" 木の住まい " に出会って、杉の家 -197ページ目

「竃の会」と私

カメラを忘れた。のではなくて、持って行かなかった。
朝、カメラを眺めながらどうしようかと思いながら 、
何故か、駅で走ることになったら重くて邪魔だなという思いが頭をよぎり(予言者?)
おそらく会の様子は他の参加者のブログで紹介されるだろうし、
どうしても、となれば携帯電話にカメラがついているし、
それで、持って行かないことにした。
(上着を着ていくのは忘れた...暖かい日で良かったよ...orz)

私は年に数回だけれどイベントの主催者側になることがあって、
開催日当日は、後日の報告を兼ねた会報作りのためにカメラを持ち歩く。
スタッフの形態にやや無理があって、動き回りながら指示を出すのも私、
カメラも私となると、一番よいところで撮り損ねたりもするのだが、
記事作りの経験のない人に撮影係を頼むたびに、
撮影の目的にあった写真が手に入らないという再三の経験から、自分で撮ることにしている。

今回、撮影するとすればブログ記事目的。となると、撮影の事を考えて過ごさねばならない。
やっと竃の会に参加できるのだから、
「しなくてはならない。」ことから心を解放しようじゃないか。
携帯電話にもカメラがついてるしね。報告は他のブログに飛ばせばよし。うん、いいぞ。
結局、この日は小さな感激を何度か繰り返しながらも、
不思議と写真を撮りたいという衝動に駆られることもなく時間は過ぎ、
とある事件で初めて撮った写真は、
やっと会えた竃でもなく、楽しい人々でもなく、お気に入りのお料理でもなかった。

さて、
竃に火がはいって煙に囲まれる頃には慣れた人々がせわしなく動いていた。
お手伝いしようなんて慣れぬ手を出すより、おまかせするのが一番のような気がして
(いや、実際に、時間が忙しい時に「何をすればいい?」と予定外に聞く人に説明することを
 わざわざ考えるほど、やっかいなことはない。)、
私は、初めて会うようなそうじゃないようなPさんと、お庭でおしゃべりをたくさん。
ちょうどわが家の設計スタートの少し前に建前の新聞記事だったPさん宅なのに、
すでに老後の自分たちの家の設計を始めているとのこと。

竃の作業が落ち着き始めたところで、お料理のお手伝いを要領悪く、ほんの少し程。
青菜(菜の花?)を洗う作業はいったん受けたものの、Pさんに押し付けた。
私は農薬が嫌いだけど、虫も嫌いで、1枚ずつ、それはそれは丁寧に洗うので、
こういう時には能率が悪くてどうしようもない。
じゃあ、食べないのかと言うと...おいしくいただいた♪
私が切ったお漬け物も、とてもおいしかった♪

15時を過ぎ、皆がまだ歓談する中、早く帰りたがる娘を(食べるときだけ前向きだったな)
作ってもらってごちそうになったんだから(しかもデカいくせに小学生サービスで)
後片付けくらいしようよと制し(これで余計に手間をかけてしまったんだが)、
これくらいしかできないな、という皿洗い(娘はどこにいたんだ?)。
こんなときは冷たい水もそんなに苦にならない(高さの合わない流し台で腰は痛かったが)。
皿洗いもそんなに嫌いじゃない(どうして自宅のは嫌いなんだろう)。

そして中途半端にお手伝いしたままさようならをして、帰りの電車でぼーっと考えた。
自分でみた竃を携帯カメラの写真におさめようともせず、
かまど帖に証拠を残してくることも忘れ...
う~む。。。。早朝から走り過ぎて思考回路がもつれた?
今回は、竃じゃなくて人に会いに行った私?
「百聞は一見に如かず」を実現してはきたのだけれど、
自分への課題をたくさん残してきてしまった。
そっか、次回のための下見ってことで....

お世話になった皆さま、どうもありがとう(*^ー^)人(^ー^*)

竃(かまど)のある家と「竃の会」

小さな内部駅の改札を出ると、お迎えふたり。
お願いしていた大工Iさんと、
「近くを通ってきたんだけどねー。」と4時に家を出たという大工Kさん。
わが家付近を通る6時頃は、やっともぞもぞ起きたところですヨ。
高速道路から寄ってもらうには、ちょいと不便なわが家。

内部駅まで車でお迎えに来てもらうために会の進行に水をさしては申し訳ないと思い、
10時から始まる会に間に合うように頑張ったのだが、
結果的にこれは、私が竃を眺めるための時間確保となった。
私が竃に向かいあったのは、ちょっと遅れたみんなが揃うまでの時間だけだった。
途中からだったら、竃の後ろ姿しか見てなかったかもしれない。

