … 1音1音を歯切れ良く弾く奏法。
Pizzicato(ピチカート) … 1弦を指ではじくことによって音を出す奏法。
Tremolo(トレモロ) … 同じ音や複数の音を連続して小刻みに弦をこすって演奏します。
ピアノとストリングスをピックアップさせて頂きましたが、ピアノの場合は実際のピアノの構造に基づいて、鍵盤を弾く際にハンマーが弦を叩く際のハンマーの硬さを変えたり、演奏時に発生する弦と弦との共鳴具合を調整出来たり、鍵盤を離した時に出る音の具合を調整したり出来ます!(^^)
ストリングスも奏法を切り替えながら演奏する事が出来ます!(それまでは音色自体を変更しないと奏法の切り替えは出来ませんでした…)
実際にSuperNATURAL音源を使ったオススメ動画を貼らせて頂きますので、ぜひ見てみて下さい♪