先日、家族でスパリゾートハワイアンズに訪れた。
絶叫マシン系は苦手なはずの夫が、プールのスライダーは別だそうで、ハワイアンズ一番のウリである、『BIGアロハ』をやりたいと言う。
じいじばあば他、息子も私もやりたかがらず、夫だけがBIGアロハに挑戦することになった。
BIGアロハは通常のスイミングゾーンから離れたところにある。
一人で行って、一人で寂しくすべるのもかわいそうかなと思い、私だけでも着地ゾーンで待っていてあげることにした。
20分待ちということだったが、一体いつ滑り降りてくるのか、なかなか検討がつかない。
よって、どのタイミングで動画を撮ればよいのかもつかめない。
しかたがないので、隣の足湯ゾーンで身体を温めて待つことにした。
そろそろかなと思って、ちらりと着地スポットを見ても、知らない若者がエンジョイしている姿が目に入るだけだ。
待ちぼうけていると、思わぬところから夫が現れた。
「あれ?もう終わったの?」
「いなかったので、息子がいるエリアまでもどって探しに行っていました…。」
「なかなか滑ってこないから、ずっと、ここで足湯していたんだよ。せっかく、BIGアロハ滑走したのに、華麗なる偉業を誰も見ていなくて、悲しくなったかい?」
「…。」
「あなたかな~と思って水面から見上げたら、しわしわのおばあさんが目の前に立っていて、びっくりしました…。」
見知らぬ老婆だけでも、見てくれて良かった…そう励ましながら、BIGアロハを後にするも、夫の横顔は、ツンドラのように硬く凍りついていた。
関連記事は、こちら
家族旅行エピソードは、こちらにも