【桃魂野球観戦手帳2018年版、完成!】 | 監督のささやき戦術

 某大手生活雑貨チェーンL社の既製品をひとシーズン使ってみて、「もっとこんなんだったら使いやすいのに…」と色々抱いた思いがきっかけで、昨年3月に誕生した当スタジアムのオリジナル『野球観戦手帳』

 「スコアを付けるほどガチじゃないけど、現地観戦の記録をカジュアルに残したい」という方、同じようにL社のノートに不満を抱いていた方などに好意的に受け入れられ、ありがたいことに予想をはるかに上回るセールスを記録する、当スタジアムの物販史上最高のベストセラーとなった。

 それに気を良くし、オフの間に2018シーズン版を製作。実際に使って頂いた皆様からのお声も反映し、バージョンアップした2年目の『野球観戦手帳』がようやく完成したので、ここに紹介させて頂く。

 

 

 こちらがその『野球観戦手帳2018年版』である。

 今回も昨年に引き続き、当スタジアムの常連様であり、12球団ファンクラブ入会の先輩であり、飲み友達でもある、野球関連の仕事も幅広く手掛けるデザイン事務所「コイグラフィー」さんのデザイナー、鈴木ユキタカさんと、激しい議論を(主に深夜の居酒屋で)重ねながら内容の改良を進め、デザインもポップでキュートなものに仕上げて頂いた。

 当スタジアムをよく知るプロの手にかかった結果、桃色具合が大幅進化。大きさは昨季と同じA5サイズである。

 

 裏表紙はこう。

 地味にご要望が多かった「名前欄」を追加。「自分の持ち物にはちゃんと名前を書きましょう」という幼少時の躾が今も身についている方が多いのだろう。

 

 

 さて、肝心の中身である。

 今回も見開き2ページで1試合分。1冊当たりの書き込める試合数は、これまた昨年と同じくページ数とコストの関係で、31試合という半端な数となった。

 

 上掲の写真ではちと見にくいかと思うので、データバージョンで、なおかつイメージ把握のために記入例を入れたものがこちら

 野球ファンであれば説明不要な項目ばかりだが、一応部分ごとに使い方や変更点などを紹介させて頂く。

 

 

 ①左ページ 上

 日付や時刻、天気、開催球場など、その試合の開催概況を記入する欄である。昨年版から欄の統廃合を行い、新たに「イベント」の項目を追加。ここには「鷹の祭典」とか「YOKOHAMA STAR☆NIGHT」など、特別試合の際の記入欄として使って頂ければ。

 

 ②左ページ 下

 主に試合中の動きと結果を記すのが、この辺りの記入欄。

 昨年版からの変化としては、「責任投手」の欄をご要望に応じて大幅バージョンアップ。「勝」「S」「負」のそれぞれの投手と、その時点での成績を記入できるようにしたほか、「お立ち台」の欄も新規追加。

 あとは細かい改善だが、書き込みが多くて細かい「スターティングメンバ―」の欄を、ほんのちょっと拡大。多少は書きやすくなったと思われる。

 

 ③右ページ 上

 こちらは「野球おこづかい帳」とでも言うべき項目。

 昨季から引き続いての「物販」「飲食」の項目に加え、今季は野球観戦において結構なウェイトを占める「移動・宿泊費」の項目も追加。これらを真面目につけ続けると、シーズンの最後に今季の「野球関連支出」の総額という、正直あまり突きつけられたくない数字を知ることが出来る。

 その他、入場時やファンクラブ特典などの「貰ったもの」や、ファンクラブの来場登録チェックやポイント残高なども、記録にとどめておけるようになっている。来場ポイントのないチームのファンクラブ会員の方には無用の長物だが…。

 

 ④右ページ 下

 こちらは昨年同様フリースペースとして使う「メモ」欄。この細かいマス目はしこしこ小さい文字を書け、ということではなく、図やイラストなど書く際の補助という考え方で、「方眼」を採用。

 自分なりの気付きやこだわりポイントを書き込んだり、チケットや新聞の切り抜きを貼り付けたりと、お好きなようにカスタマイズして使って頂く欄ゆえ、大いに活用して頂くべく、昨年版よりもスペースを約18%拡大させた。

 

 

 以上が、当スタジアム謹製「野球観戦手帳」の全内容である。

 昨季の初代モデルを実際にお使い頂いた方々からお寄せ頂いた声も参考にさせて頂いたが、もちろんスペースなどの関係で採用できなかったものも多々ある。そこはどうか、「なんだよ、俺の声無視された」などとお気を悪くなさらず…。

 

 

 気になるお値段はというと、毎度お伝えしている通り、本業が居酒屋である当スタジアムゆえ、物販で儲けようという気があまりない。自分が欲しいものを作って、それを同じように面白がって頂ける方に適価でお分けする、という考え方なので、今季もほぼ原価と同額の税込500円のワンコインプライスとさせて頂く。

 

 と、ここでひとつ、昨季よりも泣く泣くグレードダウンさせた要素をお伝えしておく。

 昨今の様々な価格高騰のあおりを受けてか、『野球観戦手帳』をお願いしている印刷会社さんも価格が改訂され、昨年よりも製作コストが30%も上がってしまったのである…。

 昨年と同等品を作るとなると、ワンコインプライスが維持出来なくなってしまう事態。ページ数やサイズなどを縮小することなく済むよう、泣く泣くカットしたのが…

 昨年は表紙、裏表紙をめくったところに入れていた「今季のプロ野球日程」である。これを諦めることで、どうにか原価500円の枠をキープすることに成功。

 そんな事情ゆえ誠に申し訳ないのだが、日程の確認は当スタジアムの「桃色ポケット日程表」をご活用頂ければ幸いである。白くなってしまったところには、お好きなステッカーでも貼って頂ければ。

 

 

 こちらの『野球観戦手帳2018年版』は、当スタジアム店頭にて明日より販売をスタートするほか、3月25日(日)に御茶ノ水で開催される『東京野球ブックフェア2018』にも引っ提げて参陣する予定である。

 ぜひ今季の観戦のお供として、お世話になったあの方へのギフトとして(喜ばれるかどうかは知らない)、1冊と言わず2冊3冊、何ならダース単位でお買い求め頂ければ、当スタジアムが泣いて喜ぶ。

 

 

 居酒屋が作る文具、という謎のグッズを購入がてらにでも、引き続き皆様の当スタジアムへのご来場を心よりお待ちしております。