弁当屋に一番乗りを果たした、という話ではない。
日曜日に敢行した今季初遠征、ほっともっとフィールド神戸のオープン戦の話の続きをさせて頂く。
今回の遠征で初めて訪れたほっともっとフィールド神戸。次にいつ来られるか分からないし、オープン戦でチケットも割安だしと、席種を奮発してみた。それがここ。
チケットに記載されていたのは「0段」という未だかつて見たことない列番号だった、「スーパーエグゼクティブ指定席」である。
見ての通りのバックネット裏の最前列で、5名1列のブロックが都合8ブロックで総数40席。公式戦ではシーズンシートのみで販売されており、2018年は13試合112,320円(税込)、つまり1試合8,640円というその名の通りなかなかのエグゼクティブなお値段。それがオープン戦ではファンクラブ価格5,000円(一般当日6,000円)で座れると知り、「席種マニア」の血の騒ぎを抑えられず、ゲットしてしまったという次第である。
そのスーパーでエグゼクティブな席の接写がこちら。
跳ね上げ式の椅子に、かなり広いカウンターテーブル。わりといろいろな球場でテーブル付きの席を試してきたが、こんなに広いのはちょっと見たことがない。当然足元も広くて快適であったが、テーブルの下に荷物置きなどがあったら、なおよかったであろう。
席からの眺めはこんな感じ。
目の前は歴戦の傷跡が生々しいバックネットの金網。その向こうはもういきなりフィールドで、当たり前だが凄まじい臨場感である。
そんなバックネット裏の最前列から見守った試合は、バファローズVSベイスターズの13時プレイボールのオープン戦。スタメンはこちら。
両チームともルーキーや若手が名を連ねる、オープン戦序盤らしいオーダーである。
バファローズの先発は、即戦力の期待がかかるドラ1ルーキー。
JR東日本出身の左腕、田嶋大樹投手。
偶然だが、田嶋投手はプロ入り前に一度お目にかかったことがある。
たまたま見に行った昨年5月の第88回都市対抗野球大会の東京都第1代表決定戦で、先発のマウンドに立っていたJR東日本時代の田嶋投手。
こういうちょっとしたご縁があると、なんとなく応援したくなるものである。イーグルス戦以外ではぜひ頑張って頂きたい。
ベイスターズの先発は、自分と同郷の右腕であった。
仙台大学出身の3年目、熊原健人投手。入団から背負っていた背番号1が、同郷の大先輩にしてチームのレジェンドである「大魔神」の背番号22に変わった今季。同じ宮城県人として飛躍を期待したい。
初回に内野ゴロの間の1点で先制したベイスターズであったが、その裏すぐにバファローズから珍しいカウンターパンチを喰らう。
トップバッターの宗選手のこの三塁線を破る痛烈な当たりが…
まさかの同点アーチに…。もちろんオーバーフェンスではなく、レフトの佐野選手が打球処理をミスってる間(触ってないのでエラーにならず)に快足を飛ばしてダイヤモンドを駆け抜けた、ランニングホームランである。
自分のプロ野球観戦歴の中で、初めて見た「生ランニングホームラン」。珍しいものを(しかも最前列で)見られて、何やら得した気分になる。
オープン戦らしく目まぐるしく選手が交代する中、試合中盤でかなり馴染み深い選手が登場し、個人的にテンションが上がる。
4回に代走で登場したのは、昨季まで我がご贔屓イーグルスに在籍していた中川大志選手。
高卒ドラ2で入団したイーグルスでは、2013年にイースタンの本塁打&打点の二冠王に輝くなど、右の長距離砲として期待され続けたが伸び悩み、昨オフ戦力外に…。
リーグが変わり、ユニフォームも赤から青に変わって迎えることとなった10年目のシーズン。
この日は残念ながら2打席立ってノーヒットだった中川選手。長らく贔屓チームのプロスペクトとして見守り続けた「鷲の眠れる大砲」が、新天地横浜で「ハマの長距離砲」として大暴れしてくれることを心から願っている。
程よくヒットが出て点が入り、次々に選手の顔触れが変わったこともあって、どちらも贔屓チームでない同士の対戦でも退屈することなく楽しめた一戦。
取って取られてのシーソーゲームは、8回のソト選手のタイムリーが決勝点となり、ビジターのベイスターズが勝利。
ビジターと言えば…
びっくりしたのは、この日のほっともっとフィールド神戸のベイスターズファンの多さ。
かなり遠方の、しかもまだオープン戦だというのに、外野はもちろん内野にも多数のベイスターズファンが詰めかけており、今回座った「スーパーエグゼクティブ指定席」も、青いユニの方が多かったくらいであった。やはりいいオフを過ごすことが出来ると、春からモチベーションも違うのであろうか。
人生初のほっともっとフィールド神戸での野球観戦は、緑に囲まれた美しい球場のバックネット裏最前列で、上着がいらないどころか汗ばむほどの陽気に恵まれた最高の観戦環境で、大いに楽しめたのだった。
いつか『Bsペットデー』で、「BSわんにゃんクラブ」会員の我が愛猫高橋りり~ずを伴っての再訪を果たしたいと思う。
大満足のほっともっと観戦を終えて、時刻は16時ちょい過ぎ。予定を詰め込むことには定評のある、貧乏性丸出しの「桃色行脚」。もちろん今回の関西遠征でも、しっかり夜の予定を入れてある。
神戸の街をとっとと離脱して向かった、皆様のご想像で多分間違っていないダブルヘッダー第2試合の話は、また次回に。
東京に遠征にお越しになる方の、ダブルヘッダー第2試合の会場に指名されたいと願う当スタジアムへの皆様のご来場を、引き続き心よりお待ちしております。