" 木の住まい " に出会って、杉の家 -196ページ目

荒壁(2000.12.21~

「2階からやる予定だったけど、1階からにしよう。」
笑いながらSさんが、私の出勤前の撮影につき合ってくださった。
奥様がスコップで生地をすくって板(名称不詳)の上にひょいっとのせ、
Sさんがささっと竹小舞を塗りつぶす。
見ていると、あっという間に、いとも簡単に塗ってしまうのだが、
これがなんとも、実に重労働。(経験者は語る)
重い。コテでうまくすくえない。塗ろうとするとボテっと落下。

この荒壁、乾いてしまえばもう、荒壁用の土は重ね塗りできないとのこと。不思議。
寒い地方では湿っているうちに凍ってしまうので、土壁塗りは暖かくなるまで待つと言う。

さて、家の中と漆喰仕上げの2階外壁は、この上に、中塗り、上塗りと続くのだが、
板張りの1階外壁はこれでおしまい。
だったのに...
大工Nさんの一言でとんでもない作業が始まる。  つづく

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070118-1221-3 3 070118-1221-4 裏側


070118kabee-3  12月22日、夕日を浴びながら

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娘が絵を描いた


 

建築現場とこどもたち

12月20日。
この日は大工Nさんと大工Kさんが仲間の大工さんの建前の手伝いにおでかけ。
他の職人さんもいなくて、現場は留守。
娘は毎日見る脚立や足場にのぼりたくてしょうがなかったのだが、
怪我をすると迷惑をかけてしまうので、職人さんの作業中は禁止していた。
待ちに待って許されたこの日、にっこりと。

070116-1220  念願の足場のぼり

070116-1216  どんぐり拾い

070116-1215  ほぼ毎日通った現場。結構遊べる


「竃のある家」と娘 

竃のある家の庭で。
070114pot1  そのままの木を利用して

070114pot2  取っ手

070114pot  「おかあさんっ!絶対無理っ!!!」


例年なら家族でスキー旅行のはずが、
私が土曜日の仕事で一抜け、同じく土曜日の習い事を選んだ娘(息子はさぼり)がニ抜けとなり、
2人で残留が決定した数日後に得た、翌日の日曜日の「竃の会」開催の情報。
気になりながら、いつも仕事やこどもたちの用事で行けなかったこの会



「日曜日、三重県に行くから。」

翌日から、娘のブーイング。毎日毎日。
「なんで私も三重県に行かなきゃならないの?」
  だって朝から晩までひとりになっちゃうじゃん。
「どこに行くの?」  
     竃がある昔のおうち。
「何をしに?私もいなくちゃいけないの?」
       えー?竃でごはんを炊くっていうすごく貴重な体験ができると思うよ。 
「興味なしっ。三食用意してくれたら一人で留守番してるからお母さんだけ行けば?」
         うーん...朝のお話中は他の場所で好きなことしてていいからさぁ~。

「無理矢理つき合わされた」彼女が持って行ったのは、通信教育の問題集だった。
出がけに何か探していて出発が遅れたのだが、それは筆箱だった。
家や竃を見れば興味を示してくれると思ったが、全く興味を示さず、
到着後まもなく自分ちのように、周りは無視してこたつで問題集に向かった娘。
電車の中では持って来たコミック3冊を読み終えたらしいが、
問題集の方はまもなく、チビギャングたちに阻止されたらしい。

食事がすすんだころ、竃でごはんを炊き続ける大工さんたち用に
いそいそと食べ物を運び始めた娘、その心はいかに?
「だって、あの人たちが一番食べなくちゃいけないでしょ?」

お?珍しく気が利くじゃないの、と思いきや、
「食べてない人がいると思うと、2個目のりんごケーキを
 安心して食べられないんだもん(ToT)」
自分のためかいっ。しかも、私が作って持ってきた物...
何か簡単なものをと、
わらびもちにしようか、りんごがあるからケーキにしようかと迷っていたら
「ケーキの方が嬉しいに決まってるじゃん!」と力説した娘。
ずっとわらび餅の方が好きなんだと思ってたよ。

本人曰く、外でオイルフォンデュのお手伝いもしたのだというのだが、
それも終わって、「早くかえろー。」と言い出した。
私に願いを聞いてもらえずもうしばらくつき合わされることとなったのが、
2階へのはしごを見つけ、ほかのこどもたちとかわりばんこに2階を覗き見。
私も登りたかったのだが、古いはしごが耐えてくれる自信がなくやめておいた。
真っ暗だったらしいが、
覗いては「ハイジみたーい」と言いながら降りて来たこどもたちが見た物は?

何度目かのはしごの上で、 「どうしよう、トイレに行きたい。」と娘。

この頃の自宅はあたりまえのように洋式、工事をして小学校も洋式トイレ。
公衆トイレでは洋式をさがして入室する娘、
和式しかないときには「我慢する」彼女なのだが、
それは、まもなく次があるという見込みがある場合の話。
今回、見込みなし。
旅先で小学6年生の粗相はご遠慮いただきたい。

「近くにガソリンスタンドはないの?」とか
「コンビニは?」とか、悪あがきしながら、
しぶしぶチャレンジしようと、扉を開けた娘なのだが、
「おかあさんっ!絶対無理っ!!!」
板の床に、使った証拠を残す可能性ありと考えたらしい。
しかも、この小さな建物の周りには人々。

結局は、竃の家の管理人さん宅の事務所の外トイレを借りることになった。
事務所内の洋式トイレを使えるように手配までしてくださろうとしていたのだけれど、
そこまで甘やかしちゃ、いかん。と思う私によって阻止された娘。
それでも、普段避けている水洗の和式トイレがどれだけありがたいかわかったようだ。
なんたって、トイレのために車で運搬までしてもらったのだから。
(私もいそいそと、ついて行きましたけど。感謝感謝。)

070114totte  もう一方の取っ手も素敵


070114nidai  運んでもらったうえに、念願の荷台立ちをおねだりの娘