前回の続き(←リンク)からです。
さて、早速。
「最近聴いた知らなかったどの懐メロの中でも一番衝撃を受けた」と、
私がそこまで言うほどの曲がこちら
愛撫 / 中森明菜
1994年リリース曲。(シングルカットなので発表自体は1993年)
まずね。曲の話をする前に、この曲の制作陣がとんでもない顔ぶれで
歌手はもちろん皆さんご存知。中森明菜さん。
で、更に作詞が松本隆さん、作曲・編曲が小室哲哉さんでして
当時としてはこれ以上ないほどのメンバーですよね
私は明菜さん以外、この前情報を知らずに聴いた上で衝撃を受けたんです。
作詞・作曲者のネームバリュー関係なく完全に音楽の印象だけで
(作曲者小室さんとのコラボ&明菜さんの振り付き歌唱映像)
90年代中期といえば、小室サウンド全盛期でもありました。
私は世代から少し外れてますけど、それでも知っている曲は多いです
同じ年の1994年小室さんプロデュースの代表曲なら、
trfの「survival dAnce 〜no no cry more〜」や
篠原涼子さんの「愛しさとせつなさと心強さと」あたり
これらの曲も、カラオケで歌えるくらいには知ってます
ですが、この曲は私。知りませんでした
中森明菜さんな上に、松本隆さんで小室哲哉さんって。
知らない方がおかしいんですけどね。
しかし、調べてみたらオリコン最高順位17位だったそう。
は?
いやいや。ホントにおかしいでしょ!
これはもっとヒットするべき要素のある曲です
中森明菜さんの歌は当然文句なしに、
松本隆さんの詞も圧巻で
歌詞(←リンク)
曲中いくつか「凄いなー」と思った歌詞をピックアップしますと…
1番Aメロ「♪はだけたシャツ 海は傾いて 指が肩にくいこむ」
まさかのシャツ目線
シャツからしたらずれてる訳だから、海の水平線は傾いて見えますもんね。
あと特に私が好きなのが1番と2番のそれぞれBメロ。
「♪愛さないでね 愛してないから」「♪許さないでね 許してないから」
ここ。天才
1番2番で、また違う対比の距離で突き放した表現はさすがだと思いました
そして、小室さんの作曲も、これはなかなかでして…
この曲。転調(曲中の調(キー)変更)7回しています笑(Ukkiy調べ)
以前、Official髭男dismの曲「Cry Baby」が転調10回してる(←リンク)
と記事にしましたが、それはつい最近の2021年の話で。
この曲1993年ですよ!ちょうど30年前
当時にしてはここまで転調する歌もの曲、他になかったんじゃないでしょうか。
曲の構成も、Aメロ→Bメロ→サビの典型的なJ-POPの構成ではなくて
Aメロ→Bメロ→Cメロ→サビです。
(一般的にはCメロと言うと、1番2番間奏が終わった後の大サビ前に付く変則的メロディーを指しますが
私はそのCメロと言われる部分を普段からDメロと呼んでいます。例えABサビの普通な構成曲でも。
言い方は人それぞれですけど、Bダッシュではないこういう曲構成の場合もよくありますので。保険的に)
そのCメロ部分。
「♪Lonely Night 瞬いて消える 短すぎる人生なら 眩しく燃えつきるまで生きたい」
ここのメロディー私が知っている限りでは、小室さんが作った曲のメロディーで
一番好きかも知れません
「♪瞬いて消える」部分がまず一番好きで、その後の「♪短すぎる人生なら」から
急にパッと冷静に戻った感じも好き
コード(和音)的には…一つ発見がありましたけど、あまり言いたくないですね。
最近の曲とか「丸サ進行」使いがちなんて言うんですよ。
(丸サ進行→椎名林檎さんの「丸の内サディスティック」という曲のサビで使われるコード進行。
判りやすくKey in C(ハ長調)に当てはめると「FM7→E7→Am7→C7」)
それは長年作曲している私からすれば、そこまで斬新なものでもなく
別にどうって事もないただのジャジーなコード進行なんですけども。
(こういうコード構成を、作曲用語で「セカンダリードミナント」って言います。
それを上手く使ったのが「丸サ進行」。詳細に説明すると一記事書けちゃうほど長くなりますので、
もし興味のある方は各々お調べください)
カノン進行(←過去記事リンク)ならまだしも、その意味も知らずバカの一つ覚えみたいに。
あんまりコード進行パターンが形骸化し過ぎる風潮は個人的に嫌なので
(もっと前からブルースでも日本の歌もの曲でもある特段珍しくもないコード進行なのに、
何で最近になってこのコード進行が「丸サ進行」などと急に言われ始めたのかも謎。
DTM中心で音楽制作やっている人を「DTMer」などという後付けの言い方同様、非常にきな臭い)
そんな定番と言われるコード進行で「小室進行」というのもありますが、
この曲も、とにかく小室さんらしい事をやってますね
コード進行感は小室さんの他の曲でも心当たりあります。
(「小室第2進行」とでも名付けておきます)
これほどほぼ完璧な曲なのに、なぜ大ヒットしなかったのか
中森明菜さんとよく比べられる松田聖子さんは、
2年後の1996年に「あなたに逢いたくて~Missing You~」を
ミリオンヒットさせていますので、時代のせいではないはず
…これ。私普通に、タイトルが原因かもかなと思います
ちょっと大っぴらに言うの恥ずかしいですよね
歌詞内にも出てこないし、無難に「Touch Me」でよかったんじゃないでしょうか
…なんて生意気に言ってみちゃう
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