火をつけられる前の、静かな竃。
いくつかのとあるブログ記事の写真から想像していたものより大きくてびっくり。
「ぶんぶく茶釜もあるよ~。」と娘を呼び寄せたのだが、
竃そのものにあまり関心を示してくれなくて、つまんない( ̄^ ̄*)
実体験があると、感動してくれるかな?
火付けを見せ、邪魔してOKならばさせてもらうべきだった。
(もう一回行かなくちゃ)

自宅を建てるために建築士の資格を取った会社員Nさんによるお話会の間も
台所では準備がすすめられ、午後にはずらりと並んだお料理と、人々。
募集の「20人くらい」をはるかに超えていたらしい。
ごちそうになっている間にも、竃ではまだ大工さんたちがご飯を炊き続けていて、
外では七輪等が活躍して、別のお料理が。
ほとんどが男性の手によるもので、どれも、おいしい。
いつもこんな感じなのかと思ったら、どうやらこの日は特別だったようだ。
人も、お料理も多い日だったらしい。
(男性の手によるってのはいつもどおり?)
久々に会った大工Nさんを始め、色々な方と家のお話をしたり、
お料理のお話をしたり、楽しく過ごさせていただいたのだが...

この日の報告を兼ねた竃の管理人さんブログ   によると、この会の始まりは、
竈を囲み竈で炊いた握り飯を楽しむ「かまどで飯炊こう」が目的であり、
おにぎりとみそ汁だけでも充分満足なんだけどな、という記事。

あ、そっか。忘れていた。そういえば、そんな話だった。

この日着ていった服を鼻にくっつけて息をしたら、煙の香りがしみついていて、
もくもくと煙につつまれていた竃とその周りで浮かんでいた顔を思い出した。
あれをずっと眺めてこそ竃の会だったのだな。
となると、お話会との同時開催は究極の選択だったなー...(お話会を選んじゃったワタシ)。

今回、心を打たれたのは、竃の家の管理人さん(予想に反して小柄で華奢で美人だった)の言葉。
「この家が今もこうして残って建っているのは、おばあちゃんだけが住んでいたから。」
管理人さんのご家族が一緒に住んでいたら、おそらく建て替えられていただろう、と。納得。
この家を守っていたおばあちゃんの写真がどこかにあったのかな?
(もう一回、探しに行かなくちゃ)

そして帰りは管理人さんの車で、内部線ではなくて名古屋線の塩浜駅まで。
なんと、前後のドアがタイムカプセルのように開く車。
タイムトンネルを走って、内部線経由で竃がある家へ。
タイムカプセルに乗って、竃がある家から現在へ。

まさしく、時間旅行だったのかも。

近鉄・内部(うつべ)線


070114utubeeki  内部駅改札(撮影:大工Iさん)

内部駅は、三重県四日市市にある、近畿日本鉄道内部線の終着駅。
今回は、ここへ向かった。
近鉄は初めてだと思ったのだけれど、そういえば15年くらい前に、
当時在職していた会社の鈴鹿工場を訪れた時に乗ったような気がする。
けれど、内部線が初めてなのは、確か。

近鉄名古屋駅から近鉄四日市駅まで、わけあって(後述)特急に乗って来た。
その特急は鳥羽方面へと向かうので、近鉄四日市駅で内部線に乗り換える。
電車が目の前で行ってしまわないことを願いながら、
特急車両を降りて2分間、乗り換えのために全力で走り続けた娘と私。
一度改札口を出て、タイムトンネルのよう(本物の経験はないが)に
うねうねと長い道のり。曲がり角のたびに矢印が現れる。

ま、私らの足で2分間だから、大した距離じゃないはずなんだが。

「目の前で発車したりして~」と思ったものの、間に合った。
いや、油断は禁物、ここが始発だから、そんなはずはなかろうと思ったが、
万一、ここで名古屋にもどっちゃったりなんかしたら全力疾走が無駄に。
乗っていた人に確認、おっけーだった。

ああ、良かった!もう、走らなくていい!

支線の終着駅やそこを走る電車にはのどかな情景を抱いているのだが、
内部線も例外じゃなかった。
やはり、さっきのはタイムトンネル?
一人掛けのえんじ色の小さな椅子が両窓際に縦に並び、
いつもなら写真を撮ろうなどと思いつくのだけれど、
この日は何も考えずにのどかな雰囲気にひたってしまった。

終点の内部駅に近づいたので、私の後ろに座った娘に一声かけようとふりむくと、
ちょうど肩の位置にある背もたれの上部に頭を載せて、
天井と平行に見合って大きな口をあけて寝ていた。
まさしく「ガタンゴトン」という揺れ具合に熟睡の様子。
日曜日の朝だからなのか乗客はほんの数人で、
娘の豪快な寝顔を見た人はいなかったと思われる。

