前回までお話は、+クワガタDAYS①+、+クワガタDAYS②+、
+クワガタDAYS③ 結婚+をご覧ください。
我が家の人気ナンバー1クワガタ、おとぼけが、先日この世を去った。
10月頭より、動きが鈍くなり、その足はグニャグニャと曲がる針金のようだった。足がもつれるのか、度々ひっくり返るようにもなっていた。
弱っているおとぼけを、心配そうに見守る嫁の豆子。
そんなおとぼけは、ある日ひっくり返ったのを期に、ピクリとも動かくなっていた。
夫が一番おとぼけを寵愛していたばかりに、悲しみに暮れていた。
息子も、切ない気持ちになったようだ。
休日、おとぼけの体を、おとぼけと出会った公園まで埋葬しにいく。
おとぼけと共に弔われているのは、コガネムシと玉虫である。
息子が「見つけた~!」とその死骸を持って帰ってきたきり、玄関先の花壇に飾ってあったのだ。
「これは、オレのコレクションなの~!埋めるのやだ~・・・。」
と口を尖らせていたのを、「うちは、死骸博物館か!?」とツッコミたいのをこらえ、
「かれらは、本来いるべきところに帰るのが一番良いのだ。土に返り、そこから植物が生まれ、それをまた虫が食べる、それが生命なのだ。」と、美しく説得したのだった。
3匹の前で、合掌し、静かにその場をあとにする。
私の脳裏に、BEETLESのHello,Good bye が流れる・・・。
ここにくる度に、おとぼけ、きみを思い出すよ。
さようなら、おとぼけ・・・。
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