人生初のユニバーサルスタジオジャパンに夫なおたん、息子はる、じいじ、ばあばと訪れた時のこと。
USJのハリーポッターエリアにて、グッズを物色していた私。
エリア内で使えるハーマイオニーの杖(4500円)を私用に、ハリーポッターの杖(4500円)を息子用に購入。
合計9000円であることを知った夫なおたんは、私の母とやけくそになって笑っていた。
「2本で9000円-!!!うひょひょひょひょ!!!」
杖を買った直後、グリフィンドール寮のローブ(14500円)も欲しくなり、眺めていると・・・
「そんなの買っても、家帰ったら、使わなくて後悔するぞ~・・・。」
と耳障りな囁き声が聞こえてきた。
振り向くと、父きみじの姿が。
ハリーポッターに囁いてくるヴォルデモート卿か!?
ヴォルデモート卿父きみじを撒いて、とりあえずマフラーだけは買おうと、すかさず会計をする。
すぐに着用できるよう、タグを取ってもらっていると、また例の囁き声が・・・!
「すぐに使うなら、タグを切ってもらった方がいいぞ・・・。」
「今、してもらってるんだけど。」
「何を買ったんだ。マフラーとペンか、それならまだいいな・・・。」
「うるさいんだけど、さっきから耳元で!」
店員さんが我々を見て笑っている。
ハリーポッターとヴォルデモート卿のやり取りが、呪文「rediculous !!(レディキュラス!!馬鹿馬鹿しい!!)」(まね妖怪ボガートを退治する呪文。ボガートは相手が一番怖いと思うものに姿を変えることが出来るため、滑稽だと思える姿をとらせて恐怖を笑いに変える。)によって我々のやり取りに変えられたのであろうか。
ハリーポッターエリアにいるからって、例えがマニアックすぎだろ。
会計を済ませたにも関わらず、入り口に置いてあった、グリフィンドール寮柄の傘に見とれていると・・・
「おいおい、傘なんか買おうとしてないだろうな~、傘持ちながらUSJ内歩くとか無理に決まってるだろ・・・。しかも持って帰るの大変だしな・・・。」
と、またしても不快な囁き声が。
耳元のヴォルデモート卿風は、やはり父きみじである。
ハリーポッターがヴォルデモート卿の邪気により疼く額のキズを押さえるかのように、私もまた押さえてみるのであった。