小さな駅に降りて、車でのお迎えをさがすことに気をとられ、
駅舎を眺めるのを忘れちゃったな。(もう一回行かなくっちゃ)

竃(かまど)のある家と「竃の会」  につづく


<内部線までの道のり>
自分で車を運転して行こうか迷ったのだが、
知る人ぞ知る方向音痴(注:目的地にはちゃんとつける上級タイプ)なのと、
小学生の娘とのふたりの交通費が高速を利用する場合と大して変わらないので、
公共の交通機関を利用することに。

*豆知識*
 JR豊橋-名古屋往復が1500円(平日1900円だったかな?)というお得な切符があって
(しかも、片道あたり500円追加で新幹線が利用できるすぐれもの)、
豊橋より一駅となりの二川から利用できるのだが、
二川より東京方面の駅で乗降する場合は、いったん二川駅で改札を通らなければならない。
乗り越してしまうと、通常の料金との差額を払わなければならないので注意。
次の電車までの時間をこのためだけに何もない二川駅構内で過ごすより、
二川-豊橋間の差額を支払って、
乗り換えの必要があったり、時間がつぶせる豊橋駅で改札を通った方が得策と思われる。
この切符は当日限りなのだが、旅行が2日以上になるときには名鉄の特割2切符というのが便利。
今回は帰りの時間が読めなかったので、新幹線利用が可能なJRのほうを使うことにした。
全てJR利用なら、青空フリーパスなんてのもある。(以上、詳しくは自分で調べてね)

内部駅9時37分着をめざして旅程を計画、早起き必至(といっても6時なんだが)。
前日から息子とスキー旅行にでかけている夫にモーニングコールを依頼、
めざましを3つセット、最寄り(なのに遠い)駅近くに住む友人に駐車させてと依頼、
その他もろもろ準備万端のはずで就寝。
なのに、予定より20分遅れで出発、友人宅着列車の発車15分前、
駅まで1kmもないのだが途中で踏切もあって時間が読めないため、とりあえず、走る。
踏切にひっかかって、結局走った分だけ待つ。走った甲斐なし?
その後またとりあえず走り、無事、余裕でホームへ。
少しして、踏切で一緒に待っていた人が、のんびり歩いて来た。走った甲斐なし?
これに乗れさえすれば、あとは豊橋、名古屋、近鉄四日市でのんびりと乗り換えの旅程。

のはずが。
通常、自分が調べた電車に乗る場合は行き先とともに発車時刻を確認するのだが、
ちょうど降りた反対側のホームで名古屋行きの新快速だか特別快速だかの案内。
前述の往復切符を買うために一度改札口を出て、朝ご飯を仕入れて、
こともあろうに確認もせずにこのホームへもどり、列車に乗り込んだ。
乗客が少ないので、のんびりと駅弁を食べる娘。

のんびり過ぎ。乗るはずだった列車の発車予定時刻を確認すると、すでに3分後。
ああ、これってその次のやつなのね。( ̄▽ ̄;)
インターネットの乗り換え案内では徒歩5分と出ていた名古屋駅だが、
場所が分からないので、余裕を見て1本前に乗れるように早く出てきたというのに。
徒歩5分でいけるなら、走れば間に合うのか?

「どっちにしたって、これで行くしか仕方ないんでショ。
 もう少し早く気付いてくれればいいのに。まったくもう。」
と、のんびりと食べ続ける娘。
「三食おいといてくれれば、一人で留守番する。」
と言う彼女を無理矢理つれてきたので他人事、冷たい。
その車両も発車予定時刻には人でいっぱいになった。
発車随分前に座ってたんだから、空いてたはずだわさ。

で、名古屋で近鉄線を探しながら、走る。切符を買う。
「あ、あれかしらっ!」と見つけた電車に向かって走ったものの、発車寸前。
「だめ?」
「だめです。」
運転手さんとホームの係の人と三人で顔を見合わせた列車は、無情にも行ってしまった。
頭に浮かんだのが「特急」。別料金が必要だが10分くらいしか違わないので除外していた。
調べているうちにまた行ってしまうといやなので、駅員さんにたずねると、
四日市で乗り換え2分、いずれにしても無理だという。
それでも、自分が調べていた「乗り遅れた時用」よりは到着が早かったので、
2分にかけてみることにする。
特急に乗り込んでから(これまた駅員さんに再確認しなきゃ、
反対ホームで違うヤツを待ってるとこだった)、内部駅でのお迎えを頼んでいた大工Iさんに
「遅れるかも」と連絡ついでに「2分で乗り換えは可能なのか」尋ねると、
「走れば不可能ではないかもしれないけど...一度改札でんといかんしなぁ...」
絶対無理ならやめようと思ったけれど、可能性があるなら、走ってみることにした。

本文に続く